林海綺律の感想〜私の在り処〜
7がつ29にち 晴れ☀️
きょうは、崩壊3rdのオンラインコンサートがありました。YouTube配信だけでなく、全世界でライブビューイングもやっているということで、とても盛り上がっていました
ぼくは、暑いところと、人が多いところと、ジッと座っていることが苦手なので、ライブビューイングには応募しませんでした。真っ暗な部屋で大きめのIpadで視聴しました。
コンサートで特に印象に残ったのは、Hanserです。ぼくはHanserが大好きで、ビリビリ動画の生配信も見ています
Hanserファンにとって、バイクアクションは最高でした。あのバカバカしさが、ちょうどよかったです
Hanserの出番が終わると、コンサートは楽団によるメドレーに変わります。ここで一気に雰囲気を締めることに成功していて、すごいと思いました
ところで、崩壊3rdの中で繰り返されし、何度も語られてきたテーマがあります
いくつかあるテーマの内、一つは「私は何者か?」という問いで、今回のコンサートはそこをかなり強調してきましたね ブローニャの個別演出がHanserに呑み込まれたのは、ブローニャの問いの答えはカカリアと決別したときに出ていて、かなり序盤のことだったからというのはあるでしょうね。肉体とチップ自分の在り処に悩んでいたブローニャを、私たちは懐かしく思い出します
自分の在り処に悩んでいたのは、ブローニャだけではなかったですね、識の律者も同じ悩みを抱えていた。自分のアイデンティティを故郷に求めた彼女は大虚山に向かった。そこで彼女はキアナたちと対話する。そこで得たのは、自分は宿主とは違う生き物なのだという解答だった。同じく委員長もまた、とうの昔に捨てた問いに答えを出す。彼女が選んだ【私】は前文明の融合戦士でも精衛仙人でもなく、この場所にいる委員長。戦士はもはや孤独ではないし、ただ臆病なだけの部下ではないのだ。
ゼーレとゼーレの関係はもう少し複雑なところに落ち着いた。ただ、それは千人律者編での話、まだ死生の律者実装前ではなにも言えないなあ!こええよ!ミホヨ!助けてくれ!!!
キアナにはカスラナの使命と「美しい世界を守るために戦う」という2つの祝福があった。彼女に内在する空の律者との主導権の奪い合いは、緊張感のあるものでした。ここでキアナも、自分が何者であるかを見失いそうになります。そんな暗闇を道しるべのように照らしていたのが、姫子先生や父親の言葉、みんなと過ごした日々。道しるべに気がついたキアナは空の律者を制することができました。照らされているから「帰り道」がわかるんですね
「一度きりで良い ありのままに生きてほしい」
「君がくれた愛情は命より大切なもの だから勇敢に生きなさい」
Nightglowはこのように言います。
ここでとつぜんだけど英傑の話をします。
古の楽園の物語、それはヒーロにならざるを得なかった、そしてヒーローになれなかった13人の物語のはずだった。
だが、結果的にそれは間違った解釈であると示された。雷電芽衣がもたらした古の楽園の物語の続きは、奇跡のような結末を迎える。そこで英傑たちは本当のヒーローになった。それは古の楽園の中で起きた出来事だけど、英傑たちの「記憶」ではない。その意味では、厳密には【古の楽園の物語】ではないのかもしれない。だからこそ、それにふさわしい名前が与えられた。「あなたのためにある物語」それが書き加えられたページの名前だ
さて、鳥が飛べる理由を「 飛ばないといけないから」とケビンは言った、だけど、読者である私はそれをケビンの本心とは思えない、あんたが言うべき答えは「そう約束したから」じゃないのですか?→たしかに、ケビンはそう言うかもしれない、でも救世の銘はなんていうかな?そういうことです。どちらにせよ結果は変わらない。ケビンは救世の銘として【私】を生きることを選んだんですね、スウとの決別はその結果とも言える
「真我」という言葉は、そんなヒーローたちが選ばざるを得なかった「ヒーローとしての選択」の裏側に、本当は選びたかった選択があることを教えてくれます。「ありのまま」の「真我」であれば選べたかもしれない道を、ヒーローは選べない。
彼らの「私は何者か?」という問いは、人が当たり前にもつ悩みでもある
ありのままの自分も、悩み傷んで選んだ自分も、選んだ道がそのまま問いの答えになる
その選択が、あるいはそれでも前に進むことが、そのまま崩壊3rdが語る「人らしさ」を示している
【無瑕の人の加護が「真我」の帰還を与えますように】
いつか自分を見失っても、「私」に戻れるように、エリシアは芽依先輩に戻るべき帰り道があること祈った。
それは芽依先輩が既に拠り所となる【私】を見つけているという意味でもある
崩壊3rdが語りかける自我のあり方は、けっこう一貫しているのだ
崩壊3rdは一方で犠牲の連鎖を肯定します。他方で、犠牲になることを否定もします。大切なのは、自分の意志を持って選ぶことだと、崩壊3rdは言います。だからこそ、「選ぶ権利」を奪うことを強く否定する。たぶん、崩壊3rdのいうところの人間らしさは「選ぶこと、選んだ道を進むこと」なのだと、ぼくはおもいました。
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