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トンガの離島めぐりvol.3 〜世界でも数少ないクジラと泳げる島! Vava’u〜

先日、日本ラグビー界のレジェンドの皆さんがクラウドファンディングを開始されてあっという間に成功されていました!

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ラグビーのビールも開発されているとのことで楽しみすぎる


さて。今回はヴァヴァウ島。クジラと泳げる機会なんて滅多にないし、海外からの観光客もすごく多いそうです。ダイビングする人たちにとっても穴場らしく、隠れた人気が。

僕のホエールスイムの感想は、畏怖、です。単に怖いだけではなく、畏れ。
雄大で神秘的で、筆舌に尽くせぬ体験。

船が小さくでポイントまでの航海中に船酔い激しくてグロッキーになったのも記憶に強く残っているけど、また行きたい。

というわけで、ヴァヴァウの写真です!

やっぱりクジラ推し
観光客向けのチルスポット
船も多い
夕日の美しさたるや
立派な牛さん
タコを干してた
フグ?よくわかんない魚もいっぱい
野菜もいっぱい

それでは、以下、ヴァヴァウ島で書いた当時の活動報告です。


Vava’u

改めて、農業祭について。

年に1回、8月に開催されるもので、自分の配属先である、農業省が主催している。各離島を巡り、各島で生産されている作物や飼育している家畜、獲った海産物、制作したハンドクラフトなどを展示し、王様に見せ、また農業省の職員によって審査され、表彰ならびに賞金が授与される。同時に、伝統ダンスや歌、何かしらの出し物が企画され、王様と女王に披露するという、お祭り的な要素もある。今年は戴冠式ということもあり、王様も農業省も気合いが入っている、少し特別な農業祭。前述のニウアの会場は、小学校の校庭くらいの広さで、円形に手作りのブースが並べられていたが、ババウでは、高校の校庭を用い、テントも用意され、さすがに規模が大きいものであった。ちなみに、去年までは50人くらいの職員が離島巡回に参加していたらしいが、それほど連れていっても、それに見合った仕事がなく、経費削減のため、今年は17人となったそうだ。そのため、同僚たちはとても忙しそうで、ババウでの農業祭の前日は夜通しで働いていた。

ババウに着いたのは14時前くらい。ニウアフォオウを出発したのが17時くらいだったから、20時間くらいの航海だった。船には慣れてきたけれども、さすがに疲労がたまり、何よりもシャワーを浴びて休みたかった。港前のオフィスと呼ばれる倉庫みたいなところに荷物をおき、同僚と少し町をふらふら散歩する。ホエールスイムやヨットサーフィンが有名なババウは多くの観光客が世界中から集まるそうで、なるほど、景色がとてもきれいで、心が落ち着いた。その晩は、なぜか同僚から勧められ、ババウが任地の隊員にお願いして、その人の家に留めてもらった。水シャワーでも、床で寝ても、パンを食べても、涙が出るほど嬉しかった。本当に感謝してもしきれない。

次の早朝、農業祭の会場にいくと、もう同僚たちは働いていた。自分の姿を見つけると「よく休めた?」と笑顔で聞いてくれて、同僚たちはそう休んでいないはずなのに、と、自分の役立たずぶりを痛感しながら、同僚の優しさに感動していた。

さて、会場を見てまわると、それまでの規模と桁が違うことが一目瞭然であった。野菜の種類の豊富さ、様々な海産物、料理の出店、伝統工芸品、バニラ、旅行会社によるクッキングデモンストレーション、保健省による健康診断、など、見て回るだけで楽しい。気になったのが、China Aidの出展で、ババウの農業省を支援している中国がプロジェクトの説明とともに、色とりどりの野菜を販売していた。他の出展者のところの野菜はニウアよりはあるといっても、トンガタプほど種類があるわけではなかった。中国人が出展していないからか、普段から手に入る野菜がこのくらいなのかは、農業祭しか見ていない自分では明らかにできないが、ババウの隊員の話を聞くと、後者が正しいようである。それでも、日常に困るわけではなく、十分に野菜にアクセスできる環境にあることは確かであろう。

農業祭が終わると、同僚たちは打ち上げのカバパーティーに出かけたが、自分はまだそれほど体力が回復していなかったため、一足早く事務所に戻って眠りにつく。深夜戻ってきた同僚たちのいびきで目をさますが、それでも揺れない床でぐっすり眠ることができた。

翌日は、日曜日で、トンガでは安息日ということで、同僚たちと教会に出かけた。王様、女王、首相、各大臣たちが勢揃いでいささか緊張したが、それでもやはり教会に行くと、心なしか安心できる。

教会のあとは、ババウ職員の家で、プチ打ち上げ的なランチを堪能して、あとはトンガ人よろしくお昼寝した。

夕方から豪雨にも関わらず、なぜか突如予定を変更して、日曜の深夜0時過ぎに自分を含めた5人の職員だけが、海軍の船に乗ってハアパイに向かった。

ここまでで、5/7が船中泊という、なかなかしんどい感じで、若干風邪気味だけど、本当にありがたいことに、ババウの隊員から、酔い止めの薬を頂戴したので、もう大丈夫だろう。


懐かしい。たった数日なのに心身疲れ果てている時に、先輩隊員さんに会って助けてもらえた時の嬉しさは尋常じゃなかったです!

Malo for reading!

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