junya
おもふままにかたれ かみのことのは とは、他でもない自分自身に宛てられた言葉 だったのか。
山が呼んでる 贄を欲しがってる 治めるための贄を 贄が離れることを 望んではいない 贄が己を持つことを 望んではいない 運命に従えば 存在しない人生が与えられ すぐに消える 運命に逆らえば 存在するはずのない人生が与えられ 長く苦しむ 苦しみのない死と 辛苦の生を 与えられ た 大いなるものは 見えるものを与え 見えぬものを欲した 見えない大切なものは山にある 呼んでいるのは山か魂か
結局はだれも どちらにまわっても 無力を知る おやすみ
信じるものしか救わない神など必要ない 拝まなければ救わない仏など必要ない 尊ばなければ救わない先祖など必要ない
相変わらず過睡眠 寝ても寝ても次の睡眠が待っている 夢うつつの繰り返し 起きているときが夢のよう 相変わらずの悪夢 日蝕の続く闇市で 人の子を買い 人の子を売り 得た金で米を買う 米袋は時間と共にもぞもぞ動き 薄暗い便所で用を足す 米袋を抱く男(大学の時の先輩) 年配の男(父) 買われた女の子(妹) 私(わたし) 私が米袋を抱く男に中身を問う 男は答えずごまかし続ける 私たちは上階の暗鬱なアパートへと 影もなく音もたてずに消えていく 存命記 +２６４ 堂内には
過睡眠だ。 12時間寝てる。 悪夢ばかりだ。 暗鬱な刑務所で 看守の陰惨な支配に堪える 囚人の夢 婚儀の直後に 愛の無い望まぬ結婚であることを 嫁から直接聞かされる夢 寝入り端に 右側頭部を少し横から 何かに見下ろされ続ける幻 常に起こる金縛り 感覚だけ何度も起き上がり 体は起き上がれない 延々と続くループの夢 いつまで夢は続くのだろう 幻は幻だろうか 存命記 +２６５ 男は導きの像にすがりつき、叫んだ。
死なないで生きてね そのつぎの言葉は決まってこうだ 頑張って！ これ以上どう頑張れと？ 充分に１人で闘ってきた これ以上？ 頑張った、その先が、 いろいろ無くした今だ これ以上は、もう、 頑張れない。 存命記 +２６６ 導きを下さい。どうぞ御慈悲を。
雨だ 着いた途端に雨だ 生きづらい じわじわ迫ってくるものに 武器もなく どう立ち向かうのだろう 降りやまぬ雨、雨、雨、、 存命記 +２６７ そう教えて下さったのは、他でもない、あなただ。
生きづらさを感じている。 ずっとだ。 いつからだろう。 この息苦しさは。 いつまでだったろう。 楽しかったのは。 存命記 +２６８ 魚を尊しとするのなら、それは生死にかかわらず。
さっきのことはその人の時間 わたしの時間ではない さっきのものはその人のもの わたしのものではない 心が何よりも大切 心は何を求めてる？ 心はどうしてほしいと言っている？ 問いかける。問ひかける。
偶然に元職場の人と出会った。 明るい笑顔、真新しい車、仕事 手に入ったであろう 手に入らなかったもの まざまざと見た、見てしまった。 とても苦しくなった。 久しぶりに死にたくなった。 晴れていた空は いつの間にか 一気にかき曇り暗く鬱々と なってしまった。
