見出し画像

【怪談】トイレの窓

Kさん30代女性から聞いたお話。

短いです。


Kさんが10代で実家に住んでいたの頃のお話。

夜、ふと目が覚めてトイレへ行った。

洋式トイレに座り用を足していると、ふと、窓に目が行った。


擦りガラスの向こうは夜の暗闇だったが、その窓の外側にベタリと手が張り付いていた。


Kさんはエッと驚き息をのんだ。

覗きだろうか。

用を足し終え、水を流すと同時に立ち上がりガッと窓を開けた。


すると、窓を開けるその瞬間まで手が張り付いていたはずだが、外には何もいなかった。

Kさんはワケがわからなかったが、変質者だとしたらすぐに通報しなければいけないと思い、窓から首を出し辺りを見回した。


と、その時、トイレのドアを ガン! と蹴られたような音がした。

Kさんは驚いたが、家族が起きてきてトイレに入ろうとしたのかと思いすぐさまドアを開けたが、やはり誰もいなかった。


Kさんは、恐ろしくなりすぐに部屋へ戻り眠ったそうだが、それ以来とくに変な事は起きていないそうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?