明後日の話
きみは最近明後日の話題を出すようになった。
そういう話題、最初は嫌がったし、だからわたしもそれから聞かなかったんだけど、
最近は自分から明後日との関係を語る。
嬉しいような、
そうでないような、
うん。
正直少しチクリとする。
ふんわりとした優しい困惑。
わたしから話題を振ることは少しあったかな。
そういう話ができない感じはよそよそしいだろうし、
気にならないし、きみもそういう話を誰かにできた方がいいだろうと思っている。
何だろう。チクリ、と引っかかる。痛くはない。辛くはない。
、、、と思う。
最初はきみ自身のこと以前に、今日や昨日について語ることもどっちかというと嫌っていた。
最近何が変わったんだろう。
明後日への想いだろうか。
わたしへの、、、?
いや、期待はしないでおこう。わたしの関係のないところでのきみ自身の変化によるものだろう。
気を使ってくれるのも滅入るけど、離れたような感覚は少し寂しい。
このままきみは明後日と幸せにやっていくような気もしてくる。
その幸せの中に、わたしは必要じゃない。
きみでなくても、そうなんだろう。
わたしはそこまで必要じゃない。
いなきゃいないで仕方ない。
その方がいいかもしれないね。
誰かが近くにいるほうが奇跡だ。
そうだ、ここは宇宙だった。
偶然惑星の軌道の関係でいつもより近づいた。
もう少し近づけば、お互いの細部がもっとよくわかるって時に、
だんだん離れていく。
知らなくてよかったこともあるし、知った方が良かったこともある。
でももうしばらくわたしの周りにはどの星も見えない。
遅咲きだったが故に、畑に最後に残ってしまった秋桜。
少し寂しいけれど、見晴らしは良くて、夕日がダイレクトに目に染みる。
美しかろう。切なかろう。
さて、いつまで続くだろうか。
永遠を感じる。
永遠に夕暮れを感じている気もする。
このメモはいつまで続けるんだろうか。
一人暮らしが終わるまでだろうか。
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