ツイッターで書いた妄想物語まとめ7

6/23

夢を見た
職業の国勢調査みたいなのがあって

問 以下の職業の平均年収を適切だと思うか

1 髪切り・女性用髪結い・まげ結い
 250万円〜東00万円

2美容師・理容師
 300〜600万円

じゅんすた「へえ〜。似た職業でも、伝統的なものは需要もなり手も少ないのかなあ」
8/21

「僕は、人生のプラスマイナスがゼロだなんて思わないよ」
「なんでだよ」
「本当にプラマイゼロなら、不運な人生だった人は、死ぬ直前で必ずめちゃくちゃドラマチックな良いことが起きて挽回されて死ぬことになっちゃうじゃん。そんなのありえないでしょ」
「いやー……でも、悪いこと続きのとき、このあといいことがあるって思わねえと悲しくねえか?」
「死に際で挽回して絶頂状態で人生終わる方が嫌だよ。未練タラタラで地縛霊になりそう」
「なんだそれ」

彼は、石ころを川の水に浸けて、口に放り込んだ。
僕も真似すると、飴の気分を味わえた。

僕は何の途中で死ぬのだろう。
こんな風にクソみたいな話をだらだらしているうちに、何かが降ってきて頭をぶつけて死にたい気もする。
それが唯一の、何もかもが平和な結末に思えたのだ。

(了)
8/22

風呂で見つけたGに薬剤を噴射しながら、虚しい気持ちになった。なぜ僕はこれを殺さなければならなかったのか。なぜ僕はこれを殺しているのか。この夏保護してきた何匹かの虫たちと何が違うのか
噴きつけても噴きつけても死なないGの手足が動かなくなりしぼむまで、無表情で緑の缶のボタンを押し続けた

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本当に殺したい相手を殺すとき、やっと死んでくれるという安堵があるのだと分かった
この殺意を大切にミステリーを書こう

懸賞金1万5,000円のGを殺した、2021年夏

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