全員人事部

どうもジュリョウです。
飲食業界はかつてないほどの人材不足に陥っています。
帝国データバンクによると、正社員が不足していると答えたのは全体の65.7%。非正規にいたっては76.6%が不足しているという結果です。要因はさまざま考えられます
・出生率の低下による人口減 (大阪など都心部は割と安定している)
・円安による海外への人材流出増 (外国人の流入減)
・コロナによる飲食業界へのマイナスイメージ (そもそも不人気)
この流れはますます進んでいくと予測されます。

弊社では、現在そこまで切羽詰まった状況ではありませんが、これから新規出店を行う予定(今期4店舗、来期4店舗)でおりますので、まだまだ人材が必要になってきます。

そこで、当然ながら求人採用費がかかってきます。求人採用費というのは、低ければ低いほど良いもので、ゼロであれば最高です。そして、その費用を環境整備に充てることが理想。まずは社内(店内)の環境整備が大切で、人が辞めない組織にすることが優先度・重要度は高いです。いくら採用できたとしても、すぐ辞めてしまったら根本の解決には至りませんからね。イメージはお風呂の栓をしてからお湯を入れる。

人材不足は大きくわけて『人の流入を増やす』『人の流出を防ぐ』以上の二点でしかないわけです。
そこで、今回は流出を防ぐことを考えていきます。まずは、簡単なアンケート結果

飲食で携わる人間が喜びを感じるとき
1位 お客様とコミュニケーションがとれたり、喜んでもらえたとき
2位 自分の顔を覚えてくれたおき
3位 お店のスタッフ、店長と仲良くなれたとき
4位 お店のスタッフ、店長に褒められたとき

飲食で働いていて嫌だったこと
1位 スタッフ間の人間関係がうまくいかないとき
2位 お客様に嫌な絡まれ方をされたとき
3位 お店がとても忙しいのに人手が足りないとき
4位 お店や自分へのクレームを受けたとき
5位 長時間働くなどして疲れたとき

このアンケートから読み取れることとして
スタッフの多くはお客様とのコミュニケーションやスタッフ同士の関係性を重要視していることが分かります。問題の多いお客様が苦手なことに加え、人手不足や長時間労働に不満を抱いていることは明らかです。
本部として、労働条件、雇用条件の改善、業務内容の適正化などある程度は定めることができますし、これからも改善し続けます。しかし、飲食業というのはどこまでいっても現場が原点です。

気持ちを知り、配慮できているか。働きやすい環境をつくることで定着率を上げ、流出を回避するしかありません。そういった意味では冒頭にもあるように【全員が人事部】も同然なんです。

人手が足りない組織の場合
店舗スタッフは「本部が○○してくれない」
本部は「店舗スタッフが悪いからダメなんだ」
このように他責であることがほとんどです。そして、規模が大きくなればなるほど、本部と現場のこういった温度差は大きくなる傾向にあります。本来あるべきは姿は、それぞれのタスクをこなし、そのうえで要求する。
人間は条件だけでは動きません。現場のみなさんの力がなければ、人材不足と戦っていくことはできません。

求人採用費をかけずとも人が集まる組織にする。ここが目標です。
ということで、次回は「流入を増やす」というお話ができればと考えています。ではでは


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