There will be いちごミルク there -いちごミルクのある場所-
突然ですが皆さま、「いちごミルク」をご存知ですか?
ええ、唐突に「いちごミルク」の存在を問いかける27歳独身男性の存在は大丈夫ではありませんが、ほぼ全てのこの記事をお読みの皆さまが「いちごミルク」という概念を理解し、共通認識を持たれていることに疑いの余地はございません。
ひとまずは落ち着いて、こちらの画像をご覧ください。
私は幼き頃からいちごミルクを愛し、様々ないちごミルクと出会い、尊い時間を過ごして参りました。その中でも特に愛して止まないのが、サントリーが販売しているこの缶のいちごミルクです。
たまに自動販売機で見つけるこの缶のいちごミルク。
「贅沢なミルクの味わい」と記載されているように、非常にしっかりとしたミルク感の中に程良く甘酸っぱいいちごの風味を感じられる、上品な味わいに仕上がっております。
「カルシウム入り」を謳い文句にする必要があるのかは若干の疑問ではありますが、まあ入っていないよりはマシでしょう。
人類が推薦する THEいちごミルク。間違いない美味しさです。
しかしこの缶のいちごミルク、大きな曲がり角を曲がった職場の最寄りの自動販売機では一本130円と少しお高めなのに、内容量は190gしか入っておりません。ゴクゴクなんて勢いで飲んだら......瞬殺です。
それ故に幼き頃から、まるでウイスキーをちびちびと舐めるように、時間をかけてゆっくりいちごミルクを愉しむのが紳士の嗜みであると教えられてきました。ちなみにウイスキーはいまだにロックでは飲めません。
しかしながらその胸中に、長年渦巻く疑問は消えることはありませんでした。
「なぜこんなに少ない量で販売しているのだろうか。」
そんな疑問も大人になって考えてみれば、答えは至ってシンプルです。
ここで皆さまにはぜひご想像していただきたい。このいちごミルクが飲み放題の世界を。
缶から無限に湧き出る最適温のいちごミルク。
人類はその喉越し柔らかな甘さに取り憑かれ、狂ったようにいちごミルクを飲み干すでしょう。
お気づきでしょうか。あっという間に人類皆、糖尿病まっしぐら。
そうつまり、瞬殺されるのはこちら側だったのです。
人類にとってあまりに危険な液体、合法薬物。
この少量で販売したのはサントリーの良心か、いや国家が介入した可能性すらもあり得ます。
190g。この質量は宇宙の法則に基づいた、人類の臨界点であることは自明の理であったのです。むしろ私たちは、いちごミルクに救われ、生かされてすらいたのだ。迷いも閃きも未知のもの めぐりめぐる奇蹟。いちごミルク is a GOD.
そんなことを思いながら今日も、感謝と共にいちごミルクを嗜み、また笑顔で仕事へと戻って行くのです......。
あ、やっぱり足りないからもう一本買ってこ。