週末の呼吸改善セミナーの話
今週末の日曜日に「呼吸」を改善させるキネシオテーピングセミナーをやるので、内容をちゃんとまとめておかないと間に合わなくなるなぁ。
呼吸、息をするって、いつでも誰でもしています。生きている限り。なので、当たり前のコト過ぎて、ふつうのコト過ぎて、あまり意識してもらえないのがチト残念。と、言いつつ、僕もこんなに意識するのは最近のことなんだけど。
肺に吸い込んだ空気から酸素を取り込むという奥の部分は専門家ではないのでここでは置いておいて、「肺に空気を吸い込む」という辺りが僕が関わっていく範囲。
簡単に考えるために単純化をすると、
「多少柔軟性のあるかごの中に袋が入れてあって、そこに空気を効率よく出し入れにはどうしたらいいでしょうか」
という話。人間の場合には、かごが上半分だけあって下側は膜になっているという構造です。
まず、もう空気が入っているとしてそれを出す方法ですが、これは実はそれほど難しくなくて、「放っておいてもそれなりに出る」んです。風船を膨らました時に口を開ければ勝手にしぼみますよね。あれと同じ原理。(風船ほどは弾力性がないのであんなに強くは出ないけど。まっ、原理ということで)
で、たいてい問題になるのは、空気を吸う(入れる)という作業。空気を吸う作業には、
・カゴにある柔軟性を利用してカゴを広げる
・カゴの下側にある膜を下げる
というのが普通は行われています。これがちゃんと出来ている人は、呼吸が大変ということはあまりなくて、あまり気にする必要はありません。
で、これらが段々とできなくなってきた時に問題は生じます。
例えば、年齢とともに身体の柔軟性がなくなっていきますが、上で言うところのカゴの柔軟性が失われていくということになります。また、カゴの下側にある膜を下げるというのは、様々な原因で膜の動き具合が悪くなる場合があります。
そうした場合、実際の人間で言えば、空気を吸うために
・肩を上げるようになる
・身体を後ろに反らせる
なんてことを始めたりするわけです。
最初に書きましたが、呼吸は誰でもずーっとしているものです。なので、空気が吸いにくくなって肩を上げたり身体を反らせたりすることが起きだすと、それらもずーっと続くことになり、それが何らかの障害につながるリスクが出てくるわけです。
また、アスリートの場合には、運動中に沢山の酸素を消費します。VO2max(単位時間当たりどれだけの酸素を吸うことができるか)なんて数字も使われることがありますが、そもそも物理的に空気が入りにくければこの数字を上げていくのに不利な要件になりそうです。
なので、これをキネシオテーピングで改善してみようというのが今回のセミナーの主旨なのです。
実際問題、こういうことが分かってきて呼吸の改善を図ると、呼吸以外にも好影響がでてきます。例えば、中心からずれていた重心が中心に近づいていくなんてことも起こります。だから「歪みを治すんだ」と一生懸命ゆがんでいるところをバキバキゴキゴキサワサワノビノビするよりも、呼吸だけ改善すれば全部おしまいかもしれない。
なので、やっぱり何事にも最優先してやらなきゃいけないって、最近では思っています。(来年はどうかはわかりませんが…)
ということで、自分で自分の頭のなかを整理してみました。ご静聴ありがとうございます。
↓ページ、上に書いたことの理解を深めてくれるに違いありません。
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