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雨の日 森はきっと静かで騒がしいのだと思う
散る葉を惜しんで森に通う
雨の日は鳥を見る人たちがいないので
森はとても静かだ
鳥は雨の日でも鳴いているが
木から木へと横断する大きな巣を空にして
女郎蜘蛛は姿を消している
雨粒が彼女の家を飾る
もう卵は仕込まれたのか
それとも種は途絶えてしまうのか
他者を愛する機会は往々にして誰にもひとしく与えられるが
それを活かせるとは限らない
主のいない巣を見てそんなことを思う
散る葉を惜しんで今日も森に来た
濡れた葉を踏む音だけがにぶく響く森に
楽しいことをしていきます。ご一緒できたら、ほんとにうれしいです!