五重塔
※本コラムは、2017/5/8に株式会社ジャストのコーポレートサイトへ投稿されたコラムの再掲となります。
私は現在、山口県に住んでいる。
山口県には瑠璃光寺という寺があり、国宝の五重塔がある。
実際の建物を目の前にすると圧倒され、四季折々の風景美に感動を覚える。
そもそも五重塔とは何なのだろうか?
ネット等で調べると、
と記載されている。
塔の持つ存在意味とは、時代の変化と共に変化してきたみたいだ。
近代では、テーマパーク的な存在も担っている。
五重塔とは、なかなかミステリアスな建築物ともいえる。
現在日本で建在している五重塔は50前後ある。
これは世界的に見ても多いほうなのである。
なぜ地震が多い日本で、多くの古い五重塔が建在しているのだろうか?
五重塔の耐震構造である「柔構造」は近代建築物超高層建築にも採用されている。
五重塔が耐震に優れているのは「心柱振動吸収説」や「閂説」が存在するが、 この柔構造は江戸時代以降の構法であり、それ以前の塔については説明がつかない。
この様に、現代においても説明のつかない事が多いのが現状である。
しかし、木造という建築材料だけで何百年も建在しているのは事実であり、 その構法は、何百年も経った現代建築構造と同じ部分があるのも事実だ。
何百年前の建築技術が、現代に結果を残したように、 私達の技術も、何百年後かに残せるよう日々邁進していきたいと思う。
山口出張所所長
村上 豊吏
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