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40代の日常 POP LIFE ~プとサと何か ep.2

非日常性

 タイトルの”プ”はプロレス、”サ”はサッカーだ。のほほんと平凡に過ごし人間関係が決して濃くない人生で様々なことを教えてくれている自分の両輪。共通なのは非日常性だ。日常って何をもって日常かは分からないけど、
どちらも決して普通ではない体験と感情を与えてくれる。プロレスは身体がぶつかり、時にはケガを顧みず、レスラーたちは己を表現して観客を楽しませてくれる。サッカーは一つ一つのプレーにスタジアムが揺れ一喜一憂し感情を90分間揺さぶってくる。そんな中に自分の身を置くことが何事にも変え難い楽しみであり、人生の様々なことを教えてくれていると思っている。

向こう側と客側との勝負

 サッカーのことを書こうと思ったのだが、昨日5/4に観戦したプロレスリング・ノア「WRESTLE MAGIC」両国国技館大会で思ったことを書き残しておきたい。
 プロレスでいう、いわゆるビッグマッチである。大きな会場でタイトルマッチとその時の旬のカードを並べて、多くの客を集めて団体を潤すのが通例だ。しかし、昨日の大会は全カード(試合)の半分はシークレットで当日発表。発表カードの一部も当日発表の選手が含まれた大会だった。業界の通例、慣習ならばあり得ないと思う。あらかじめカードを発表した方がチケットが売りやすいのは当たり前だ。しかし、その通例、慣習を破った。事前にはいろいろな”フリ”を効かせて、ファンの想像を掻き立てる。何が起こるかは当日に会場あるいはPPVで観ないと分からない。向こう(プロレス団体、レスラー)と客(ファン)で信頼関係がないと成り立たない。この時代、話題だけではたくさんの娯楽に埋もれるだけである。例えば、ミュージシャンのライブに近いのかもしれない。セットリストは分からない。でも、向こうと客の関係性で集客し、その空間を作り出す。プロレスでは初めての試みだと思うし、かなりリスキーだったと思うがプロレスリング・ノアは数字、話題、内容、全てで成功したと思う。非日常的な空間がより非日常となり、その向こう側を体験できた大会だった。詳しくはたくさんの有識者の方々がXやポッドキャスト、noteでレポートしてくれると思う。
 私はただただ、その空間に居れたことが何よりもうれしかったし、プロレスというジャンルの歴史的なターニングポイントに立ち会えたと思っている。



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