ファイル形式を正しく使おう!
ところで、学生さんたちはコロナウイルスの感染予防対策として、オンライン上で授業を受けていましたよね。僕は「teams」というアプリを使って、毎日必死に授業を受けていました。その授業では先生から配られた資料などは「pdf」というファイルで送られ、生徒たちはその資料を見ながら授業を受けるという形でした。さてこのファイル形式とはどのようなもので、どのような機能があるのでしょうか。
1.ファイル形式とは
あらゆる情報の中には画像や文字、音声、映像などがありますが、それらをコンピューターに保存し記録します。そしてそのデータをやりとりするものをファイルと呼びます。またこれらのファイルをコンピューター上でどのように利用するのか、どのように保存するのかを定めたルールをファイル形式と呼びます。(ファイルフォーマットと呼ばれることもあります。)
簡単にいうと自分たちが保存したい写真や映像、文章などをファイルにデータとして保存し記録できる形式です。
この「ファイル形式」は、あらゆる情報を保存し記録することができ、やり取りもできる。なんだかすごいものだと思いませんか。
2.ファイル形式の構造
このファイル形式には用途に合わせて色々なものを保存できます。そのためには用途ごとのファイル形式を見分ける必要があります。見分けるには拡張子やアイコンと呼ばれるもので見分けることができます。
拡張子はファイル名の後ろにつける文字列で、この拡張子によって開くアプリなどが変わっていきます。つまりコンピューターはこの拡張子を見ることでファイルを理解し、それに適したアプリを自動的に開いているのです。これを拡張子の関連づけとも呼びます。確かにteamsに送られてきた資料には、「○○○○.pdf」と書かれていて、これをteamsというアプリで開いて印刷をしていました。
このような拡張子には様々なものがあります。画像を扱うときは「.jpg」や「.mp3」などがあり、音声や映像を扱うのには「.mov」や「.mpg」、文章やテキストを扱うには「.txt」や先ほど例に出した「.pdf」などがあります。他にも圧縮ファイルやスクリプト用など、多くの拡張子があり、用途によって使い分ける必要があります。同じ用途であっても「.txt」や「.pdf」のように様々な種類があります。それぞれのファイル形式には、メリット、デメリットがあるので、何に使うのかをはっきりと明確にして使うようにしましょう。これはとても重要なことです。
また、ファイルのアイコンも見分ける材料です。テキストファイルのアイコンは文書だったり、音声ファイルは音符のマークが書いてあったりと、ひと目で分かるようになっています。
このようにファイル形式や拡張子などの使いやすさや、やり取りの良さを知ることができましたが、単にファイルが送られてきて、なんの躊躇もなく開こうとしていませんか。便利なものには同時に危険性もあるのです。
⒊ ファイル形式の落とし穴
例えば、友人から送られてきたファイルを安易に信用してダブルクリックをしてしまうとウイルスがあるページに飛んでしまうこともあります。そうなってしまうと自分の端末内にある個人情報が抜き取られてしまうかもしれません。
そう考えると、ネットの世界って怖いですよね。そのためにも「危険なもの」と「安全なもの」をちゃんと見分ける能力も必要なのです。
今から、注意すべきファイルの拡張子をあげます。例えば、ダブルクリックをするとプログラムが実行されるもの、.EXEや.COM、.JSEなどです。また.ZIPや.CABなどの危険なプログラムが含まれているかもしれないものもあります。
このように危険性が高い拡張子を知ることも大切ですが、一見安全に見えるファイルでも注意すべき点があるのです。
例えば、下のように送られてくるファイル表示が全て表示されないことを利用して、ファイルにわざと空白を入れて偽装することでウイルスの罠を仕込もうとすることさえあるのです。
ファイル表示「〇〇〇〇.pdf」
だが
本当のファイル「〇〇〇〇.pdf .jse」
⒋ まとめ ~ファイル形式を使うにあたって~
ファイル形式には画像や映像、文章の保存やすることができるのです。これを利用すると簡単に人とデータをやり取りできます。このようにファイル形式には多くの利点があります。しかし、普通のファイルに紛れて危険なウイルスをもつファイルもあり、危険性もあるのです。例えば友人のメールアドレスを使って、友人を装ってメールを送ることさえできるのです。
そのためにも日頃から心掛けておくべき点があります。まず心当たりのないファイルは絶対に開けてはいけません。また拡張子から危険性の高いファイルかどうか判断し、身近な人からのメールだからと言って安易に信用することなく、不審だと思ったら開くことのないようにしましょう。
ファイル形式のルールやマナーをちゃんと理解し、安全かどうか見分けながら、楽しく使っていきましょう!
参考文献[2020.7.30閲覧]
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