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ギターの上達の近道Vol.1 読譜力の向上! 「急がば回れ」 指板上の音を体に叩き込む


■譜面をまず読んでみましょう

このnoteでは、多くのギタリストが苦手とする楽譜の読み方(読譜)の基礎を学んでいくことが目的ですが、誰にとっても楽譜をスラスラ読めることは、確かに重要なスキルの一つですが、そのために必要な努力や練習に取り組むのはなかなか気が進まないものです。

しかし、楽譜を正確に読むことは、音楽をより深く理解し、演奏においても自信を持つことができるため、時間と労力をかけて取り組む価値があります。

楽譜を読むために必要な基礎知識や技術を身につけることで、音楽をより豊かに楽しむことができるでしょう。また、楽譜を読むことは、音楽の分野だけでなく、認知能力や集中力を高めることにもつながります。ですから、楽譜をスラスラ読めるようになるためには、コツコツと練習し、時間をかけて取り組むことが必要です。

ギタリストにとって五線譜を読むことは、容易ではありません。その理由としては、ギターの場合は同じ音を複数の場所で演奏することができるため、どのフレットを使うか、どの弦を使うかによって音の高さが異なることがあります。そのため、五線譜上で表現された音符を正確に把握することが難しく、ギタリストにとっては読みづらいのです。

しかし、譜面を正確に読めることには、多くのメリットがあります。例えば、曲の構成やメロディーを正確に理解し、演奏の精度を高めることができます。また、譜面を読むことで、他の楽器との調和を取りながら演奏することができ、音楽の表現力を向上させることができます。また、譜面を読むことは、創作活動やアレンジなど、音楽的表現力を広げることにもつながります。

譜面を読むためには、まず基本的な音楽理論や楽譜の書き方を学ぶことが大切です。そして、練習を通じて、譜面を読むスキルを身につけることが必要です。初心者は、簡単な楽譜から始め、徐々に難易度を上げていくことが効果的です。また、楽譜を読むだけでなく、曲を聴きながら自分で楽譜を書くことも効果的です。譜面を正確に読み取ることができるようになると、より自由自在に音楽を表現することができるようになります。

■譜面が読めるようになるためには?
なぜギタリストは譜面が昔手なことが多いのでしょうか?理由はいくつかあります。

まずひとつ目は、ギターを習得する時にはCのコードやEのコードなどを視覚的に覚えて弾くことが多いので、自分が何の音を弾いているか知らなくても演奏できるという点が挙げられます。他の楽器と違って、譜面を読みながら初歩を覚えていくというのは、ギターではあまり一般的ではありません。

また、何かの曲をコピーする時でもタブ譜とCDがあれば、譜面がちゃんと読めなくてもどこを押さえて、どのタイミングで準けばいいのかわかります。ある程度のレベルまではそのまま進められるので、改めてチャレンジする機会がほとんどないため、なかなか習得することができません。

■ ギターを演奏する上で重要なことの一つが、指板上に配置された音の名前を覚えることです。指板上にある各弦の各フレットには、音名と呼ばれる名前がついています。これを覚えることは、ギターを深く理解するためにも必要不可欠なステップです。

しかし、指の形だけで覚えてしまうと、理屈を理解していないために後々つまずきやすくなります。例えば、Aマイナー・ペンタトニックの形を丸覚えして、それだけに頼って弾くことができたとしても、別の音でアドリブを弾こうとすると困難になる可能性があります。そのため、指板の音を深く理解することが大切です。

指板上の音名を覚えるには、時間と根気が必要です。少しずつ確実にこなすことが大事で、これによって何も考えなくても音名が頭に思い浮かぶようになり、停滞する心配がなくなります。急がば回れということですね。

例え話を使って説明すると、指板上の音名を覚えることは、アルファベットを覚えることに似ています。最初は「Aから始まる」「BはCの前」といった覚え方をしますが、徐々に単語や文章を書くことができるようになります。同様に、指板上の音名を覚えるには、最初は「ここはE、ここはG」といった具合に場所や形を覚えることから始め、徐々にスケールやコードの関係性を理解していくことが大切です。

指板上の音名を覚えることは、ギターを演奏する上で不可欠なスキルです。しかし、急いで覚えようとすると、後々つまずきやすくなる可能性があります。少しずつ確実に覚えていくことで、音名を思い浮かべることが自然とできるようになります。

職場で業務を覚えていくときにも、最初は戸惑うことが多いものです。特に、新しい業務に取り組むときには、慣れない操作やルールを覚える必要があります。同じように、ギタリストが譜面を読むことを学ぶときも、最初は難しく感じるかもしれません。

譜面を読んで演奏するためには、次の3点を理解する必要があります。
①譜面上に書いてある音が読めるか、
②ギターの指板上でどこに何の音があるかわかるか、
③リズム譜の長さが理解できるか、です。
これらを段階的に学んでいくことで、譜面を読むことができるようになります。そして、これはギターという楽器を深く理解することにもつながります。

実際に譜面を読み始める前に、上記の3点を分けて考え、少しずつ習得してから、最後に3つを統合することをおすすめします。一度コツを掴んでしまえば、あとはどんどん実践で磨いていくことができます。これは、業務においても同じです。一度操作やルールを理解すれば、あとは経験を積んでどんどん上達していくことができます。

ギターという楽器には、他の楽器とは異なる特性があるため、譜面を読むための練習法も独自のものが必要です。ピアノやバイオリンなどの楽器とは異なる、ギター特有の練習法を学ぶことで、より効率的に譜面を読むスキルを身につけることができます。かくいう私もギターはそこそこ弾けても、ピアノで同じことをやろうとしてもチンプンカンプンでピアニストとはどのような頭の構造になっているのかと訝しんだりします(笑)

このnoteでは、私が実践しているトレーニングを紹介しています。楽譜を読むことに対する苦手意識を解消し、譜面を読むスキルを身につけるためのヒントを得ることができるかもしれません。
ギターに特化した練習法があるべきですが、覚え方を、体系的に扱っている丁寧な教材は少なかったと思います。
この本では、私なりに工夫をしたトレーニングを紹介しています。
楽識が苦手という感情を少しでも解消できるようにしましょう。

■譜面を読むことのメリット
譜面を読んだり書いたりできるようになると、どんなメリットがあるでしょうか?

まず、演奏の表現が豊かになります。ギターという楽器は、同じ高さの音をいろいろなポジションで出せることができますが、ポジションを変えると音色も変わり、演奏の印象が変わります。例えは
3枚5フレットのC音と同じ音は、2弦1フレット、4弦10フレットなどでも出すことができ、それぞれ音色が違い、表情が異なります。
タブ譜だけを見ていると、その音はそのポジションでしか弾けないと思いこんでしまい、別の可能性を見落としてしまいます。五線譜を見て弾く時には自分で最善のポジションを考える必要があります
から、場合によって音色を優先したり、演奏性を優先したりという選択ができるようになるのです。
曲を覚える効率も非常に上がりますし、もっと慣れると音が思い浮かんだら楽器がなくとも譜面に書き留めておいたりできるようになります。譜面を読み続けることで、音程の関係がわかるようになり、音感が鑑えられるからです。
皆さんも、ケータイのメールや、インターネットの検索を目常的に行なっているでしょう。これは文字が読めなければできないことです。


■譜面を読むことのメリット2

譜面を読んだり書いたりできるようになると、どんなメリットがあるでしょうか?
読譜ができることのメリットは、音楽を続けていくギタリストにとって非常に大きいものばかりです。

まず、音の表現が豊かになります。ギターという楽器は、同じ高さの音をいろいろなポジションで出せることができますが、ポジションを変えると音色も変わり、演奏の印象が変わります。例えば、3弦5フレットのC音と同じ音は、2弦1フレット、4弦10フレットなどでも出すことができ、それぞれ音色が違い、表情が異なります。

タブ譜だけを見ていると、その音はそのポジションでしか弾けないと思いこんでしまい、別の可能性を見落としてしまいます。五線譜を見て弾く時には自分で最善のポジションを考える必要があります
ですから、場合によって音色を優先したり、演奏性を優先したりという選択ができるようになるのです。

曲を覚える効率も非常に上がりますし、もっと慣れると音が思い浮かんだら楽器がなくとも譜面に書き留めておいたりできるようになります。譜面を読み続けることで、音程の関係がわかるようになり、音感が鑑えられるからです。

皆さんも、ケータイのメールや、インターネットの検索を目常的に行なっているでのは前述したとおりです。これは文字が読めなければできないことです。もし文字が読めなかったら、いちいち誰かに聞きに行ったり、電話をして話を聞いたりしなければなりません。もし相手が早口で話したりすれば、何度も聞き直さなければならないこともあるでしょう。外に出ても通りの名前がわからず、時計を見ても時間がわからない、となれば相当不便なことは間違いありません。文字が読めると時間が大幅に短縮できて効率が上がるのと同じで、楽譜が読めると演奏も練習もとても効率が良くなります。
そして、音楽の分析ができるようになるというもの大きなメリット

■ドレミファソラシドの仕組み
Cメジャー・スケールは多くの音楽の素材となる重要な音列で、ギターではこの音を手がかりに音名を覚えていきます。指板上のCメジャー・スケールを覚えるには、コツがあります。まず最初に、前と後ろの音符の関係を覚えてしまうことが重要です。音名は、ドレミファソラシと、CDERCABの2種類があります。どちらもよく使いますので、すぐに対応させられるように覚えておきましょう。

また、ピアノにはCメジャー・スケールの音が出る“白鍵”と、その間の黒鍵があります。黒鍵がある場所とない場所があり、黒鍵が入る場所の音を“半音”、黒鍵が入らない場所の音を“全音”と言います。メジャー・スケールの音の並びは、全てが全音ではなく、半音の場所と全音の場所があります。半音は、ミとファ、シとドの間で、他は全音離れています。ギターでは、半音は隣のフレット、全音は2フレット離れたフレットにあたります。各弦でどこかひとつの音だけ覚えていれば、Cメジャー・スケールの音を弾くことができます。この半音と全音の関係がメジャー・スケールを作っていることを覚えておくことが大切です。
半音と言われたら「隣のフレット」、全音と言われたら「2フレット」です。

■メジャー・スケールの中の半音と全音がわかったら、次は開放弦と半音との関係を覚えましょう。開放弦の音を覚えることで、指板全域でCメジャー・スケールを弾くことができます。ただ、すぐに全てのポジションを覚えようとするのは難しいので、指板を部分ごとに分けて覚えるのが良いでしょう。開放弦の音が足がかりになります。
何度も繰り返して覚えて、いつでも答えられるようにしましょう。
開放弦の音を覚えたら、指板上で少しずつ横に移動していきます。ミとファ、ティとドの間だけが1フレットで、それ以外は2フレット間隔になります。弦を1本ずつ見て、人差し指だけを使って押弦しましょう。4本の指を使うと、指の動きが曖昧になってしまうため、人差し指だけを使って動きを確認しながら弾きます。

5フレットまで行ったら、戻ってくるパターンも練習しましょう。5フレットはギターにとって特別なフレットで、3弦以外は5フレットの音が次の弦の開放と同じになることに気づきましょう。普段は気にしていないかもしれませんが、平音になっている箇所を意識することで、指板の感覚が変わってくるでしょう。

ドレミ〜からでもABC~でも同じように練習しましょう。無理のないペースでやり、体に合わせて進めます。開放弦の音から少しずつ横に移動し、ミとファ、シとドの間だけが1フレットで、それ以外は2フレット間隔になることを確認しながら、人差し指だけを使って押弦します。4本の指を使うと指の動きが曖昧になるため、人差し指だけで確認しながら弾くことが大切です。

■ギタリストにとって、指板上の音名を深く理解することは非常に重要なことです。指の形だけで覚えてしまうと、短期的にはスタートダッシュが速いかもしれませんが、後々必ずつまずきます。実際、Aマイナー・ペンタトニックの形を丸覚えしているだけで、他のスケールやアドリブに応用できないギタリストが大勢います(私を含めて)。
指板上の音を深く理解するためには、時間と努力が必要です。しかし、この取り組みによって、自然に音名が思い浮かぶようになり、停滞する心配がなくなるでしょう。つまり、急いでかかると危険が伴います。指板上の音名を深く理解することは、ギタリストにとって大切なステップであり、短期的な成功に執着せず、着実に取り組むことが必要不可欠です。

■習得までの期間

楽譜を読むことを習得するには、個人差はありますが、最低でも半年以上はかかると考えておいた方がよいでしょう。楽譜は、音符やリズム、ダイナミクスなど、多岐にわたる情報を含んでいるため、すぐに習得できるものではありません。また、譜面を読むこと自体が練習の一環であり、習得には時間がかかります。

習得までの期間は、個人の努力や練習時間、先生の指導力、学習環境などによっても大きく異なります。初心者は、まず基本的な音楽理論や楽譜の書き方を学び、簡単な楽譜から始めることが重要です。その後、徐々に難易度を上げていくことで、漸進的に譜面を読むスキルを身につけることができます。

しかし、習得までの期間には限りがありません。楽譜を読むことは、継続的な練習が必要であり、習得した後も精度を維持するためには定期的な練習が必要です。また、演奏する曲の難易度によっても、譜面を読むスキルを必要とするレベルが異なるため、習得までの期間は曲によっても異なります。

習得までの期間は長くても、その努力は必ず報われます。楽譜を読むことで、音楽の理解が深まり、演奏の精度が上がります。また、譜面を読むスキルは、創作活動やアレンジなど、音楽的表現力を広げるための基礎となります。習得までの期間を意識しつつも、定期的な練習を続けていきましょう。

■多弦ギター
近年では楽器店で多弦ギター(7弦以上8弦、中には10弦などのものも存在するようです。)を目にすることも増えてきました。私も7弦ギターを1本所有していますが1本弦が増えただけでしょ?なんてタカを括っていたのですが他の弦との関係性を考えずにプレイしていると自分が何を演奏しているのか混乱して頭の中がぐちゃぐちゃになることも稀にあります。皆さんも低音弦の重厚な響きに酔いしれるだけでなく他の弦との関連を考え、自分のプレイを記譜してみることをお勧めします。

■学習環境について
昔に刊行されたギター教則本には「テレビやスマホなど、練習のモチベーションを阻害するような物はなるべく遠ざけて精進すべし。」などと時代錯誤も甚だしいことが書かれていて、そのような教則本が現在も書店に並んでいることもあります。
私ごときが書くまでもなく、note を活用しているような方々には一笑に伏すべき嗤い話なのです。むしろ数多いアプリの中には表示された音符が何の音なのか当てるゲームやランダムに譜面を生成し、ソルフェージュ(西洋音楽の学習において楽譜を読むことを中心とした基礎訓練)の能力を高めるためのゲームなど読譜に役立つアプリなど多数存在するので、そういったアプリを活用することもギタリストには必要不可欠なスキルとなっていることも間違いのない事実なのです。

■バークリーで教鞭を執る日本人音楽講師が存在します。本文もその講師の教則本をベースにして書いております。数年前に彼(音楽講師)が世界のトップミュージシャン達を集めて行ったセッションの様子を拝見する機会がありました。「上手いなぁ」と思った反面「ダセェ」と感じ失笑を禁じ得ませんでした。音楽が日本のサブカルチャーの最前線だった時代はとうに過ぎ去ってしまった感も強いですが、ミュージシャンたるものかっこいい存在であって欲しいと思っています。講師などというなにが本分なのかも忘れ糊口を凌いで満足しているような存在に皆さんにはなってもらいたくないと感じています。

とにかく皆さんがギターを弾くことが苦痛と感じることがなくなり、「あっ、あの人音楽やってるんだ。すげー!さらっと譜面見ただけで、曲として成立してるよ!」って憧れてもらえるような存在になって欲しいのです。

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