孤独について

人は皆、孤独だ。と思う。孤独の定義は人によって違うとは思うが、日本の人口が1億3千万人だと仮定したら1億3千万通りの孤独があると思うのだ。
会社の上司、同僚、学校の友達、先生、そしてもちろんあなたにだって。人には人の乳酸菌みたいに人には人の孤独がある。

私もそうだ。友達と遊んでいても、仕事をしていても、孤独だと感じることが多い。
「そんなの孤独じゃない」と言われようが、私は孤独だ。独りなんだ。と言い聞かせている。自分にも、伝わるはずのない他人にさえも。

昔から強がっていたのかもしれない。何をされても、最終的には許してきた。
お気に入りの定規を折られた時も、母から買ってもらったグローブを隠された時も。友達に金属バットで思いっきりケツを叩かれた時も。SNSの投稿文をクラス全員の前で音読された時だって。

いつだって最後は許してきた。孤独でさえも。

22歳になって、少しは孤独が薄れるんじゃないか、と期待していた自分もいた。
彼女がいて、職場の同僚や先輩にも恵まれて、帰る家があるから。
俺はそれがあれば十分だと思っていたし、多くは望まないでおこうとさえ思っていた。

望まなかったのに

現実はあまりにも酷で、痛くて、苦しくて非情だった。
気がつけば、許していた孤独に嫌気が差していた。

なんで私はひとりなんだろう
なんで私から皆離れていくんだろう
なんで私は報われないんだろう

なんで私は、なんで私は。

ここにいるんだろう

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