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2019年11月16日 角野隼斗さんサロンコンサート備忘録

こんにちは!じゅっちゃんです。

今回は、2019年11月に参加させていただきた「角野隼斗さんサロンコンサート」の備忘録をnoteにしようと思います。

実はこのnoteをはじめたきっかけのひとつに、以前からメモ帳などに書きためた「想いが溢れて止まらないシリーズ(レポ編)」を残したいという気持ちがあり、この「サロンコンサート」もその一つです。

ちょうど1年前の内容になりますが、当日の私が書いたメモと、今の気持ちをマッシュアップしました。
もしよければ、最後までお付き合いください。
尚、あくまでも個人の感想ということでお読みいただけると幸いです。

30名限定の「サロンコンサート」告知から当選まで。

すべての始まりは、2019年10月18日の角野さんからの突然のツイート!

30名限定のサロンコンサートだ・・・と・・・。(ざわっ)
迷わず応募し、角野さんから当選のご連絡をいただいたのは10月24日。
布団の中でメールを見たときは一瞬息が止まって手が震えたのを覚えています。

「なんてこった。。。あ、あ、あたってしまった」

でも、この喜びを興奮を、その時の私はツイートする勇気も持ち合わせてなく、今のようになんでもお話できる「角野さん友達」もその頃はおりませんでしたので、家族に「11月3日、角野さんのコンサートに行ってきます!」とクールに伝えたのでした。

サロンコンサート当日

サロンコンサートの会場となった「サロンプレイエル」は、光が丘駅から徒7分ほど閑静な住宅街の中にあります。
素敵な一軒家の自宅サロンには2台のピアノがお出迎えしてくれました。

(余談ですが、「プレイエル」とはピアノのメーカー名で、創業者のプレイエルは、ハイドンに音楽を学んだ優秀な音楽家でもあったそうです。プレイエルのピアノはショパンも愛していたという、歴史あるピアノなんです。)

開演になると、主催者である松野様より会場とピアノについてご説明をしていただきました。
一台は、プレイエル。フランスで1911年製造された素敵な色のピアノ。

ピッチは、角野さんと相談をされて438hz前後に調律をされたとのこと。(通常の調律は440hz〜442hzだと思ったのでだいぶ低いですね)

角野さんご登場!
客席に目を配りながら「ありがとうございます」と仰いながらピアノへ。

前半は、プレイエルでの演奏。
プレイエルは繊細だからなのか、靴下(靴を履かず)に演奏されてました。

⚫︎マズルカ Op.24 /ショパン
→鍵盤を一音一音大切に演奏している感じが伝わってきました。
ものすごく席が近いので、鍵盤の音、爪のあたる音まで聞こえてきます。
当時ショパンも愛したプレイエルで、ショパンが残した音楽を弾くというのはどんな気持ちなんだろう。

MC
「日本でのサロンコンサートは初めて。フランスでは何回かさせてもらって、とても良い雰囲気だったのでいつかやりたいなと思っていた。
ラヴェルは、プレイエルと同じ時代を生きた作曲家で、ラヴェル自身もプレイエルを弾いていた。なので、この曲を弾きます。
演奏中以外は撮影OKしていただいて大丈夫です」というようなことを仰っていました。

⚫︎水の戯れ/ラヴェル
⚫︎亡き王女のためのパヴァーヌ /ラヴェル

→難解な印象派(個人の意見です)の曲もサラッと弾きこなす角野さん。
ピッチが低めだからなのか、角野さんが弾かれるプレイエルの音色を聴いていると、まるで100年タイムループしたような印象を抱き、時代を感じさせた2曲でした。

MC
次の曲バッハの解説。
「ファンタジー」なので自由な感じと、フーガの対位法を使ったかっちりした感じの違いを楽しんでください。
と言うようなことを仰ってました。

⚫︎半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903 / J.S.バッハ
→半音階的幻想曲は、バロック派とは思えない激しさを感じさせる一曲で、角野さんの超絶技巧がマッチングして最高でした。
角野さんの解説のおかげで、フーガに入るときは、ほとんど間をおきませんでしたが、「あっ、フーガになった!」という事がよく分かりました。
やっぱりバッハって天才だなぁと感じる1曲でした。

休憩
この時間にプレイエルとスタンウェイを入れ替えました。
松野さんお一人で移動していて、すごい。
ホール隣の控室から鍵盤をたたく音とヘッドホンから漏れるピアノの音が聴こえてきて、「ここに角野さんがいらっしゃるんだ!」と思いドッキドキ!

休憩後
MCなく、後半は1905年製のスタンウェイでの演奏がはじまりました。
今度は靴下ではなく、革靴で演奏していました。

⚫︎ピアノソナタ 第2番 変ロ短調 Op.35 /ショパン
→プレイエルとは正反対の力強いタッチでの冒頭部分からはじまり、角野さんが作り出す、角野さんらしいショパンがサロンホールを包み込みます。
3楽章の有名な葬送のテーマは重々しく、4楽章まで駆け抜けます。
4楽章はショパンらしからぬ淡々とした曲だなぁと思ってはいたのですが、演奏後のMCで、角野さんが「死のあとイメージなのかなと思っている」と仰っており納得。たしかに、ショパンの華やかさもない珍しい曲だし、ダークな感じがするし、まさに!だと思います。

⚫︎ノクターン 第13番 ハ短調 Op.48-1
→しっとりと時に激しく聴かせるノクターン。
100年超えのヴィンテージピアノにとても良くあうなぁという印象を持ちました。

MC
MCの中で、ポロネーズポロネーズしてないけど、途中でポロネーズのリズムも出てきて、一番好きなポロネーズと仰ってました。
「演奏会の後は懇親会もあるので、お時間ある方は参加していただき、…仲良くしてください(笑)」と笑いながら仰っていてめっちゃ可愛かったです。

⚫︎ポロネーズ 第7番 変イ長調 Op.61「幻想」
→アルペジオから始まる素敵な曲。
トークで角野さんが仰ってらした 「ポロネーズのリズムだ!」を探しながら聴くと宝探しみたいで楽しかったです。
中間部にものすごくロマンチックなメロディがあり、「あーもう終わってしまうのかぁ…」というなんとも言えない切ない気持ちになりました。

アンコール
⚫︎エチュード 作品25の10「オクターブ」/ショパン
→ただただすごい!圧巻される!の一言に尽きるアンコールの一曲でした。
オクターブというタイトルがついているだけあって、オクターブでの移動が激しく、優れた演奏技術がないととても弾けない一曲なのではないか、と思いました。
迫力があり、素晴らしかったです。

夢のような懇親会


演奏会終演後、サロンで懇親会が開かれました。
会場を準備中、角野さんが「俺どこにいたらいいかなー」と言って笑ってたのがめっちゃ可愛かった…!
角野さんの差し入れされた赤のスパークリングワイン(美味しかった!)と松野さんのご用意してくださったワインで乾杯!
その後、角野さんを囲って、まさに親睦会!
お一人ひとりお話なさったり、写真撮影やサイン書いてくださったり…神対応とはこのことを言うのではないでしょうか。

列に並び、自分の番になる直前。
私たぶん、ここ数年で一番緊張していたと思います。
まだかてぃんさんファンのお友達もいなかった頃だったので、めっちゃドキドキしていました。
(…緊張のあまり、不審な行動をしてなかっただろうか、といまさらなならが心配になってきました。)

妹の未来ちゃんもいらしてて、少しお話してくださいましたが、未来ちゃんも本当に素敵な方。秒で未来ちゃんにもハートを射抜かれてしまいました(笑)
未来ちゃんも黒目が大きくて可愛くて、ずーっと気になっていた「角野さんの黒目がちの瞳のひみつ」について思い切って質問しました。←なんという質問してるんだw
…ちなみに、私と同様に気になっている方がいらっしゃるかもしれませんのでシェアしますと…角野さんの綺麗な黒目は「自前」です。黒目を大きくするカラコンではなく、「自前」です。
角野さんは生まれ持ってのイケメンでいらっしゃるのですね…。
↑2019年の私。なに言ってるんでしょうね~本当に!(笑)

とにかく、角野さんのサロンコンサートは、ファンにとっては夢のような時間でした。

語彙力がないので、うまく伝えられませんが、以上が当日のレポートです。

感想(2019年11月17日のメモのまま)

最後は集合写真を撮ったみたいですが、入れなくて残念ということと、貴重なプレイエルを少し触らせて貰えばよかった!というこれまた贅沢な後悔が残ってしまいました。

角野さんは、ピアノも素敵ですが中身も素敵な方というのは、以前の光が丘のコンサートで実証済みですが、なんだろう…紳士的なのに可愛い一面もあって、こんな完璧な人はいないのではないか・・・と思いました。

2019年、角野さんを知ってから私の世界がぐっと広がりました。
マリオオデッセイを初めて聴いた時に、「こんなにピアノを楽しそうに弾く人初めて!手が踊ってる!」という衝撃的な印象は今でも忘れません。

私自身、小さい頃から音楽に囲まれて生きてきましたが、今以上に「音楽をやっていてよかった」と思ったことはなかったように思います。

もし私が音楽をやってなくて、音楽に興味を持ってなかったら、角野さんのことを知るきっかけすらなかったと思うし、YouTubeライブや即興演奏を聴いて「音楽を楽しむとはこういうことか!」ということも思わなかったでしょう。
こうやって、角野さん好きの方と知り合ってお話することもできなかったし、「もうすぐ角野さんの演奏会に行くんだ!」「もうすぐYouTubeライブだ!」と日々わくわくすることもなかったでしょう。

今まで好きなピアニストさんも、ヴァイオリニストさんもいますが、ここまでハマるピアニストさんは今までいませんでした。

先日、角野さんの魅力について真面目(!)に考えてみたのですが、クラシック以外にも即興演奏やジャズも弾けたり、ピアノのマルチプレイヤーということだけでもかなり魅力的なのですが、それだけにとどまらず、YouTubeライブやSNSでの配信をしていることで、敷居を高く感じがちな「ピアニスト」という壁が取り払われ、「身近な存在に感じるところにある」のだと、思いました。

まさに、「今を生きるピアニスト」…いや、もっと言い方があるでしょうが…私の語彙力では限界が。

とにかく角野さんは素敵なピアニスト!
これからもっと人気が出るのは間違いないと思います。
そんな魅力満載な角野さんを、これからも応援し続けていきます。

以上長文になりましたが、サロンコンサートレポートと感想でした。

1年前のレポを読み返して思うこと(2020年10月6日記入)

ちょうど、昨年の今の時期の出来事ではありますが、今思い出しても、このサロンコンサートに参加させていただけたのは、奇跡だったのかもしれないと思います。
そして、このサロンコンサートをきっかけに、私はめでたく「角野沼」の底の住民になりました!(拍手~!)

この頃、かてぃんチャンネル登録数はまだ一桁台でした。
その頃のツイートを見ると、「いいね」「リツイート」「リプ」の数も、今の1/10(1/100!?)程度ですし、本当にこの一年間で、なんだかとんでもないことになってしまいましたね!(良い意味ですよ!)
でも、そうなるべきお方だったので、当然のことです!

例えば、「各メディアへの露出」「Chopinコンクール出場決定」「Youtubeチャンネル登録数50万人間近」、最近では「変奏曲」のアレンジ(作曲)が素晴らしいですし!
「音楽家」として多方面でご活躍なさっており、「なんだかすごい人のファンになってしまったな…!」としょっちゅう自分を褒めたたえています!(笑)

先日の話でいうと、2020年12月13日(日)に開催決定したサントリーホールのチケット1000席が5分で完売という事態も起こるし。

(いや、予想はしていたんですよ。チケットが取れなくなるんじゃないかって。でも…まさかこんなすぐにとは思いもしなかった!)

サントリーホール1000席を埋め、Youtubeチャンネル登録数50万人の角野さんだけど、きっとまた「サロンコンサート」を実現なさってくださるのではないかな~と思います!
その時は一体、何倍の倍率になってるのでしょうね!(1000倍とか!?)
(2019年は5倍だったようです…)

「サロンプレイエル SalonPlayel」について

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角野さんもサロンコンサートを開催なさった「サロンプレイエル」は、オーナーの松野様が「(オールド)プレイエルは難しいピアノだけど、演奏者の方に一人でも多く使っていただきたい」という思いから、「完全ボランティア」でご自宅のリビングを「無料開放」なさっているプライベートサロンです。
(オーナー様は、普段会社勤めをなさっていらっしゃり、夜や土日などの、ご自身が空いているお時間を利用してサロンをオープンなさっているのです!)

そして、11月に伺ったときに、
「会場費無料(楽器も!)」
「演奏会前の調律費用もオーナー様負担」
「チケット代は全額奏者さんへ」
という事をお聞きし、私は心から感動してしまいました。

これって、すごくないですか。
大切な「お時間」をさいて場所を開放なさるだけでなく、「会場」も「調律」も無料なうえ、「チケット代」は全額奏者さんへ・・・。
しかもですよ。
松野様所有の100年物の貴重な「プレイエル」と「スタインウェイ」も無料での貸し出しなさってるということですよ。
・・・ちょっと今改めて、松野様本当に素晴らしいマインドをお持ちでいらっしゃって、また感動しております!
これは、松野様が「音楽」と「楽器」と「音楽家」を心から愛しているからこそ、できることだと思います。
本当に素晴らしいことだと心から思ってしまいます。

私も、貢献マインド溢れる松野様のような人になりたいです!

さて、実は現在、「サロンプレイエル」からのオンライン配信を行っていらっしゃいます。
素敵なサロンの演奏を自宅でも楽しめるなんて!
これはとてもうれしいことですね!

そんな松野様から先日、このようなツイートが!

実は、ご存じの方も多いことと存じますが、Youtubeは「収益化」ができますが、その「収益化」にするためのボーダーラインが「登録者数1000人」と言われています。

いわゆる「1000人の壁」というやつです。
ちなみに、Cateen's Liveで角野さんに感謝のスーパーチャットができるのも、この「収益化」ができているからですね!

先日、松野様に確認させていただいたところ、「Youtubeライブで得た収益は全額奏者さんにお渡しなさる」と仰ってました。(さすがでいらっしゃいます)
「これは、なんとしても1000人達成を応援したい!」と私の何かに火がつきました!

そこで、お願いがあります。
「サロンプレイエル」のYoutubeチャンネル登録をお願いします!

サロンプレイエルは、
「音楽愛・ピアノ愛」溢れるオーナー様の運営なさっている本当に素敵なサロンです。
また、この情勢の中、頑張ってらっしゃる音楽家の皆様の為にも、ぜひチャンネル登録をお願いします!

(ちなみに、来月は、角野未来ちゃんが2回ライブ配信なさるとのこと!今からとても楽しみですね!)

おまけ

Apple Musicのサブスクをなさってる方限定になってしまいますが…

共有プレイリストで、この日のプログラムのプレイリストを公開しています。

もし良ければ聴いてみてくださいませ!

それでは!最後までお読みいただきありがとうございました!

じゅっちゃん


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