一番好きだった2人の話

一番が2人もいるのはおかしいだろって事は少しだけ置いといてもらって、元カノの話をさせてほしい。
度々何かに紐づけてnoteに書いていた元カノの話を、今夜は一本にしてみたくなったので。

まず初めに、1年9ヶ月付き合った人の話。
この人は現時点で一番長く付き合った彼女だった。
高校3年の夏に出会って20才の夏に別れたんだけど、本当に大好きだった。
顔も可愛くて、スタイルも良かった。
たくさん初めてを経験したし、ライブもフェスも一緒に行った。

お互い実家暮らしだったけど頻繁に会っていたし、向こうの両親や祖父母とも関係は良かった。
家に行けば飼っている柴犬の散歩も2人で行ったし、彼女の祖父のお見舞いにだって行ったこともある。
それくらい良い付き合いをさせてもらっていた。

若い時のあるあるなのか何なのか分からないけど、当然この人と結婚するんだろうな、とまで考えてた自分がいた。むしろそうなって欲しかった。
でも、段々と社会人と学生、男女の考え方、価値観、いろんなことの亀裂が重なって地割れを起こしていった。

気がつけば会わなくなっていたし、会う約束すらもしなくなっていた。最後はお互い言いたいことを言い合って喧嘩別れのような形で終わった。

もう1人は付き合った期間こそ短かったものの、1番と言っていいほど尽くした実感があった人だった。
付き合いたてから遠距離恋愛で、栃木と広島というとんでもない距離だった。時間にして約6時間半、距離にしておよそ550km、こんなに離れてる人と付き合ったのは初めてだった。

色々な事が新鮮で、会いに行く前の日は寝れないこともあるくらいだった。
電車と新幹線とバスを乗り継いで約6時間半もかけて会いに行った事、一人暮らしの彼女の家に泊まる事。仕事終わりの彼女をバス停まで迎えに行った事。帰り道のコンビニでアイスとお酒なんか買って、一つのレジ袋をわざわざ2人で持って家まで帰ったあの道も、全部が新鮮で、美しかった。

彼女が仕事の日は、夜ご飯は自分の担当だったから、料理も自然とするようになった。食べたいものを聞いて、できる限りリクエストに応えて色々な料理を作ったっけ。カレー、オムライス、ハンバーグ、ビーフシチューとか。失敗する事もあったけど、「美味しいじゃん!作ってくれてありがとう!」って笑いながら食べてくれるのがたまらなく嬉しくて、幸せだった。
日常の一コマが、自分にとっては非日常で、ワクワクしてた。

2人で旅行にだって行った。綺麗な竹林を見に行ったり、アウトレットで買い物したり、ロッジで露天風呂に入ったりもした。綺麗な星を見ながら吸った煙草も、寒いって言いながら部屋に駆け込んだ事だって覚えてる。

幸せだったよ。

結局、別れたけど。

新しい彼氏と一緒に上手くやってね。

さよなら

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