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【サラマンダー財団自動車資料】 三菱 エクリプス D27A

無題258-1

三菱 エクリプス(D27A型)(スペックは90年式GSR-4を参考)
【製造期間】1990年2月~1995年(北米仕様は1989年~1994年5月)
【生産国】アメリカ・イリノイ州ノーマル
【先代車】A187A型スタリオン、A213G型コルディア
【後継車】D32A型エクリプス
【名前の由来】18世紀イギリスの競走馬「エクリプス」
【当時の新車価格】298万円
【別名】イーグル・タロン、プリマス・レーザー(どちらもクライスラーの兄弟車)
【全長】4,395mm
【全幅】1,690mm
【全高】1,320mm
【定員】4名
【ボディタイプ】3ドアクーペ
【車重】1520kg(通常モデルは1410kg)
【駆動方式】4WD
【クラス】スポーツコンパクト
【エンジン】三菱・4G63ターボ(2リッター直列4気筒DOHCシングルターボ)
【最高出力】200馬力
【最大トルク】28.0kg・m
【サスペンション】F/ストラット、R/ストラット
【変速機】5速
【パワーウエイトレシオ】7.05kg/ps
【トルクウェイトレシオ】50.3kg/kg・m
【0-100km/h加速】6.3秒
【0-400m】15.1秒
【最高速度】228km/h
【作中の搭乗者】加藤虎美(熊本女3傑・17歳)
 通称「エクリプス」

 三菱・エクリプスは三菱のアメリカ向けに作られたスポーツカーです。

 80年代末、当時三菱がアメリカで販売していたスポーツカーは「スタリオン」だけだったため訴求力不足から新たなモデルの開発を迫られておりました。
 同じ頃、三菱と当時提携していたクライスラーのプリマスブランドではモデル末期を迎えている「レーザー」という車が存在していて、後継車の開発に迫られておりました。
 類似したコンセプトの車種の開発に迫られていた三菱とクライスラーは新型車の開発で協業することとなり、こうしてエクリプスが開発されました。
 1989年にはアメリカで発売され、1年後に日本でも発売されました。
クライスラーによるバッジエンジニアリングが前提で開発されたため、クライスラーから姉妹車である「プリムス・レーザー」、「イーグル・タロン」も展開されております。

 シャーシはギャランのものを流用し、FFと4WDが選択でき、FFのほうは1.8リッター直列4気筒NAエンジン4G37を搭載したGS、4WDのほうは2.0リッター直列4気筒ターボエンジン・4G63を搭載したGSR-4が用意されました。
 4WDが4G63を搭載したことによる圧倒的なパフォーマンスを得たことから高い評価を受け、発売してすぐカーアンドドライバーの「テンベストリスト」に加えられました。

 日本仕様は生産終了までリトラクタブルヘッドライトでしたものの、アメリカでは92年のマイナーチェンジで固定式に代わり、これが2代目エクリプスへの伏線となりました。

 スタリオン同様、オプションでガルウイング仕様にできたようです。
 ちなみに虎美のエクリプスもガルウイングとなっております。
 ただし通常モデルより車重が重くなります

 逆輸入で販売されたので、左ハンドルのみしか存在しません。 

 日本ではヒットせず、4000台ぐらいしか販売しなかったそうです。
 しかしターゲットとなった地域のアメリカでは30万台を超えるほどの大ヒットし、後にスポーツコンパクトカーの代名詞となりました。

 日本・アメリカ以外にも、ヨーロッパ・香港でも販売されました

 初代エクリプスは歴代で1番人気があったものの、ワイルド・スピードという映画が公開されてからその座を2代目に譲りました

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