足す量と引く量

学生時代、デザインの授業である程度の段階が来てからは講師の先生は、

「ある程度デザインとかディテールが出来たら後は引いていかなあかんで。」

"引き算の美学"

そうだ。

この頃から言われていたし前の職場でも聞いた。

これはものすごく日本の考え方で、
侘び寂び」に似ていると言うか同系統の何かを感じる。


和食にしてもそうだと思うし、和室なんかもそう。
物足りなさと言えばそれで終わりなのだけれど、そこに奥ゆかしさを感じる。

水が無いが故に水を感じる

今 新事業にあたりある程度の準備期間は終わり決断するタイミングに差し掛かっている。

キリがない。
周りを見れば知るほどカッコよくも見えるし取り入れたくなる。

その気持ちをすっと堪えて、
引いてみよう。

シンプルに考えるんじゃなくて、
足しに足したモノを一度取り除く感覚で。

きっといいかたちで残るだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?