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[🤓俺のサンプリング from 2002]Amy Winehouse - In My Bed


たった2枚のオリジナルアルバムを残し、2011年にこの世を去った説明不要のシンガー、エイミー・ワインハウス。2006年リリースの「Back To Black」からのリードシングル「Rehab」のモンスターヒットで一気にスターへの階段を駆け上がったが、そのRehabも所謂売れ線のポップスでは全くない辺りが堪らない。(その辺りはプロデュースしたマーク・ロンソンの手腕によるところも大きいのかな)

[Amy Winehouse - Rehab]

ジャズなのかソウルなのか何なのか…なんとも形容し難く、レトロヴィンテージな雰囲気なのに古臭くないプロダクションに乗る彼女の実に気怠い歌声ったらもうね。ちな歌詞の内容もだいぶ気怠い感じ。


んで本題なんだけども、前途の「Back to Black」は2ndアルバムで、御多分に洩れず自分も「Rehub」で彼女を知って、1stはその後聞き直したので全然リアタイではないんだけど、この曲を聞いた時は正直びっくらこいたね。

[Amy Winehouse - In My Bed(2004)]

いやナズのアレまんまやんか!て感じ。

[Nas - Made You Look(2002)]

ちょこっと調べて納得した?というか、共にサラーム・レミがプロデュース。
ってそれ手抜きというか、そもそもアリよりのナシナシじゃ…?と思ったけど、何かの記事で本人が「遅かれ早かれ、どうせ誰かに(Made You Lookは)サンプリングされるだろうから、自分が(In My Bedで)真っ先にやってやったぜ。」みたいなことを言ってたので、確信犯というか可愛い子には旅をさせてたまるか的な突き抜けた清々しいアティチュードで1周回って好感が持てました。

可愛い子には旅をさせないサラームレミたん。

曲そのものもMade〜にただ歌のっけただけでなく、トラックにはエモーショナルなウワモノをプラスして、これまた真っ直ぐなんだけどクドくないメタファーを織り交ぜたツーシームみたいな歌詞を含め生々しい感情を吐露したような歌声が絶妙にマッチして…というよりは主張し合う2つが強引だけどあるべき姿に収まったような感じ。
黒毛和牛刺し雲丹イクラのせみたいな感じか(食べたことないけど)。

別々に食べたい自分は庶民派。

兎に角、曲は最高。ずっと聴いていられる。
エイミー本人もナズのフォロワーだったらしく、「Back To Black」収録の「Me & Mr. Jones」はナズのことを(色っぽく)歌ってるっぽい(Nasの本名は"Nasir Jones")し、後には互いの名義で1曲づつ発表(「Like Smoke」「Cherry Wine」)してるのでレミたん繋がりでだいぶ親しい間柄だったのかもね。


キャリア終盤というかほとんどはスキャンダラスなものになってしまい、誰もが恐れていた最期を迎えてしまった悲運のシンガーだけど、目が眩むほど眩く短すぎる絶頂期は、むき出しの彼女そのものが駆け抜けた軌跡だったのかもしれんね。


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