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 僕がなんとか道路に飛び込まずにいられたのは、『運悪く僕を轢いてしまったひとが、刑務所行きになるかもしれない』という理由だけだった。
 ゴミのような僕のせいで誰かの人生が狂ってしまうなんてそんなことがあっていいわけがないし、自分がまだそういう理性を持ち合わせていたということをギリギリ感じられたのはよかった。
 さて、死のう。
 

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