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What’s 私の知らない“コーチング”の世界

こんにちは。

いよいよ2021年も残すところあと2日間。
いかがお過ごしでしょうか?

前回の記事で年末の挨拶も終えましたが、
あと2〜3回くらい年内の記事があることに、
気がつきました。

これはダメかもわかりませんね_:(´ཀ`」 ∠):

しかし、会社が去年から「年賀状禁止宣言」を
出してくれたので、やっと年末休暇の
「年賀状プレッシャー」から解放されました。

ほんとグッジョブ、総務部!

そのご英断には、心より感謝しています。

年賀状を書くとき、改めてその人その人のことを
考えさせられますよね。

年に一度、自分の人間関係を振り返り、整理し、
近しい人も縁遠くなってしまった人も、
一人一人向き合う作業。

こう考えると、廃止は少し寂しい
気持ちがせんでもないですが🙄

でもそれでもやっぱり
廃止 >>>>>>>>>>>>>>>>> 継続
※私にとっては、ですね。

そんな人間関係の中に1人、
私には大大の大の苦手な元上司がいました。

部下に対する問題行動でもともと名を
馳せたお方で、良縁か悪縁か、
私のグループに上役として異動してきました。

部下への威圧的な物言い、人格否定、不当評価、
嫌味、モラハラ、てんこ盛り。
今なら一発アウトな行動・言動が日常。

当時のグループの中の空気はギスギスし、
私も課長も退職寸前でした。

辛辣な言い方をするならば
「部下に愛されない上司」

数年の暗黒時代の後、その方は
更に違う立場へ異動となり。

その異動先で、会社員人生もいよいよ晩年となり、
その方にも考えるところがあったのか。

その方が大きく変わるのを、
私は目の当たりにすることになりました。

もうすぐ還暦に手が届きそうな彼を
大きく変えたのは、他でもない
“コーチング”。

私が“コーチング”という言葉を初めて聞いたのも、
この方からでした。

近くに居る時は、その存在がストレス過ぎて
直視できず、気が付けなかった、
不器用なこの元上司の本当の欲求。

「必要とされたい」
「信頼されたい」
「愛されたい」

この方が“コーチング“を学んでいると話してくれて、
しばらく経ってからやっとこれに気づきました。(遅すぎですね)

この辺りのエピソードは、
今日の本題とだいぶ逸れますが(´ー`)

部下となんだかしっくり噛み合わない
上司の皆さん、

部下に愛されたいのに上手く行かない
上司の皆さん、

“コーチング“の考え方が、全体の業務はもちろん
部下との関係を良い方向へ
向かわせてくれるかも知れませんよ・・・!

一番最初に元上司から「コーチングを勉強してる」と聞いた時は「コーチングって何ですか?」
と質問もせず、全く掘り下げず「ふーん」と
しか思いませんでした(¬_¬)

苦手でしたしね。

この元上司がどうなったかは「あとがき」にて
ご紹介しますね!

かと言って、私も西本哲先生の超入門セミナー
(まずはコーチングに興味を持つ)を聞き齧った
ばかりなのですけどね(笑)

※ 説明しよう!西本哲先生とは
「中小企業診断士+TAM+認定コーチ=事業再生コーチ」なる先生です!!

あきら先生ですが、皆さんテツ先生と
呼ばれているそうで😃

私もテツ先生とさせていただきます。

ではいよいよ、今日の本題に・・・。

そもそも、コーチングって?

そうそう、そもそもコーチングって?
そうですよね。

コーチングという響きに、私はなぜか
松岡修造さんが応援してくれている姿が
よぎってしまいます。

コーチングとは「コーチ」の役割の人が、
「クライアント」(助けを必要とする人)に寄り添い、クライアントの目標達成に向け、クライアント自らの自発的行動を促すためにサポートすることです。

具体的に何をするかと言うと、
クライアントに寄り添ったコミュニケーションの中でクライアントの推進力をマネジメントし、目指す場所を浮かびあがらせ、そのために何をすべきか、どうあるべきかを本人に気づかせていきます。

効果としては、
クライアントが話すことを受け入れ、安心感を与える。話すことでクライアント本人の頭が整理され、やりたいことを明確にし、目標を具体化していくことが期待できます。

ティーチングと異なる点は、
ティーチングが「情報やノウハウを持っている人」から「持っていない人」への
一方向(one way)の情報伝達(教授)であることに対し、

コーチングは「どこを目指すか」「どうあるべきか」について
質問や対話を積み重ね、気づきや内省を引き出す
双方向(two way)のやり取りで、
クライアント自らの力で目標達成へ
向かわせていくことです。

こうやってみると、ティーチングとコーチングは
全く違うものなんですね!

松岡修造さんは全く関係なかったですね(。-_-。)

コーチが居ると居ないでの、人生や仕事での差分

自らの人生において、判断すべきこと、
目指すべきことを、自分自身で決めてきた場面が
皆さんも多くあったかと思います。

ただ、自分自身のことって、結構難しいですよね。
常に主観から離れにくいですし。

今思えば、あの時こういう選択肢もあったはずなの
に、その時の自分は気づくことができなかった、
とか

本当は目指すべきものがあったのに
自分自身で有耶無耶にしてしまった、などなど。

そんな場面に、客観的かつ自分に寄り添ってくれる
第三者「コーチ」が居てくれたら、今、何かが
違っていたのかも知れない。

コーチングを知ると、
そんなことを思わされました。

必要なタイミングでコーチングを受けることは、
例えばその人にとって大切な何かを諦めずに済む
方法、逆に見切りをつけて違う方向に進む選択、
なりたい姿など、より納得のいく「何か」を
もたらしてくれるように思います。

結果、コーチング無しの状態と、コーチングを
受けた状態で同じ年月が経った時、自身の評価や
満足度に大きな差分が付くことが期待できそうです。

ちなみに、普段あまり人に相談する習慣がない
人こそ、コーチングを受けてみることをお勧め
したい
と思います。

他人の助けを借りずとも自分の問題は自分で
解決できる、と思っている方。

何かしらコーチングの無料体験でも
受けてみてください!

相性の合う良いコーチに出会えれば、
目から鱗がザックザクのポッロポロで、
新しい景色が見えるかもですよ〜

そう、他人の助けを借りずとも自分の問題は
自分で解決できる、
と思っていたのは、他でもない私です。

大きく回り道をしたり、
だいぶ損をしていたな、と今では思いますね

コーチングにおける2wayのコミュニケーションとは?

ティーチングのone way コミュニケーションとは
異なり、カウンセリングの色が濃ゆいコーチング。

では、いよいよコーチングを実践するにあたり、
どういったフレームで進めるかを、
大きくご紹介します。

■ コーチングは2階建て

コーチングには5つの段階があります。

1. 認める
2. 聴く

—————————— ±0 
(自立支援と目標支援の分かれ目)

3. 質問する
4. フィードバック
5. リクエストする


1から5へ向けて、順を追って進めていきます。

「1.認める」「2.聴く」の段階は、クライアントが
目標に対して自信を失ったり、そっぽを向いてし
まったりと、ネガティブになってしまった状態を、
コーチと一緒にゼロに戻していく作業です。

この作業は「自立支援」と呼ばれ、違う方向へ
向いてしまったクライアントの気持ちを、
話を聞き、受け入れ、まず前を向かせていきます。

クライアントが前を向いている状態でないと
コーチングは機能ないため、まずはうずくまって
いるクライアントに気持ちを整理してもらい、
自分の足で立ってもらいましょう!

■ クライアントの話を「聴く」スキル

いざクライアントの話を聞こうにも、
上手く引き出すことができなければ
相手の抱えるものが見えにくく
コーチング自体も難しくなります。

聴くスキルを意識して、
少しずつ引き出していきましょう…!

・ペーシング
…相手のペースに合わせて、こちらも話しましょう。相手より早いペースで話したり、食い気味で相槌を打ったりすると、相手はそれ以上の言葉を飲み込んでしまいます。

・接続詞(合いの手
…相手の話に合わせ、合いの手を入れながら
引き出していきましょう。

「それで」(話を促す)
「他は」(話を広げる)
「具体的には」(深める)
 「というと」(焦点を合わせる)

・沈黙 
… 相手が考えている時間はゆっくり待ち、
内面の整理・気づき・内省を促しましょう。

・要約
… 相手の話を要約することで、ちゃんと話を聞いていたこと、理解に間違いがないことを確認でき、相手自身が自分の話したことを再確認してもらうことにもなります。

 ただ、相手の話の途中では要約を入れないように
する必要があります!
相手の話を巻き取ってしまい、ここでも相手が
言葉を飲み込んでしまう可能性があります。

一にも二も、相手ペースを厳守することが、
聴くことにおいて重要
なようですね!   

■ 原則として相手へアドバイスすることは控える

悩んでいる相手には
ついつい「○○したら良いんじゃない?」と
ショートカットでアドバイスを言いたくなって
しまうところです。

しかし、アドバイスをすることで、コーチと
クライアントの間で急に上下関係のような
ものが生まれてしまいます。

コーチとクライアントは、
     あくまで対等な関係
です。

どうしてもアドバイスをするときは、選択肢は
クライアントに委ねるように心がけましょう・・・!

■ 相手が決めたミッションをやらなかった場合
(やれなかった場合)

コーチングを進める中で、相手が自発的にやる
としたミッションをやらなかった(やれなかった)
場合もあるかと思います。

この時、やらなかったことを追及するのではなく、これも学びの一つとして
「どうしてやらなかった(やれなかった)のか?」
に焦点を当てて2人で考え、クライアントの気づきや課題を引き出しましょう。

■ 質問するスキル

聴くスキルで気持ちよくクライアントに話してもらえたら、相手の中にあるものを、質問を駆使して
更に引き出していきます。

質問のタイプは、クローズドクエスチョンと
オープンクエスチョンに大きく分けられます。

クローズドクエスチョンとは yes or no 、 
A or B など回答が限定される質問形式です。

それに対し、オープンクエスチョンは
回答者がある程度自由に答えることができる
質問形式です。

コーチングでは主にオープンクエスチョンを
使って、相手に「考えること」を促し、
掘り下げていきます。

オープンクエスチョンでは

・5W1Hで話を広げ、掘り下げる
 チャンクダウン(chunk down / 塊をほぐす)していきます。

・拡大質問:
   └ WHAT、WHY、HOW 

・限定質問
   └ WHEN、WHERE、WHO

拡大質問、限定質問を繰り返し、相手の話を広げ
掘り下げて、引き出していきましょう。

・視点を変える質問をする(外向きから内向きへ)
5W1Hでいろいろと話を聞いたあと、

「ここまで話してみてどうでしたか?」
「何を感じましたか?」

といったクライアントの内面に回答を探しに行かせるための質問をしてみましょう。

クライアントは回答するために自分の
内側を探ることで、気づきを発見し、内省を促すことができます。

最初は外向きの質問(表面的な質問)から始め、
最後は内向きの質問(内面へ向けた質問)へ向かっていきましょう・・・!

あとがき

あとがきまで読んでくださり、
ありがとうございます!

ここからが長いですよ(笑)

※ 以下から、元上司を「丸山次長」(仮名)とさせていただきますね。

丸山次長は異動後、とあるエリアの営業数字を取りまとめる立場になりました。

伸び悩む数字と睨めっこしていると、
やはり気になってくるのが
なかなか売上を出せない営業スタッフの存在。

もちろん、所属する事業所長からも
指導が既に入っていることでしょう。

しかし、それでも成績はなかなか好転しません。

自分が若かった頃のように
「今月の売上○○達成してこい」と
罵声や脅しで放り出すことは、今はもう
通用しないことも承知しています。

さあどうする?

丸山次長は気を長く持つ覚悟をし、
今月・来月の数字を詰める話から一旦離れ、
ひとまず一人一人の営業スタッフがそれぞれ
どういった人間なのか、今どういう状態なのか、
1対1で直接ヒアリングしていくことにしました。

これは気の遠くなる作業です。

「自分の上司に話せないことでも話してみい。
    俺はよそさんやし。秘密にするわ。」

「俺の立場がどうとか、気にしなくてええよ。
              好きに話し。」

「弱音でも愚痴でも思いつきでも、
 趣味でも家族でもええわ。30分、好きに話そ。」

後から聞いた話では、この時点では
”コーチング”を意識していなかったそうです。

こういったヒアリングを重ねて、自身で事例を調べるうちに”コーチング”に辿りつき、

勉強して実践してみることで、営業スタッフたちとの関係性が変わっていくことになったそうです。

今思えばその頃から、元部下である私との
コミュニケーションも変わってきました。

「この企画の最終形、あなたの理想はどんなんなん?」

「これを達成するために、何が必要なん?」

私が話せば否定せず、急かさず、
どんなに回答に詰まっても苛立ちもせず。
(以前なら考えられない…)

「あ、また丸山次長から電話が来た・・・。
     苦手やし、ちょっとめんどいな」
と、電話に気づかないフリをしてしまうこともしばしばでした。

そんな私が、自分でも知らぬ間にコーチングを
受け続け、この元・パワ○ラ上司に徐々に
心を開いてしまい。

ついには一つ、自分から自発的に
相談事を持ちかけてしまいました。

「どうしたん!?あなたの方から相談なんて」
「嬉しいけど!」

丸山次長ご自身が驚き、喜んでくれた様子でした。

この反応についてよくよく考えると、

私や自分の周囲の人達が、丸山次長のことで
苦しんでいたことをご本人もずっと分かっていて
次長なりに気にかかっていたのかも知れない…なぁ

と、ふと思わされました。

この人はこの人なりに、
挽回しようとしてくれていたのか、

それともただ暇つぶしの気まぐれなのか、

いずれにせよ、異動してもう4年以上も経つのに、
いまだに様子を窺ってくれる。

私には到底できないことです。

蓋を開けて見れば、寂しがり屋で、情が深い、
自己研鑽を厭わない、1人の中間管理職の男性でしたが、

丸山次長は丸山次長で、会社人生の晩年(?)で
ようやく「自分が望む自分」を知り、
自己実現に努め、今や営業スタッフたちと
良好なコミュニケーションを育みながら、
日々充実した様子です。

もちろん、問題行動については
一切聞くことがなくなりました。
(そもそもコーチングとは真逆のことですしね)

こうやって、その人自体をよく見て、
理解すること。

これがちゃんとできれば、人間関係に対する
自分の内面的な課題はいろいろ解決しそうではあるけど、

単純に思えて、すごく大変な作業で、
なかなかできないものですね。


…あ。コーチングとは全く違う、
自分が話したい話に着地してしまいました。

とはいえ、私の中で“コーチング”という言葉と
切っても切り離せないこの丸山次長が第一に、

第二に、いつもナチュラルにコーチングを
仕掛けてくる課長が思い起こされたので、

今回は丸山次長メインのエピソードと
させていただきました。

改めまして。西本哲先生、コーチングの世界の
入り口を見させていただき、ありがとうございました・・・!

ゆくゆくは自身もコーチングをできる立場になりたいと思えましたが、
まずその前に、コーチングを受ける側の立場としての心構えも考えさせられました。

知らぬ間にコーチングを受けていたという事実が、ちょっとした衝撃でした。

自分の元上司や課長がやってくれていたことを、
ずっと気づかぬまま、質問に対して内省も気づきも
なく、この先もトンチンカンな回答を
繰り返し続けるところでした・・・。

余談:九大は今、移転して新しい校舎になって、
先生がいらっしゃった頃と比べ福岡の町も
だいぶ変わったと思います。

東京コミュ塾のJIN先生、コーチングというものをノーマークだった私にもお声がけくださって、ありがとうございました!

実は少し軽い気持ちで参加させていただいた
のですが、思わぬ収穫でした。

きっとJIN先生はこうなることも分かって・・・?
いた・・・・??のかな・・・・???
エスパー・・・・・????

あら。少しずつ文面が
深夜色を滲ませてきてしまいました。

それでは今日はこの辺で寝ます。

ではでは、皆様良いお年をお迎えくださいませ。
(2回目)

3回目の挨拶にたどり着けたらいいな・・・。

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