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モスクワへのドローン攻撃

2023-06-01 

一昨日未明に起きたモスクワへのドローン攻撃、モスクワ市内では南西の二つの集合住宅が被害を受けた。一つは日本人の子供が通うモスクワ日本人学校から2キロしか離れていない。結構な数(25機らしい) のドローンが飛んだので市民が撮ったビデオが出回っている。私も明け方遠くから聞こえる唸るような音で目が覚めた。

いくつかは木や電線に引っかかった。つまり防空システムを避けて相当低空を飛んでいる。低空を飛ばすための機能はフランスから供与されているようだ。襲撃の前日にキエフ市長のクリチコはモスクワを恐怖に陥れるよう要求、結果その通りになったが、この攻撃は昨日や今日準備されたものではない。幸い被害は限定的でパニックは起きていない。人々は通常通り職場や学校に向かった。

政府高官や資産家が住むモスクワ西郊の高級住宅地ルブリョフカ (表写真) でも防空システムによってドローンが3機爆撃されたようだ。大統領公邸から近く、メドベージェフ前大統領、ペスコフ報道官やミシュスチン首相の邸宅もあるらしい。

ルブリョフカへの攻撃が意味するところは大きい。キエフ市郊外にも政府高官が居を構える高級住宅地コンチャ・ザスパがある。暗黙の了解だったのか、ロシアはこれまで一度もここを攻撃したことはない。今回の一件でキエフ政権は一線を超えたことになる。さらに今日バイデンはロシア領土内に届くATACMS長距離ミサイルを供与する可能性に言及した。

オヴァートンの窓は開いた。

以前はロシア領内の攻撃はタブーだったが、5月3日のクレムリンへのドローン攻撃、ベルゴロドへの米軍装甲車の侵入、そして昨日のモスクワ住宅地へのドローン急襲と徐々に平常運転になっている。これに慣れたら次はバイデンのATACMS長距離ミサイルが飛んでくるだろう。もちろんF16戦闘機もロシア領土爆撃に活躍することになる。こうして全面戦争に進んでいく。

5月末、米軍の装甲車がロシア領ベルゴロドに侵入した。マスコミは「ロシア人の義勇兵による反乱」と嘘をついているが、これはNATO破壊工作部隊の侵略。ドローン攻撃も激化している。そのうちF16戦闘機による爆撃が始まってもおかしくない状況。ウクライナの正義のため云々はおとぎ話。本当の目的はNATOのロシア侵略。

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