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親知らずを上下4本まとめて抜いた話  【1】~抜歯への道~

突然ですが、アナタには親知らずがありますか?

①はえているけれど問題がない。
②はえていない。
③虫歯になったり腫れて痛みと闘っている最中。
④抜歯済み。

大きく分けてこの4つのどれかに当てはまると思います。
私はレントゲンに上下4本の親知らずが写っていましたが①でした。
小さい頃、虫歯を大量に作ってしまった教訓から25歳以降、定期的に歯のクリーニングに通い、ブラッシングも丁寧に行っていたのでこのまま一生やり過ごせるだろうと考えていたのです。
しかし、その自信は2005年10月見事に打ち砕かれました。

右下奥歯の歯茎が急に腫れて物を噛めない状態になり、すぐにかかりつけの歯科医院を受診。
「なんとか抜歯せずに治療できないかな…」
かすかな希望を抱いていた私に告げられたのは、口腔外科の紹介でした。
抜歯の難易度が高すぎたのです。

「そ、そんな……」と予想外の展開にうろたえながらも、とにかく痛みから解放されたかった私はさっそく予約を取りました。

そして宝の地図のような紹介状を手に総合病院の口腔外科へ向かったのです。

◆名医との出会い◆

総合病院、口腔外科予約初日。
その日は平日だったので会社を早退し、診察を受けました。
歯の状態を詳しく調べるためCTを撮り、再び診察室に入った私に用意されていたのは思わぬ選択肢でした。

A:全身麻酔で親知らずを上下4本まとめて抜歯する(10日ほど入院)               
B:1本ずつ期間を置いて抜歯する

「え?入院ってどういうことですか!?」
唖然とする私にやや銀髪の先生が画像を見ながら丁寧に説明してくれました。

腫れている右下は水平埋伏歯(すいへいまいふくし)と言って横向きにはえている親知らず。
しかも神経に触れているので痺れなどの後遺症が残りやすく抜歯が難しい。
(※いらすとやさんが描かれたTOP画像が水平埋伏歯です)

そして残り3本は完全埋伏歯(完全まいふくし)と言って、骨の深い部分に埋まっている親知らずなので抜歯の際は骨を削ります!(ひーっ!)
この完全埋伏歯、今は自覚症状がなくても、将来的に骨が溶けたりする場合もあり、ようは厄介な状態でした。

さて、アナタならどちらを選びますか?

私は2つ返事でA:全身麻酔で親知らずを上下4本まとめて抜歯するを選択しました。

「全身麻酔なら寝てる間に一度で終わるし、楽そう!」

という単純な理由です。
体質なのか局所麻酔が効きづらく、虫歯治療のたびに痛みに悶絶してきたので、Bのように4回も抜歯をするなんて私は考えたくもなかったのです。

私がAを決断すると話はトントン拍子で進み、その日のうちに入院前の検査予約と確か手術の候補日が決まりました。

人生初の入院、それも全身麻酔で親知らずの抜歯!
レア体験に違いない!
骨を削るのはちょっと怖いけど、なんとかなるさ!

楽観主義と呼んでもいいほど変に浮かれていた私は、抜歯後に訪れる壮絶な痛みなどこの時はまったく予想もしていなかったのです。

【2】へ続く。

※おわび※
日付が変わる寸前、編集途中で投稿してしまいました。
話が繋がらない文章を読んでしまった皆さま、本当に申し訳ありません。






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