ツイッターで書いた妄想物語13

2/15
恐ろしい夢を見た
小雨が降る六本木の交差点で、マルボロメンソール(要するに緑)のノベルティをプレゼントしていた。QRコードを読み取ると何かあるようで、とりあえず読み取ってブラウザだけ開いて、軽くお礼を言い、横断歩道に向き直る。画面をチラリと見ると、ソリティア(要するに緑)だった。
信号が青になりそう。歩きスマホはよくない。パスコードの入力画面だったので習慣的に入力した瞬間、それがスマホのロックではなくソリティアアプリ画面だと気づいた。マルメン→ソリティアで緑に目が慣れすぎていて、異変に気づかなかった。
絶対にやばいアプリだと思いパスコードを変更しようとするも、起動に時間がかかっているようで他の操作が何もできない。数秒でもきっと個人情報は抜かれる、もう中身は筒抜けだろう。やっと動いたスマホの画面を見ると、他のアプリが、スクリーンタイムで制限時間オーバーしたようにグレーアウトしていて、使えない。
やられた。遠隔で何かされる。
そこで起きた。

2/25
(F1の視聴料金、鈴鹿がクローズドサークルになるミステリー書いたら経費になりますか。そういえば、富士スピードウェイが嵐でリアルにクローズドサークルになったことがあったな……という話から)

20××年9月、横須賀の離島を丸ごと開発したサーキットで、F1日本GPが開催される。唯一の日本人ドライバー・穂村一郎は、この島にまつわる怪奇現象の噂を聞く。ここは元は禁足地で、開発には地元住民の大反発があり、ストライキの中心人物の5人が怪死を遂げている。
客や報道関係者を入れずに行われたテスト初日、突然の嵐で島が孤立する。無名テストドライバーが乗ったマシンが不審なスピンのすえ大破。そこから連続殺人が始まる。
禁足地の伝説と、ドライバー同士の軋轢、チームの思惑、スポンサーと黒い金。そして、呪いのレースが強行される……

2/27
「やべ、狂おしいほど小説書くの好きだわ」
彼はそんなことを言いながら、せっせと私の体を叩いた。
プロットを練りながら「小説書きてえ」と言い、ゲラを直しながら「小説書きてえ」と言い、出版インタビューの帰り道に「小説書きてえ」と言い、直本賞の授賞式のトイレで「小説書きてえ」と言って、私を取り出しじっと見つめていた。
私は、彼の親指の感触が好きだった。両手ですいすいと叩き、滑らせ、たまに何かを喚きながら、右下の一点を連打した。私の中のデータが増えたり減ったりするのを感じながら、彼の生み出す物語の一部始終を受け止め続けてきた。
私が壊れた日、彼は泣いた。てっきり、書きかけのデータが飛んでしまったからだと思ったが、彼はバックアップを怠らない人なので、壊れる瞬間の数文字を失っただけのようだった。
彼が泣いたのは、私に染みついた予測変換を惜しんでのことだった。あたたかな気持ちに包まれた。
体が熱くなる。猛烈に熱くなる。電源が膨れて、弾ける。

(了)

3/1
複雑すぎる構成のドラえもん映画の夢を見ました
実質スネ夫が主人公で、Aから物語スタートして途中まで普通に事件が進んでいくのですが、B時点でジャイアンとしずかちゃんに違和感を覚え、話を過去に向かって遡っていき、Cでふたりが死んでいた=いまいるのは幽霊と判明。前提が変わった状態でもう一度Dまで進み、完全に物語のスタート地点と同じシーンになったところで、当初進行していたE地点に飛び、結末のFまで進む
感動的な話だったはずなんだけど、この構成が衝撃過ぎて詳しい中身を忘れた。スネ夫良い奴だった

3/2
夢の中で、謎かけを1分で量産するシステムを編み出していました

①適当な単語を出す
②その単語で2〜3番目の特徴を出す
③↑に当てはまるものを考える

夢の中では
①カラス
②口がとがってる
③文句を言う子供
「カラスとかけて文句を言う子供と解く、その心は? どちらも口がとがっています」

量産のコツは、1で適当な単語をなるべくたくさん出すのと、3は修飾語を伴うちょっと長いものにすると、ひねって見えるらしい
人生で1回も謎かけを作ったことが無かったので、初心者でも簡単にできるシステムを考えてくれて助かった
ありがとう夢
本人が知らないのにどうやって編み出したんだ夢

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