「情弱ビジネス」という言葉を知った日

情弱ビジネスというのを知っていますか?

先日インターネット上で「情弱ビジネス」という言葉を見ました。情弱ビジネスとは何かを見ていくと、情弱向けの人に物を売るビジネスという意味でした。

実は特に必要のないものや、代替品のあるものを、必要がありそうに見せて売るビジネスです。情弱な人は、商品の中身まではわからないので、「見せ方を変えれば売れちゃうよね」ということです。

例えば、僕が使っているあるバイク用品。個人的にはとても気に入っていて、使う頻度がそれほど高いものではないのですが、バイクに乗るときには常に持ち歩いています。

が、これは工夫次第で必要ないものなので情弱ビジネスの典型のようにいわれてました…。ちょっと残念。

ただ、もし知っていれば、買わないで済んでしまう商品が沢山あるのも事実です。もちろん、消費者を騙すために作っているわけではなくて、 少しでも利便性が良くなるように細かな仕様変更が行われているようです。

最近自分が気が付いた、内容物的には同じようなものでも見せ方を変えて売られているようなものを紹介します。別に、情弱ビジネスだから買ってはいけないということではないです。それぞれに目的別に形が変えられているので、それはそれで便利です。ただ、中身を知っておいても損はないだろうなと思うので紹介します。

台所洗剤

台所洗剤は何をお使いですか?どうしてですか?

台所洗剤は、多くは界面活性剤です。台所洗剤に使われている界面活性剤にはそれほどたくさんの種類はなく、大抵は同じものです。メーカーの違ういくつかの台所洗剤の成分を見ていただくと似たような言葉が見つけられると思います。

メーカーによって、濃度・色・香り・その他の添加物が違います。でも基本的に汚れを落とすのは界面活性剤なのでそういう意味ではあまり大きな違いはありません。

とある台所洗剤。環境に配慮した製品で、植物由来の天然成分持って環境に優しいそうです。 さらに、水と二酸化炭素にほぼ完全に分解され自然に戻るそうです。

ここで、洗剤の成分を見てみると他のメーカーの非常に強いといわれている洗剤と成分は一緒です。片方は「環境に配慮」が売りで、もう片方は「汚れ落ちのよさ」が売り。でも、主成分は同じ。

また別のとある台所洗剤。ノーマル品と水筒などを洗うためのものが用意されています。水筒などを洗うやつは泡切れが良いのが売りです。何か違う配合がされているように思ってしまいます。でも、成分表を見れば濃度が数分の1になっている感じ。

もちろん微妙の配合の違いはあると思います。でも、基本的に泡切れを変えようと思ったら濃度を減らせば実現できるように思います。

もちろん、最初から濃度が減らされ使いやすい状態になっていれば何も考えずに使えて利便性はとても良いです。だからこれが悪いとは思っていません。ただ知っていたら「通常の洗剤を薄めて使う人もいるだろうな」とも思います。

ちなみに、台所洗剤自体、薄めて使うものがほとんどです。薄目具合は…、ぜひ調べてみてください。多分、想像よりもはるかに少ないです。

ちなみに、僕が普段使う台所洗剤は「JOY」。そこら辺のスーパーで普通に売っていて、小容量でたくさん使えるから。「除菌」とかも書いてあるけど、その辺はほとんど気にしてないです。利便性の高さがいいかな。多少匂いがついてしまうのが僕的には弱点。

あと、洗濯にはヤシノミ洗たく洗剤を使っています。これは「匂い」がないから。個人的には匂いがダメなんですね。ちょっとでも。石鹸とかでもダメ。なので、少しでも匂いの少ないものとなった時にこれになりました。


殺虫剤

先日、外での作業をすることになったので、蚊取り線香を焚くことにしました。蚊取り線香といえば昔からあるもので、除虫菊の成分から作られているとご存知の方も多いのではないでしょうか。

ふと思ったのですが、蚊取り線香がダニにも効いたら、家の中で蚊取り線香焚いていたらダニも駆除できるのではないかなとは思いました。

そこでネット検索で「蚊取り線香はダニにも効くのか?」と検索すると、効くような話が見つかりました。

というのも、 蚊取り線香の主成分は「ピレスロイド」と呼ばれるものだそうで、殺虫剤はほぼこのピレスロイドが主成分になっているようです。

蚊やダニ、アリとかゴキブリとかクモとか、この辺の殺虫剤はほぼピレスロイドかその仲間の成分が使われています。

だから基本的にはどれを使っても多少なりとも効果は出ると思います。もちろん対象物によって殺虫成分の濃さや、使う時の利便性で形の違う商品になっているわけです。

蚊取り線香でゴキブリの駆除ができるような気はしないし、ゴキブリ用のスプレー型のもので蚊に噴霧するのは効率もコストも悪い気がします。

でも主成分を知っておくのは悪いことではないと思います。全部の殺虫剤を用意するよりも、ある程度はまとめて少ない商品数にしておくことが可能かもしれません。置く場所も考えるとその方がいいですよね。

この手の話は他にもたくさんあります。仕事的に接骨院ぽいことをしますが、そこに来る患者さんで温湿布と冷湿布の違いを知っている方はほとんどいないです。薬効成分としては、ほとんど変わらないです。同じといってもいいと思います。

更に温めるとか冷やすとか表現をされますが、もし本当に温めたかったり冷やしたかったら、湿布よりもをカイロや氷を使うべきです。だって湿布って実際には暖かかったり冷たかったりしませんよね。貼った瞬間に冷たいって感じることはあるかもしれませんが…。

まとめ

という感じで、中身的にはあまり変わらないけど、商品的にはかなり違う物のよう売られているものは多いです。個人的にはそれを情弱ビジネスだというのはちょっと嫌かな。それぞれに利便性が良くなる工夫がされているから。

ただ、ちょっとした工夫をすれば代用できるものがたくさんあるのも事実です。なのでその辺の仕組みまで知っておくと何から何まで用意する必要はなくなります。買い物も減ってくるので少しお買い得な気がしませんか?

少し賢く買い物をする知恵にもなりますので、ちょっと気にしてみることをお勧めしたいです。

まぁ、商品を売る人たちはそれが仕事なので、少しでも売れるように表現をものすごく考えています。場合によってはやりすぎと思うものもあります。そこにはまらないようになれたらいいですね。

パート2も書きました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?