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エスピーユニオンジャパンの裁判が結審!原告の訴えを棄却…結局、会社が正義だった!

アイキャッチはてふてふさんによる写真ACからの写真

少し前の話になるが、裁判の傍聴に行ってきた。
傍聴が好きというわけではないが、その内容が興味深かったので行ってみたのだ。

傍聴してきた裁判は株式会社エスピーユニオンジャパンの元従業員が会社を相手取り、未払い残業代を請求するという訴訟だ。
特に変わった訴訟には思えないだろうが、驚くべきはその金額である。
なんと総額約7,000万円を請求したのだ。

一体、何があって残業代を7,000万円も請求するにいたったのか……
結果として棄却されたこの裁判について、今日は書いてみようと思う。

正義の女神アイコン

acworksさんによるイラストACからのイラスト

2015年12月に従業員・元従業員が未払い残業代の請求訴訟をおこす

約5年前に株式会社エスピーユニオンジャパンの当時の従業員や元従業員が、未払いの残業代を請求する訴訟をおこした。
株式会社エスピーユニオンとその経営者である望月守男氏と役員の望月弘美氏に対して、下記のような請求をしたのである。

・2014年11月16日から2年間の残業代とその遅延損害金
・未払割増賃金相当額の損害賠償金とその遅延損害金
・労働基準法114条に基づく付加金とその遅延損害金
・休職期間中の賃金とその遅延損害金
・退職強要行為に対する慰謝料と弁護士費用、その遅延損害金

しかし、これは東京地方裁判所での第一審で原告側の請求は棄却され、控訴審となる。

第一審・控訴審で株式会社エスピーユニオンジャパンへの請求は棄却される

東京地方裁判所での第一審、東京高等裁判所による控訴審では時間外労働(残業)等の事実が争点の一つとなった。

原告側は控訴審で新たに証拠として、業務上のメールなどを提出。
時間外労働等の事実を主張したが、これらの証拠も意図が明確でなく時間外労働等の理由としては不十分だった。

つまり、追加して提出されたものも証拠不十分で、控訴審も原告側の請求は棄却されることとなった。

なぜ裁判までおこして7,000万円もの不正請求をしたのか

この件についてはYouTubeでも動画がアップされているが、なぜ原告側はこんな請求をしようとしたのか。
動画ではあたかも「雇用主である株式会社エスピーユニオンジャパンと経営者である望月守男氏が悪い」といった内容になっているが……
この動画の内容は偽りだったということなのだろう。

時間外労働は労働基準法で上限が設けられており、それを超える長時間労働を強いられた場合にはもちろん請求は可能だ。
しかし、残業をしていないのに請求するのは明らかにおかしい。
請求金額も高額すぎるし、この裁判をおこした意味はあったのだろうか……

弁護士を雇って裁判にまで踏み切ったにもかかわらず、実体のない不当な残業だという裁判所の判断で請求は棄却。
当然の結果といえる。

株式会社エスピーユニオン・ジャパンの正義が勝利

今回の裁判では長時間労働や残業などの証拠が不十分、というか偽っていたようなので雇用主の株式会社エスピーユニオン・ジャパンが正しかったということで結審した。
やはり、不正や虚偽・隠ぺいをしても悪事を働けば司法の場であばかれるのだ。
この裁判を傍聴してそれを実感した。

もちろん、正当な理由で残業していて支払われていないのであれば、原告側の請求も棄却されなかったかもしれない。
同様に訴えを起こして、勝訴している人たちがいるのも事実である。

反面教師として今後も真面目に仕事に取り組もうと思う。