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ジュウ・ショのサブカルアニメマガジン

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アニメについてサブカルチャー的な視点から紹介・解説。 学術書とか解説本みたいに小難しくなく、極めてやさしく、おもしろく、深ーく書きまーす。
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2021年1月の記事一覧

サブカル界の奇祭・アニメ最萌トーナメントを振り返る【歴代優勝者一覧】

2ちゃんの祭りかつ、メディア学の重要資料なのが「アニメ最萌トーナメント」である。電車男などで2chとヲタク文化が浸透した2000年代においてアニメにどっぷり浸かっていた方々なら、懐かしい祭りなのではないか。 このトーナメントこそ、2000年代のいわゆる萌えアニメ全盛期のアニメカルチャーの盛り上がりを代表するようなイベントだ。 「ま〜た2chの酔狂か」と思われがちだが、実はこの祭りにはサブカル研究の大学教授なども注目している。当時の2chのスレは、今から15年前くらいのサブ

カルチャーとは?メイン・ハイ・サブ・カウンターの4つの意味を事例で紹介

さてさて、私は「サブカルマガジン」と銘打って、マンガ・アニメ・映画・音楽・映画・美術などなどについて日々記事を更新しています。 ただ「そもそもカルチャーってなに?」という前提を書いておかないと、このマガジンがなんのこっちゃ分からない。いやこれホント全力で自省の念が爆発したわけでございます。今年はマジで毎日、記事を更新していく姿勢ですので、ここでバァーンとはじめての方に向けて、カルチャーの概要について大紹介します。 そもそも文化(カルチャー)には4種類あるまず「カルチャー」

ディズニーアニメ・白雪姫は長編アニメの原点であり至高だ

現在、日本国内で作られるアニメの数は332本(2018年現在、日本動画協会調べ)。2000年が109本であり、この20年での増え方はまったく異常だ。「日本といえばアニメ!」みたいな文化が根付き始めたのも、ここ10年だろう。 しかしもちろん世界で最初にアニメを作ったのは日本人ではない。1892年にフランス出身のピエール・レイノーが作った「哀れなピエロ」という約15分の作品だ。最初のアニメ作品のタイトルが「哀れなピエロ」という謎のメッセージ性に笑う。 この作品の作画枚数は50

【自己紹介】私がnoteでやっていること・やらないと決めていること

突然ですが、フォロワーさんからこんなメールが届きました。(送信先は伏せますが、ご本人さまにちゃんと了承をいただいてます〜!) 月に数件ほど、法人だけじゃなくて個人の方からもメールとかTwitterのDMとかをいただけるのですが、正直めちゃんこ嬉しいです。はしゃいでます。勝手に友だちと思ってます。懇切丁寧にお返事させていただきますので、お気軽にどしどしください。 話を戻そう。私「カルチャーを知ると、もっと作品がおもしろくなる」をコンセプトに記事を書いとりますが、そもそも「こ

サブカルチャーとは? 日本と海外の意味の違いを事例で簡単に解説【アニメ・マンガなど】

前回の記事で「カルチャーとは」について「メインカルチャー・サブカルチャー・ハイカルチャー・カウンターカルチャー」に分かれまっせ!」ということを、そこそこちゃんと説明した。 しかし、実はすごく大事なことが抜け落ちているんです。土下寝しつつ白状します。この4つのカルチャーのなかでも「サブカルチャー」に関してはちょっとややこしいのだ。 この部分はそもそも人種的な背景もあるし、日本で使う際は少し違う意味になったりする。ちなみに私のマガジンは「日本でいうサブカル」ですので悪しからず

あずまんが大王について|空気系(日常系)を生んだアニメ史に残る作品

最近、あずまんが大王のアニメ版を一気見してしまい、それはそれは懐かしくて、いろんな黒歴史がハリポタのディメンターみたいなツラして襲いかかってきて、気づいたらベッドで息絶えていた。 えらいよねポッター。「ウィンガーディアムレヴォオーサー!!」って。そこそこ長文をあんなすらすらと。「アッ!」とかにすりゃよかったよね。私もとっさに唱えようとしたけど、もう声が出んかった。「ひゅぅ……ひゅぁ……ぁ」みたいな。漫画版「バトルロワイヤル」で三村がやられたときみたいな声出た。 だって観た