線を引くことについて
線を引いて分けること、つまり線引き問題はもともと科学哲学の用語で科学と疑似科学をどう区別するかを主題とする問題だ。
この問題は科学特有の哲学的問題のように言われてきた。
しかし半世紀以上にわたって自明のものと思われていたあちらこちらの線に対して異議申し立てが行われており、今や科学どころか社会の境界線を引くことすらままならなくなっている。
例えば男性と女性(女性の権利)、性的多数派と性的少数派(LGBTQ+)、国民と外国人(外国人参政権)、人間と動物(ヴィーガニズム)といった