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ブルアカ苗字考その⑥ ~非常に希少な苗字~ (15世帯以下、10世帯以上)

前回の記事の通り狭い範囲ながらかなり集中していたので15人を紹介。ここに書くネタもそろそろなくなってきたのでとっとと先へ。


約10世帯・30人
読み:はかり

秤アツコ

石川県加賀市などに在住。そのままものを測定する秤から来ている。似たようなものに「天秤」姓もあり。
「はかり」とつく苗字は他にも幾つかあるのだが、「計」「量」「図」「議」と、全て訓読ではか-ると読むものである。由来も「秤」に同じく"はかる"ことから来ているものと思われる。「議る」とは意見を伺ったり決定を求めたりすることで、「諮る」に等しい。
ちなみにスクワッドの連中はどれも10世帯以下の希少姓である。ただし「戒野」については少々例外の部分もあるので最後の項目で触れるだろう。


和泉元

約10世帯・50人
読み:いずみもと、いずもと

和泉元エイミ

愛媛県松山市などに在住。「和泉」の関連姓と思われる。大阪府和泉市発祥のほか、鹿児島県出水市外形になったものとも言われる。
なお「和泉元」と検索するだけでは和泉元彌しか出てこない。
エイミといえばキヴォトスに多い淫乱ピンクの中でも特にその要素が強いので、「桃」のつく苗字でも挙げてみよう。
最も多いのは「桃井」で1,500世帯ほど。現在の群馬県北群馬郡にあった桃井郷が発祥とのことだが、多くが北海道に在住している。次いで1,000世帯ほどの「桃原」、500世帯ほどの「大桃」「桃田」といった具合である。ちなみに「桃原」はほぼ沖縄県にしかいない苗字であり、「とうばる」という読み方が一般的。日本で2番目に小さい自治体である島尻郡渡名喜村では、およそ300人ほどの人口のなかで、なんと3割がこの苗字である。


柚鳥

約10世帯・50人
読み:ゆとり

柚鳥ナツ

ゆとり世代の「柚鳥」さんがいるのかどうか気になるが、それはさておき兵庫県や岡山県などに実在。柚の木に鷹が止まったのを見た大名が、持ち主であった鷹匠に賜ったという逸話が残る。また「鷹匠」という苗字自体も存在し、静岡県静岡市には同名の地名がある。
ナツといえば哲学的な呟きが話題に上ることがあるが、「哲」のつく苗字は殆どない。そのうち唯一実在が確認できた「哲翁(てつおう)」は長崎県に4世帯ほど存在。同県の南島原市にある玉峰寺の僧侶が、師匠から賜った道号(悟りを開いた際に漬けられる名前)「哲翁寿仙」から名付けたという。同苗字は「賢い老人」を意味する言葉とされる。


室笠

約10世帯・50人
読み:むろかさ

室笠アカネ

福島県に存在。由来についての情報は少ないが、そのまま室と笠からだと思われる。「室」は部屋を表すほか、以前「氷室」の項目で触れたように作物を貯蔵する場所の意味もある。
アカネといえば(主に爆弾を使った?)掃除屋のイメージも強いが、「掃」のつく苗字は「掃部」「掃部関」など数種類存在している。「掃部」とは律令制における宮内庁の管轄であった職で、文字の通り宮中の清掃を担当したり、時には宮中行事の設営を行う役割も果たしていたという。
ところで、いよいよ書けることがなくなってきて話題の脱線の仕方もワンパターン化しているわけだが、平にご容赦頂きたい。


獅子堂

約10世帯・50人
読み:ししどう

獅子堂イズミ

滋賀県大津市などに存在。同地にある栄泉寺の僧侶による明治新姓であり、山号を獅子吼山と言ったことから。「獅子吼」とは獅子が吠えることを人間の喋りに例えて、気合を入れて演説することを意味する。仏教用語として多く使われており、その際は仏の説法を指す場合が多い。
また「獅子」のつく苗字は意外に多く、岩手県などに分布する「獅子内(ししうち/ししない)」を筆頭に20種類ほど存在する。地名由来のものが多いが、「獅子堂」のように仏教に関連したものも一定数存在。特に有名なのがTV番組『水曜日のダウンタウン』にも取り上げられた1世帯のみの希少性「獅子王(ししおう)」であり、あだ名は当然と言うべきか「ライオンキング」であったとのこと。


羽沼

約10世帯・50人
読み:はぬま、はねぬま

羽沼マコト

ゲヘナ学園の生徒会長にしてギャグ要員。苗字は東京都荒川区や埼玉県川口市などに見られる。「羽」と「沼」という結びつきにくそうな並びではあるが、川口市の大字「蓮沼」が転じたものとされる。
ところでマコトのキャラデザを担当したのは春夏冬ゆう(あきなし-)というイラストレーターで、個人的には美少女ゲーム『恋と選挙とチョコレート』のキャラデザや杉井光のライトノベル『楽園ノイズ』の挿絵辺りで記憶に残っているが、それはさておき「春夏冬」という苗字はない。
有名な話だが四季を表す漢字から「秋」だけ抜くと「あき・ない」、要するに「商い」に通じるということで飲食店の店名などに掲げられることがある。これを苗字と誤認したようなケースもあったようだ。
更に幽霊苗字の代表格と言えるものに「春夏秋冬」で「ひととせ」と読ませるものがある。これは四季を並べることで「一年」になることからつけられそうだが、実在は全く確認できなかったと森岡浩が言っていた。彼は苗字研究の権威ともいえる存在である。


申谷

約10世帯・40人
読み:しんたに、さるや
※2023/5/26 追加

申谷カイ

七囚人の3人目。
カイの読み方である「しんたに」は富山県氷見市などで確認できるが、元となった「さるや」は山梨県南都留郡富士河口湖町などに存在。同地では1605年に「猿屋」と称した御師がいたとされる。御師とは寺社で信者や観光客に向けて参拝の手引きをする神職のこと。
「○○屋」とつけば例えば「越後屋」「松坂屋」「鍛冶屋」といったように、江戸時代の屋号にルーツを辿れる可能性がある。本件との直接の関連は不明だが、東京都中央区日本橋には1704年創業の「さるや」という店が現存する。これは何を取り扱うかと言えば日本で唯一の楊枝専門店であり、和菓子などに使う楊枝「黒文字」は職人技で作るため名物となっている。当時の職業図鑑であった『人倫訓蒙図彙』には曰く「猿は歯白き故に楊枝の看板たり」と書かれており、これが店名の由来にも繋がったのであろう。
ちなみに七囚人にはそれぞれ異名があり、ワカモには「災厄の狐」、アキラには「慈愛の怪盗」とあるが、カイにも「五塵の獼猴(ごじんのびこう)」というものがある。「五塵」の「五」とは仏教における五感のことを指し、これらは煩悩を引き起こす要因とされているため、忌避する対象として「塵」と称している。そして「獼猴」(「みごう」とも読む)とはそのものずばり猿のことであり、上述の由来も踏まえてよくできた苗字と言えるのではないだろうか。
現時点で狐、猫、そして猿と来た七囚人の残りにも期待である。


百合園

約10世帯・40人
読み:ゆりぞの

百合園セイア

ティーパーティーのメンバーの一人だが、現在はとある事件の影響で入院中とのことで実装には至っていない。何やらキマシタワータマリマセンワーな苗字だが九州南部などに実在する。由来もそのまま百合が咲く花畑から来ているようで何ともメルヒェン。
推測だがセイアの百合園という苗字にはある程度意味があり、恐らく彼女のモデルとなった大天使ガブリエルに関係している。ガブリエルといえばエル・グレコを始めマニエリスムの象徴とも言える『受胎告知』に多くが描かれているが、グレコのものを含めほぼ必ずと言っていいほど百合を手にしている(もしくはどこに描かれている)。聖母マリアを表した純潔の象徴なのであろう。


歌住

約10世帯・40人
読み:うたずみ

歌住サクラコ

北海道などに存在。発祥は不明だが、恐らくその北海道と思われる。
由来は湿地を表す「歌」と居住地を表す「住」からのようだが、ここで一つ疑問である。何故原義に全くそのような意味がない「歌」が湿地を表すのだろうか? 答えは地名特有の発音変化にあると推測される。
諸君は「沼田場(ヌタ場)」をご存じだろうか。イノシシなどの野生動物が体に付着したダニなどを落とすために、泥に体を擦りつける行為をする場所である。動物園などでも散見されるだろう。
そして「沼田」とは元来泥の深い田んぼや湿地帯を表す言葉である。つまり、この「ぬた」が「うた」に転じたのであり、そこに「歌」という字を当てたに過ぎない。ここは完全なる想像だが、北海道には歌志内などアイヌ由来の「歌」がつく地名が多かったためこの字が当てられたのではないだろうか。
同様に「ぬた」が「むた」に転じたケースもあり、「大牟田」など福岡県に非常に多い「牟田」のつく地名もこれと同義である。また山梨県には「垈」という見慣れない漢字を含んで「ぬた」と読む地名が各地あり、これは同県のみに使われる「方言漢字」とも言われ非常に興味深い。こうしたことからも、地名と苗字の密接な繋がりが窺い知れる。


槌永

約10世帯・40人
読み:つちなが

槌永ヒヨリ

山口県や九州地方東部に存在。由来はハンマーを表す「槌」に好字の「永」を付け加えたもの。好字の意味については前回の記事を参照。「永」は言うまでもなく縁起のいい文字であり、年号などにもよく使われている。
ヒヨリといえば↑のコミュでは「他人と違う」と言い出し(とてもそうには見えないのだが)何故かへそを見せてくることでも知られているが、実は「臍」の字を使う苗字が1種類だけある。
それが富山県射水市などに数世帯のみ存在する「臍島(ほそじま)」という苗字だ。「ほぞを嚙む」という慣用句があるように、へそのことを「ほそ」とも言うためこのような読み方である。また由来については書かれていなかったが、推測ができる範囲ではあるので自分なりに解釈をしてみる。
へそが体の中心にあることから転じて、派生的に何かの事柄の中心をへそということがある。例えば兵庫県西脇市は日本列島の中心となる東経135度・北緯35度の交差地点があることから「日本のへそ」をアピールしており、同地点がある日本へそ公園は観光スポットともなっている。
これに「島」がついたのであれば、「"島"の中心」という意味にならないだろうか。要するに島の中心となる場所に住んでいたことから誕生した苗字なのではないか、ということだ。この島は別にアイランドを意味する地理的な島でなくともいいわけで、それを裏付けるように射水市には「島」という地名が存在する。


朝顔

約10世帯・50人
読み:あさがお

朝顔ハナエ

兵庫県・山口県など。由来はもちろん花の朝顔から。兵庫県神戸市にある光明寺の僧侶が名付けた明治新姓とされ、『源氏物語』で光源氏が詠んだ和歌から取ったそうだ。同句から転じて『源氏物語』の第20巻にも冠されており、またこの巻におけるヒロインの名前でもある。彼女は光源氏のいとこにあたり、光源氏が上述の和歌に朝顔を添えて渡したことからそのような呼称になったとのこと。
ちなみに光源氏の本名については全巻通しても出てこないためはっきりと分かっていない。この呼び方は幼少期から知勇兼備でありプレイボーイの気質であったことから「光る君」とあだ名されたのがきっかけであり、そこに源氏の血統であったことを併せてそう呼ばれるようになったのだ。


蒼森

約10世帯・40人
読み:あおもり

蒼森ミネ

救護騎士団きってのやべーやつとしてもお馴染みだが、最近ではモデルとなったフローレンス・ナイチンゲールも「白衣の天使」より「苛烈な統計学者」であったという認識が広まり始めているので蔑ろにはしていないはずだ。
それはさておきこの苗字は愛媛県などに見られる。字面通り「青森」の異形と思われるが、青森県とは全く関係がない(苗字の「青森」も青森県にはほぼ存在しない)。
ただし由来は同じなようでそのまま「青い/蒼い森」から来ている。「青い」というのは何も本当にブルーなわけではなく、日本の伝統に基づく緑を青という認識から来たのであろう。「青葉」「青りんご」「青信号」などこの手のものは枚挙に暇がないし、中国でも「青梗菜」のような例がある。またいかにも森を彷彿とさせる「鬱蒼」という言葉にも「蒼」が入っていることからして、現代の日本人に深く根付いている色の社会通念なのだ。


水羽

約10世帯・40人
読み:みずは、みずはね

水羽ミモリ

ほぼ広島県にしか存在しない苗字。東区に多い。由来についても定かではないが、「水場」姓から転じたのではないかとのこと。「水場」も広島県、とりわけ呉市に多く、同地が瀬戸内海に面した漁獲地帯であるため漁業の従事者が「水のある場所」から取ったというのが有力である。
ミモリは他の修行部などと同様に百鬼夜行連合学院の生徒であるが、静岡県磐田市には「百鬼」という苗字が存在する。読み方はいろいろあるのだが、最もよく知られているのは「なきり」だろう。
この苗字は戦国時代に水軍で名高かった嘉隆などで有名な九鬼氏に関連するものとみられ、「九」より大きい数字を使いたいとのことで「百」になったという説がある。
また別の伝承では今川氏の家臣が鬼気迫る迫力で百人を斬り捨て、「撫で斬り」から転じて「百鬼」に「なきり」を当てた苗字を賜ったという話もある。
次もまた「鬼」のつく苗字が登場する。


鬼方

約10世帯・40人
読み:おにかた、きがたなど

鬼方カヨコ

最近晴れ着が実装されたカヨコの苗字だが、群馬県安中市などに分布する。似た苗字の「鬼形」の異形と言われているのだが、これも上述の「百鬼」と似たような戦国時代の逸話から創姓されたと言われる。
1560年に恐らく後北条氏の一族と思われる北条政時(念のためだが"時政"ではない)が現在の安中市に構えていた後閑城(ごかん-)という城を、新田景純なる人物が攻めた。その際に家臣の一人が鉄棒をもって獅子奮迅と敵軍を蹂躙し、その鬼のような武勇から「鬼形」を賜ったという。彼の活躍もあってかやがて城を落としてみせた景純はその城の名を取り後閑氏を名乗った。後閑氏はその後信玄率いる武田氏に下ったと言われるが、出自や末路を始め非常に謎の多い一族となっている。
鬼という生物は平安時代の酒呑童子を始め、昔から恐怖の対象として日本人に浸透してきたものであるからして、かように大抵「鬼」のつく苗字には面白い由来が詰まっているのではないかと思う。


旗見

約10世帯・40人
読み:はたみ

旗見エリカ

ベータテスト版で登場しているキャラの中では唯一未実装という不遇枠らしい。
苗字の方はこちらも広島県に存在。「日本姓氏語源由来辞典」には「旗の見える場所から」と書いてあったが、これは何の旗なのだろうか? 
戦国時代であったら武将の旗印だったり、江戸時代以降であれば米相場をいち早く知らせるために行っていた手旗信号(旗振り通信などと呼ばれる)など身近な例はあるが、僕は思うに旗とは「畑見」のように「畑」からの異形ではないかと考える。
その根拠になるのが「旗」のつく苗字で最も多い「降旗(ふるはた/ふるきなど)」という苗字だ。長野県を中心に1000世帯ほど存在する苗字なのだが、同じ「ふる」なら旗は降るものではなく振るものだろう。ところが、「振旗」という苗字はない。そのためなのかどうかは定かではないが、「日本姓氏語源由来辞典」によれば「降旗」は「古畑」の異形ではないかと考えられている。何やら田村正和演じる探偵の粘っこい喋りが聞こえてきそうだが、要するに「旗見」もこれと同様の異形ではないかということである。
とは言えども全てが「畑」に通じる異形かといえばそういうわけでもなく、例えば現在セルティックに在籍するサッカー選手・旗手怜央などがいる苗字「旗手」は、戦国時代に瀬戸内海で暴れた村上水軍に旗を持つ役割の人物がいたことから創姓されたと言われている。またこちらも広島県に多い。


箭吹

約10世帯・50人
読み:やぶき

箭吹シュロ

百鬼夜行連合学院は花鳥風月部の部員。名が明かされるまではその一人称から「手前ちゃん」と呼称されていた。同様に百花繚乱編に登場するユカリも一人称をとって「身共」とも呼称されていたが、一人称がここまで豊富であり、かつソシュール言語学的に言うところのシーニュが想起できるのは日本語くらいのものである。そして日本の苗字もまた、多様性に満ちていて考察しがいがあるものである。
苗字は兵庫県姫路市が本拠で、「矢吹」の異形と思われる。「箭」は概ね「矢」と同義であり(厳密に言えば矢の幹の部分(矢柄)を指す)、同じく「箭」のつく「箭野(やの)」「箭原(やはら)」「大箭(おおや)」といった苗字の大半は「矢」の置き換えと考えられている。しかし「箭」のつく苗字の中ではダントツで最も多い「箭内(やない、やうちなど)」は、「野内」の異形とする線が濃厚である。こちらは福島県田村市を中心に1,000世帯ほど存在。
また、「矢吹」の由来については、字面から想像できるような吹き矢に関わるものではなく、「"屋"根を"葺"いていた」ことに端を発している可能性が高い。例えば福島県中通り西白河郡に位置する矢吹町では、源義家が前九年の役でこの地に赴いた際、弓矢の矢柄で八幡神社の屋根を葺いたことから「矢葺」と名付けたという伝承が残る。


初音

約10世帯・50人
読み:はつね

初音ミク

ブルアカがブレイク前だったので忘れ去られがちだが、我らが電子の歌姫はキヴォトスにも降臨していたのでここにも取り上げる。実在する苗字なのだ。深谷ねぎで有名な埼玉県に多いのは偶然だろうか。
由来もいまいち明らかになっていないが、似たような苗字に「初根」というものがある。根=土地ということで古くからあった土地のそばから作られた苗字ではないかと言われる。
また「初音」という言葉の本来の意味は主にウグイスやホトトギスなどを指してその年初めて鳴く声のことである。春を告げる鳥たちのハジメテノオトからできた苗字という可能性もなくはないだろう。
ちなみに「巡音」「鏡音」などの苗字は存在しない。それどころかVOCALOID・VOICELOIDのキャラについている苗字のほとんどは実在しないようだ。ここでは割愛するので、興味があったら調べてほしい。


以上が第6弾となる。書くことがなくなったと思ったら本題を逸れた蘊蓄ばかりたまっていき却って文量が増えて読みにくくなった気がしないでもないが、それでもなお読んで頂けるのであればこの上なく幸甚である。
また断りは入れてあるもののちらほら推測で書いている部分もあるので、もし何か間違った点があるようであれば遠慮なくコメントをしてもらえればありがたい。
次回はいよいよ終盤。一生の中でもお目にかかれなさそうな推定一桁世帯の苗字たちである。

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