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ThePARLOR大千秋楽(自分ごと)

ThePARLORのことをつぶやきたい、と思ったんだけどあまりにも長文になるし「つぶやき」じゃなくなったのでこちらに残すことにしました。あくまでも自分のための備忘録。きっと時間が経つと考えや印象が変わる作品だと思うから。

ジェンダーレス、ジェンダーフリー、ダイバーシティー、ダイバーシティーインクルージョン
近頃色々な場面で目にすることが増えた言葉たち。

うんうん、知ってる。でも私は分かってるよ。ジェンダーフリーな美弥るりかさん、大好きだよ。
そんな私の考え方を「あれ?私も分かってない、裏側の人?」とかんじてしまったのがThePARLORの初日。

るりかちゃんは素敵だったし、色々感情移入しちゃうし、気がついたら涙が溢れてきてるし。
でも上手く言葉にできないことが沢山あって。きっと初日の興奮のせい?まだまだ沢山観るから!きっと色んな感想が出てくると思う!なんて思ってたんですけど、観れば観るほど自分の今まで、自分の価値観、自分のこれからのことばかりが頭に浮かび、「やっぱりるりかちゃんのお芝居が好き!」とか、「花乃ちゃん可愛い〜」とか「ウタコさん素敵!」なんて演者さん達への感想がありきたりの言葉だけになっちゃうという残念な私となってましたね。
マイナス、だねぇー。

でも、今日、兵庫の大千秋楽でのるりかちゃんのご挨拶を聞いて、あれ?もしかして私、ThePARLORという作品のメッセージはしっかりと受け取ってたのかな?って思えました。
まあドップリと浸かってたから。すっかりPARLORの常連さんだった。そしてこの17日間、「家族は」「子供は」それどころか「会社は」「上司は」「部下は」までも、価値観グラグラになってましたよ、自分。
でも何も考えてなかった時より、向き合うことでしんどくても自分らしいかな、そんな気になってたので。
結果、プラス!  と大千秋楽を迎えた今、思います。

ここからは、それぞれのキャラから私の受けた印象や影響とかを「今」の私が感じたことを記します。
アリス。
専業主婦?チビにコンプレックスあり?
専業主婦だから夫の好きな格好とか髪型にしてたのかな?なんか違うって思いながら。このパターン、過去回想エピソードでもあったよね。「夫に逆らえない。でも人形じゃない」っていう葛藤。時代が移っても今もまだまだあるってことかしら。
私は夫も子供もいますが、きっとかなり自由に振舞っているのでホントのところは分からないのかもしれない。でもそういうところからの解放に喜びがあるってことは分かります。そして何となく、ザザと対いをなしてるのかな、って感じました。お互いがお互いのきっかけを作ってるような。そんな組み合わせだと感じました。

ザザ。
私の周りにもいます。色々なザザが。だから学校にはスカート履いていけないっていうのは凄くわかる。特に設定上は絶対に私と同年代のはず。だからあの頃、(きっと24歳くらい?)の世の中を想像して、本当に勇気出したんだって言うのもわかる。髪を切って、自分を好きになるザザがすごく好き。あと、千里と仲が良かったからさ、ゆうしさんのこと、どう思ってたのかな?って気になる。
ザザが何かとアリスに突っかかるのは、アリスが痛いところ突いてくるからなのかな。だって「どこででもスカート履けばいいじゃん」なんて、ザザの生きてきた同世代にはなかなか言えない言葉だと思った。

巧くん。
紅にピンクコーデしようとしたって、まじ「はぁ?」って思いました。が、私もコーデはしなくても頭の中では願ってた時期があったな。ウチの娘ちゃん、小学校の6年間、スカート履きませんでした。スカート姿は入学式と卒業式だけでした。彼女のお気に入りの洋服は兄のお下がりばかり。ランドセルも水色。私的にはやっぱり可愛い格好して欲しくて、色々と一緒に洋服をみに行くけど選ぶのはパンツスタイルで。洋服は好きなものを着れば良い、と思ってたので最終的には強制はしなかったけど、「自分の好みを押し付けちゃう」っていう感情あったな〜。反省。そしてふと思い出す。息子の幼稚園児だった頃、ひとつ上の子のママが言ってた「〇〇ちゃん(男の子)のランドセル、本人ピンクがいいって言うの」。気持ちの優しい、砂遊びが好きな男の子だったので、ママ友たちは「〇〇ちゃんに似合う色よね。素敵ね」って言ってた。その後すぐに引越ししたのでランドセル、どうしたかは知らないけど賛成も反対もしない優しい対応だっな。思えばあの頃から色に性別は関係ない、って体感しだしたのかも。

灯ちゃん。
なんとまぁ、天真爛漫な。空間読めない?かんじ。でも天真爛漫すぎてきっと憎めない。朱里もそうだったのかな?「あんたのせいで」がどこかにあってもグイグイくる灯ちゃんが無視できない。ただね!最後「えっ?!」って思ったのが、パパに仕事も頑張るって言ったのに、ゲーム出来たら辞めるだと?!なんだそれ?!仕事舐めてる?!一緒に働く仲間のこと考えてる?!
はい、それが全てです。まぁ良くも悪くもこれが灯ちゃんですね。

遊史さん。
長男坊、だよね。創業者一族の。「男たるもの」この価値観は長らくあり、当たり前のようになってる。今も。千里さんとどうやって知り合ったのかな?パーラーで?初日からすぐの頃ははずっと「千里さん、なんで遊史さんと?」と思ってたんだけど、遊史さんも辛かったのかな?長男坊のプレッシャーが。だから陽だまりみたいな千里さんに惹かれたんだよね。大好きな千里さんの遺した灯ちゃんだから大事に育てたんだね。若かりし頃の遊史さんをちゃんと見てるとだんだんそう思うようになった。

千里さん。
陽だまりみたいな人。でもさ!でもさ!言っていい?!バツイチで、朱里ちゃん育てながら、子供出来てから(しかもきっと臨月?)結婚許して貰えないって。もう少し早く何とかならなかったの?朱里ちゃんは繊細で大人の様子や顔色、わかっちゃう子だよね。だって千里さんの娘だし。「お母さん」に「赤ちゃん」ができて、でも朱里ちゃんに「お父さん」ができるって話はしてなかったのかな?朱里ちゃん連れて草笛になるつもりだった?
千里さんは同年代。私だったらどう考えてたかな?と一番思うキャラだった。そして答えはまだ出ていない。

阿弥莉さん。
私も娘がいるので、「娘を守れなかった」のセリフが涙腺破壊ポイント。「必死に生きてきた」でも「Parlorらしくない」「ハサミじゃ何も変えれない」後悔や出来なかったことへの思いばかりが吐露されるけど、でも、ザザも匠くんも紅ちゃんもParlorに通ってたんだよね。アリスだって「無くなるなんて、どうしよう」だし。何も出来なかったなんて、違う!違うよ!!って阿弥莉さんに力説したい!と思いながら観てました。私も阿弥莉さんに髪を切ってもらいたいな。阿弥莉さんから見える「本当の自分」に似合う髪型ってどんなんだろう

朱里ちゃん。
カッコイイ!が過ぎてましたよ。クール?というより群れなくても生きていける強さを持ってる人。という印象。「コードを書こう。誰かのために」と歌ってて、灯ちゃんも言ってた「優しい人。画面の向こうから見ててくれる」決して人を拒絶してる訳じゃない。だからポロリポロリと優しさが透けて見えちゃうのね。ゲーム制作引き受けるのも「スーパーヒーローになってよ」のひと言がキッカケでしょ?そして6歳の朱里ちゃんが無邪気過ぎて可愛い。でも遊史さんの「おいおい、君は草笛の人間になるんだから」の言葉にビクついたりと繊細な部分も沢山あるんだな。これは母の亡くなり方に対してのトラウマは大きい。「重力がかかり過ぎる」って、あまり考えないけど朱里ちゃんにとっては生きにくさを表現する言葉なんだね。キーリーが子供が欲しいって、のくだり。私は産むのは朱里ちゃんだと思ってたんですけど。だからそりゃ産み育てるの大変だから嫌なんだろうなと。パートナーも勝手なこと言って!でもラストシーンで、あれ?どっちが産むの?キーリー?だとしたら朱里ちゃんの言う「重力がかかり過ぎる」はもっと深い話だよね。
そう考えるともう一度観なきゃ。となる。
すごく入れこみたくなるキャラでした。

ThePARLOR大千秋楽の幕が降りてから4日。
もう4日。まだ4日。
この舞台、何かの時に思い出しそうな予感。
なので、今の思いを記録。


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