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閻魔(エンマ)

閻魔王は冥界の主であり、亡者の生前の善悪を見極めて極楽か地獄かを決める。

ヒンドゥー教では、ヤマ(インド神話)の閻王(マハーラジャ)です。

小野篁(おの の たかむら)は、昼間は朝廷の官吏を 夜間は冥府の閻魔王の補佐役であったとされています。

京都東山珍皇寺(六道)の井戸が冥府への入口(死の六道辻)で、嵯峨の福正寺(現在廃寺)の井戸が出口(生の六道辻)です。

珍皇寺の井戸は「黄泉がえりの井戸」が呼称であり、小野篁が亡くなった時に篁の亡霊は珍皇寺の六道の辻から冥府に行ったという伝説があり、珍皇寺閻魔堂には閻魔大王(篁作)と小野篁(篁作)の木像が並んで安置されています。

小野篁の墓は京都北区にありますが、隣に愛欲を描いた咎で地獄に落とされた紫式部の墓があります。これは閻魔大王に小野篁がとりなした伝説によるものです。

有名な閻魔堂は大阪浪速の聖徳太子創建の西方寺閻魔堂と、京都宝積寺の閻魔堂です。

西方寺は私が大阪で初めて住んだ処の近くで、現在は聖徳太子の御廟近くに居を構えています不思議なご縁です。

また私の修行原点は吉野(飛鳥)の天川村洞川大峯山(山上ヶ岳 標高1719m)で主な行場です。これまた不思議なご縁です。

閻魔大王は日本で賽の河原(三途の川の河原)の地蔵菩薩の化身とされ、日本国中の鬼門(北東/南西)の方位や、大禍時の境界線や、祟り・魔物封じにも地蔵尊を置くだけで清(浄)める効果があります。

お釈迦様が入滅してから弥勒菩薩様が現れるまで、六道を巡りながら衆生(人々)を救う菩薩で、特に子供たちを守る仏です。毎月24日が縁日です。

☆座像と★立像の違いを少し
☆座像は悟りを説く説法の お姿。
★立像は直ぐ動いて救済する実践の お姿です。
◎地蔵尊は略々立像です。

私も木や石にノミを入れて成形する仏は、粗々が地蔵尊です。

私に限らず皆様も とても身近にある御仏なので、健康長寿繁栄の御利益を求めて毎日手を合わしている方も多いと思います。

この世で地蔵尊が一番多く存在する御仏かもしれませんね。

最近は頭に浮かぶ事は直ぐ文章にしようと心掛けています。

読んで頂きました方へ 心から感謝します。徳允



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