三角関数不要発言に対する個人的なお気持ち

霧島えのきです。
今回は三角関数不要発言に対する個人的なお気持ちをイデオロギーマシマシで書いていこうとおもいます。
専門家でもなんでもないので、ちゃんとしたデータからの発言とかではありません。「変なこと考えてるなー」程度の気持ちで読んでください。
結論から書くと僕は「三角関数は高校でも学んだ方がいいんじゃないか」と思っていて、それを長々と書きます。

まず、ことの発端は某氏の発言から。

「三角関数は人類の叡智であり、私達の生活の基盤を支えているものです。 しかし特定の職業に就く方々に必要とされる専門知識の範疇ではないでしょうか? 全国津々浦々の高校生に教える知識としては、三角関数よりも金融経済の基礎の方が優先度が高いと考えます。」

というものです。

これはなかなかに難しい問題ですね。
これは言い換えると、「三角関数はある特定の職業では必要であるけれど、基本は必要ないよね」ということを言っています。
これ自体は個人的には正しいと思っていて、特定の職業において三角関数を学んだことによるメリットがない。とは思います。
そもそも中高で習った内容を私生活で使用している人は少ないのではないでしょうか?

金融リテラシーを勉強するのも大切だとは思います。

「金融リテラシーとは、日々の家計管理や資産形成、金融取引や保険、金利やローンの知識など、お金と上手に付き合うために必要な知識や判断力のこと。」


大人になってから必要になってくる内容ではあるので、それを学校教育で教えるというのは良いと思うのですが、三角関数を削るのはやはり無理が有りそうです。

勉強の方法には2つあって、

  • 何か目標を決めて、そこから逆算して勉強する内容を決めるトップダウン方式。

  • とりあえず勉強の内容を積み上げて最終的に何かになるボトムアップ方式。

大体のことに関して、専門的なことを学ぶのが前者で、基礎的なことを学ぶのが後者になると思います。

今回の三角関数はどっちの分類でしょうか?ということですね。
「専門職になるために必要な知識なので三角関数を学ぶ」というのはあっているのでトップダウンにしたくはなるのですが、やはり「技術者の数を増やす」という観点から考えるとボトムアップの段階で教えるのがいいと思いました。

ということでデータは古いものになりますが、日本の職業別の割合でも見てみましょう。

2017年のデータを見ると、三角関数を使わなそうな職業は、個人的な判断ですが事務従事者、販売従事者、サービス職業従事者、保安職業従事者と見ると大体、60%の人は使わない可能性が高いです。

このようになっているため、「専門的なことをやりたい人はその道に入ってから勉強して、その分を金融リテラシーとか勉強した方が良くない?」となったのだと思います。
しかし、大事なことは他にもあると思います。

それは「日本の今後の産業構造をどうしたいのか?」という問題です。
世界はグローバル化が進んでいて、より海外に物を売りつける。つまり輸出する産業を発展させることが大事なんじゃないかと思います。
輸出をするのに手っ取り早いのは物を作るか、サービスを提供すること。
前者に関しては、今のところ自動車産業というものが日本では大きく占めていて、今後、電気自動車普及などの動向によっては自動車以外のものでも戦わなければならないかもしれません。
サービスを提供するに関しては、現在だとWEBを使用したアプリケーションなどの提供が考えられます。
作業の効率化や人と人を繋げるという仕事はどの社会においても必要になることなため需要が高いからですね。
これらのことを推進していくには技術者の育成が必要だと思います。

特に、今後の産業で世界的に通用するレベルの産業を開発するのが理想的です。
例えば、メタバースで在庫や店舗を抱えないものづくりとか、地球環境にやさしいものづくりとかなんでもいいのですが、基本的に最近のモノづくりはデータ上で作業することが多いです。
3Dの技術が進化しているため、ARやVRなども出てきているわけですね。
この3Dの計算には座標計算が必要でそのためには三角関数が必要になったりと、工学の分野では三角関数はいっぱい出てきます。

金融リテラシーを勉強することによって外国の株を買って外貨を稼ぐ動きも出るかもしれませんが、やはり輸出してなんぼなんじゃないでしょうか?という話でした。

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