雲の切れ目から煌々と光る月が顔を出す
少し靄がかかって霞んで見えて、それが少しだけ切なさを感じさせる

夜風が気持ちいい8月の夜
煙草に火をつけて、少しだけ秋を感じているみたいだ

名前の知らない虫の鳴き声だけがりんりんと響く夜も悪くない
仕事や人間関係で疲弊しきった心を癒してくれる気がする

「純くんなら大丈夫だよ」「ばあちゃんが見守ってるからね」

ふと思い出したのは、5年前の夏に他界した祖母の言葉だった
もう5年も経つのに、未だに涙することも少なくない。
元気にやっているのだろうか
少しだけ、寂しくなる

夏は、好きと嫌いが入り混じって、どうしようもない感情になる

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