3/31

 こんな風に孤独に迷ってしまっても、顔が良ければ、森に住む少数民族の少女に助けてもらえただろうか?
 平凡な両親の顔が思い浮かんでようやく、自分が『死ぬのかもしれない』という考えに思い至ったのだと気づいた。
 きつい日差しの割に、土は湿り気を帯びて冷たく、しかし僕ののどは渇きっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?