鑑賞について(2)

四角く区切られた枠の中を、人たちとか言葉が歩んでいる。
枠もかたちを変えるし、人の描かれ方も全然ちがう。
カメラのアングルやカット割なんかも自由自在だ。
ナラティブでもあるし、絵画でもある、印刷物でもあって、不思議な存在。
だけれどすげえたくさんある。毎月、毎月。毎日、毎日。

思えば漫画って、商業によって変えられつつけている、変な表現だ。
商業と一緒になっている、というか、目に入ってくるものがどうしても、
「売れている作品」になってしまう。
それを読んで育ってきたら、どうしてもそれに憧れてしまう。
売れるバイアスが強いから、そこにとらわれないで続けられる人というのはそういないだろう。

絵をかいたよ。お話をつくったよ。それを家族に見せる、友達に見せる、、、長じて、新聞に載せる、雑誌に載せる、単行本になる・・・それがゴールになりがちなのかもしれない。

「鑑賞」を考えたいと思っている。
その最初にあるのは、自分にとってやはりマンガであるから、
マンガについて考えてみたい。まずは。
そこで私は世界について学んだ。

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