対人戦で勝とう! ~役割理論の応用~

はいこんにちはゆですよー。

定期更新アドベントカレンダー 2020年の12月8日の記事ですよ。

https://adventar.org/calendars/4980

騒乱荊街ではEno821 落田はずれ/ハニィ・フォール のひとです。
ハザマではワールドスワップ対策作戦会議(仮 なんていうコミュニティで作戦会議の真似事みたいなことをやったりしています。

今回はわたしの戦闘思考の基礎となる部分を取り上げてみたいと思います。

それでははじまりはじまり~。


概要

この記事では主に定期更新の戦闘面のお話、
もう少し絞ると「騒乱荊街」「七海」のように戦闘予告された相手に対して戦闘設定を組むタイプの対人戦についての、思考法の基礎のお話です。

それがわたしの得意分野だから~!

当初は対人戦を戦略・戦術論になぞらえて、準備の重要性から組み立てようと下書きを準備していたのですが冗長にすぎました。

なので戦術論の方に重きをおきつつ、概念的なお話をすることにします。
「イバラシティで現在これが強い」というお話は横においておく。


イバラシティで現在これが強い

横に置いておくっつってんだろ!

物凄い木材×4で攻撃40攻撃40の呪器2本作って適当なスキル振り回しとけ!


対人戦の7割は戦闘開始前に終わっている

ほんとは9割って書こうとしたんですが、みこうりさんが7割って書いてたので倣いました。
  ↓ みこうりさんの記事

上記記事では勝敗が全てではないという趣旨を扱っていますが、それでも勝ちたい人は戦略段階から考える必要がある。
勝ちたいならば常に考え、準備して、戦闘に臨む必要があります。

"戦略"の重要性

・・・を学ぶには銀英伝を読んで。小説版で。
あとアルスラーン戦記でナルサス流のやりかたを学ぼう。

ヤン・ウェンリー流に言えば「楽をして勝つ」ために、成長計画を定め、装備を整えて、来るべき対戦に備えるわけですが。
相手と完全に五分五分の条件で戦えるということは通常ありません。
対戦において五分以上の条件を整えるのが戦略の役目です。常に戦略で相手を上回る事ができるなら、戦術に頼らずとも勝利を収めることができるでしょう。

しかしそれが全てというわけでもない。

対人ゲームとしては、楽をして勝つより、対戦相手と五分、ないしは不利のような戦いを戦闘設定の巧緻によって華麗に勝利することこそ、プレイヤー自身やギャラリーの興奮に繋がるわけですね。

対人屋、度し難い~~~!!
(勝つのが好きなフレイザードさんのほうが理性的なのでは?)


まあそんな感じに、この記事も戦略論から入ろうと思ったのですが。

さっき挙げたように、定期更新ゲームで大抵の場合は「可能な限り強い能力値と強い装備と強いスキルを並べてゴリ押しする」のが最適解です。

そんなの分かり切ってるので、記事としていまいち面白くない・・・
のでボツ!

前置きここまで。


ポケモンにおける「役割理論」について

では戦術的な思考をするための基礎として、ポケモンのお話を少々。

ポケモン界隈で度々言われる役割理論は、おおまかに
「1匹1匹が最低限果たすべき仕事」(=役割)を、確実に遂行させること(仕事を果たさないうちは決して欲張らない、無理をさせない)

というような、対戦における理念です。

歴史を語ると長くなりますが、もとは「お仕事」などとも言っていたかな。
「敵のガラガラを倒すまで、決してスイクンに無理をさせるな」とか、
「ゲンガーの仕事はカビゴンの相手をすることだ。倒すまでは欲張って他に手を出してはいけない」とか。
あるいは、「ゴローニャの仕事はくだけることだからな」・・・いえこれはサカキ様のお言葉ですが。
とにかく手持ちの駒の役割の重視について、師であるHidaka氏から口を酸っぱくして言われていた時代がありました。

そのポケモンでないと絶対に果たせない役割がある。
1匹が絶対に果たす必要がある役割(他の2匹では大体の効かない役割)と、そうでないものの見極めが必要。
役割を果たさないうちは、決して欲張らない。
定めた役割に従って戦闘を進めることが、勝利への道筋となる。

ポケモンの対戦のときは、そんなことを考えながらプレイしています。

そして、定期更新やその他のゲームに関しても、自分の思考の礎のひとつとなっているものです。


http://psense.lib.net/PBS/GLC/battlenote.txt

for Gym Leaders. と題されたこの小さな文章には、受け継がれた思考の基礎が詰まっています。


定期更新の戦闘における、役割理論の落とし込み

上ではポケモンにおける役割理論について紹介しました。
ポケモンバトルは1ターンごとにお互い技を選択するゲームなので、全ての戦闘設定をせーので出し合う定期更新ゲームとは趣が異なりますが。
考え方の基礎としては応用できるものだと思います。

・試合前に3匹を選ぶ際に、必ずその駒は何のために入れるのか、どれの相手をするのか、最低限の役割は何か、等を指差し確認する。

次の戦闘において、パーティ内で各キャラが果たすべき役割は何か?
相手にダメージを与えることか? 
回復することか? 相手の攻撃をいなすことか?

ダメージを与えるなら、何ターンでどれくらいの量を与えるべきか?
引き分けギリギリの30ターンか? 速攻の3ターンか?
ダメージを効率よく与えるには? パッシブは? 必殺は?
相手から変調やスキルキャンセルを受けた場合に役割は果たし切れるか?

・・・などという思考の基点になるのが、果たすべき「役割」。
戦闘設定に悩んだら、「どんな役割を果たすべきか」に立ち戻ってみると、解決の糸口になるかもしれません。

もちろん、役割を果たすという思考のためには、「このスキルを使うことでどんな役目を果たせるか」「装備Aと装備Bでどのように変わってくるか」など、知識が必要なのは大前提。
自分のキャラが呪器2本持ってブレイクを使ったらどれくらいのダメージが出るのか・・・ なんていうダメージ感覚は、1回1回の更新をよく見て身に着けていきましょう。

戦闘設定関連TIPS


●その戦闘で、キャラが果たすべき役割を見定める。少なくとも、この記事で扱う「戦闘に勝つ」という戦略目標を達成するなら、「規定ターン以内に相手を倒す」「相手にダメージを与える」ことが必要。

●そのスキルは何のために入れるのか、必ず理由を明確にする。

「ブレイクかクイックか」ではなく、
「ブレイクを使ったらどうなる」「クイックを使ったらどうなる」
それぞれの展開の差について想像力を働かせ、最終的にどちらが優位になるかを考えてスキルを選択する。

・右か左か、的な考えは避ける。
右へ行ったらどうなる、左へ行ったらどうなる。それぞれの行末について考えをめぐらし、それぞれのケースについて、その場合に自分がどう動けば良いかを必ず考えておき、
その上で初めてコマンドを選択する。


●果たすべき役割を頭に留めておき、迷ったらその役割に立ち返る。

●思考の過程で、新たに果たす必要のある役割が見つかるかもしれない。
または、代替手段が見つかる可能性もある。
情報は常に更新し、実結果を確認するのを怠らない。スキルリストを眺めることも助けとなる場合がある。

●日々の結果でダメージ感覚を掴んでおく。アタッカーなら大雑把に、自分がどれくらいのダメージを出せるのか、など。

●遊兵を作らない。
遊兵(=戦闘に参加しない兵士)がいると、たとえ全兵士数が相手より多くとも、残りの兵士が各個撃破されてしまう、という意味。
かの大きな松戸氏が「悠長が過ぎる」などと評した補助スキル群のように、ブレイク連打未満の効率になっていないか、役割を何も果たせない状態になっていないかを考える。

●ローリスクの心がけはある程度必要。スキルキャンセル避けなど。
ただし、「キャンセル避けに固執する余り、役割を果たせない」、などという事態は本末転倒。たとえばアタッカーが補助スキル連打、など。
もちろん、「めいっぱい攻撃力上昇スキルを重ねて必殺で落とす」などの戦術目標がある場合はこの限りではない。

●相手の行動を「読む」ことそのものを目標にしない。
上のキャンセル避けもそうだが、「キャンセル避け」そのものが役割とはならない。相手の行動の想定は必要だが、目標は行動を読む事ではなく、相手を倒して戦闘に勝つことである。

「読み」と称して欲張らない。読みなど必要ない。
ハイリスクハイリターンは避けよ。
ローリスクを積み重ねていけば、勝利は自ずと手に入る。
繰り返すが、右か左か、では希望に添わなかったときに圧倒的に不利になる。
誘惑に負けない。  


●ゲームが進むほどやれることも増えるため、ひとりが複数の役割を持つようになることも普通になってゆく。
 その場合でも、「最低限果たすべき役割」「他でも代替の効く役割」を見定めることが重要。

●戦闘設定の枠数は限られており、相手の全ての行動に厳密に対応することは不可能になってくる。
スキルキャンセル/キャンセル避け等、相手の行動への対応策には優先順位をつけ、「最低限果たすべき役割」を通すことに重きをおくべし。

●繰り返しになるが、日々の更新で情報を仕入れ、感覚を身に着けていくことを怠ってはいけない。
戦略的な不利を戦術で返すのはあくまで最終手段。
イバラシティはスキルも装備も取返しがつきやすいゲームである。戦略的優位を保つことがまず第一であることを忘れないようにする。


強くなるための「感覚をつかむ」ような、より具体的な方法論としては、cman氏の以下の記事が参考になると思います。



いかがでしたか?

お読みいただきましてありがとうございます。
銀英伝とアルスラーンとbattlenote.txtを読めばゆさんの思考法が身に付くことが分かりました。

思考法を身に付けたら、準備を整えてゆさんに勝とう!


イバラシティ軍の皆様のデュエルを楽しみにお待ちしています。
あっすでに強制決闘モードだったわ。

引き続きどうぞよろしくお相手ください。


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