名建築で昼食を 勝手に関西編(第8話)

現在放送中のドラマ「名建築で昼食を」の勝手に関西バージョン。

妄想7話目はこちら↓

ドラマの8話は「武相荘」。白洲次郎・正子夫妻の旧邸宅。農家をそのまま改装して使っていたんだ。茅葺屋根もみごと!レストランもあるし、これは行ってみたい。そして親子丼が食べたい。このドラマで和食、初めてじゃない?
藤ちゃんの元カレついに登場。海外勤務になったから、糠床を預けたのか。しかしマイ糠床を持っているってどんな天然生活男子やねん、と思っていたけど育ちのよさそうな青年だった。食事の所作がきれいって重要。自分では意識しにくいけれど、人からは結構見られているポイント。

そして、別れたけれどまだお互い未練が少し残っている感じ??

さて、勝手に関西編。文化人の邸宅つながりで、と考えてみたけど食事ができる場所って無い…河井寛次郎記念館とかすごくいいんだけどな。

ということで、多才で群れないかっこいいオジサン繋がりということで、とある人のミュージアムをご紹介。たぶん千明さんも好きな人だと思う。

伊丹十三記念館

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愛媛県松山市にある記念館。伊丹十三は映画監督の他にもエッセイスト、俳優、イラストレーターなど多才に活躍していた人。

建物は2007年竣工。設計は中村好文さん。2015年に訪れた時の写真があった。

一見シンプルな箱。少しのスロープを下がってエントランスに近づくと。

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伊丹十三記念館の文字が。ガラスの上、庇の部分にも書いているのが見えるかな?ミニマムやなぁ。

外壁は焼杉で黒いし、なんか暗そう?かと思いきや中に入ると。

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中庭を囲む回廊があり、とても明るくて気持ちのいい空間になっている。中庭を囲んでそれぞれのエリアにミュージアムショップ、展示スペース、カフェ、収蔵庫と、とてもわかりやすいゾーニング。規模もコンパクト。

展示スペースは撮影禁止だったのか写真はなかった。楽しい仕掛けがたくさんある展示スペース。好文さんのユーモアがたくさんちりばめられているので伊丹十三に詳しくなくても楽しめるはず。

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展示スペースからカフェを見る。木漏れ日がきれい。回廊の庇を支える細い柱の二本になっているところ、実は一本は樋になっている。好文さんのこういう所が憎いんだよな~

あとは写真にはないけれど好文さんは階段の手すりや、受付カウンターなどには必ずといっていいほど木を使用し、そのアール加減とか手触りが最高なのです。階段好きの千明さんの感想が聞きたい。

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カフェの前の回廊はトップライトが付いていてさらに明るい。どうしてここだけ付けたんだろう?カフェの採光の為?好文さんの本を読んだのに覚えていない。すみません。必ず理由はあるはず。

併設のカフェの名前は伊丹十三の映画から「タンポポ」。BGMは伊丹映画から。なので「マルサの女」のテーマ曲が流れることもあるかも?

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ここではオリジナルのスイーツがいただける。写真のケーキはこの建物を模したオリジナル。チョコレートでできた回廊の屋根がクリームの柱で支えられていて、中には緑(ミント)が。

メニューは他にも十三饅頭や柑橘ジュースの飲み比べセットなどがある。

(こっそり)昼食になるようなサンドイッチなどの軽食はなかったかも。今回は名建築でスイーツを。で許して…本当に良い建築なので。

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カフェからエントランス(ミュージアムショップ)を見る。天井のアールが美しい。すごくスリムで座面が少し高いベンチがあった。もちろんこれもオリジナル。あと、少し見づらいけどガラスの衝突防止マークがカフェの名前と同じ「タンポポ」のイラスト!かわいい!

2017年には伊丹十三賞を受賞した星野源がここを訪れたそう。(受賞しいてたの知らなかった)その時の来館記はこちら。

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そうそう、建物の側には伊丹十三の愛車だったクラシックカーの為のガレージがある。クラシックカーは「武相荘」との共通点かな。

今更だけど愛媛県も関西くくりでいいよね?勝手に関西編だからいいよね。私、中村好文さんのファンなので紹介できて満足です…

さてドラマの9話は「国際子ども図書館」。ここ、子ども図書館をしてオープンしてから間もない時に訪れたことがある。だけどあんまり記憶にないので楽しみ。

ドラマもそろそろ終盤。藤ちゃんの夢はどうなるのか。

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