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身体が攣ることのメカニズムとキネシオテーピングによる対処法

身体の一部分が攣ることってありますね。で、結構痛いです。

個人的なことをいえば、50代半ばを過ぎてから膝下が攣りやすくなりました。ふくらはぎとか、甲とか足趾(足の指)とか。

攣る原因ってかなりたくさんあって、疲労や冷えだけじゃなく、内臓や心臓の疾患などでも攣ることはあります。

ただ、大元の原因は沢山あるにしても、実際に攣っている現象自体はみな同じ。なので、対処療法的ではありますが予防とか軽減はできたりします。特に予防的には効果絶大で、攣りそうな感じがする時にテーピングすると、攣りそうな感じは全くしなくなるし、攣らなくできます。

攣るメカニズム

ちょっと言葉が難しいですけど、「攣る」っていうのは、筋肉が異常収縮している状態です。

大元の原因が疲労だろうが冷えだろうが内臓疾患だろうが心臓疾患だろうが、最終的には筋肉の異常収縮が起きている。これが、攣っている状態。

以下、この辺のことを解説しましょう。

異常収縮

筋肉は、「脳から神経を通して電気を流される」ことで縮みます。で、攣っている状態というのは、この電気が大量に流れて暴走状態になっている感じです。

「とにかく縮め!」的な状態になっていて、痛かろうが何だろうが縮むように脳から筋肉に電気が流れちゃいます。だから、筋肉が目一杯縮んでしまいます。自らが壊れるほどに。

シーソーのような制御

もう一歩だけ難しい話に。これがわかると理解度が上がるし、予防的なテーピングの応用範囲が広がります。

知らない方が結構多いのですが、筋肉は自ら伸びることができません。自らできるのは縮むことだけです。

例えば、手首でも肘でもいいのですが、曲げたり伸ばしたりする動作をする時に、一つの筋肉が伸びたり縮んだりするのではありません。

ほぼ必ず、裏と表に筋肉があって、片側だけ縮むことで関節を動かします。

関節を伸ばす時と縮む時では、裏表逆側の筋肉が働くということです。

この時に、関節を動かすために働く筋肉の裏側にある筋肉がある重要な働きをしています。

関節を動かすための筋肉(表側の筋肉)は、力の強さや速さを制御するのが苦手です。 ただ動かそうとするだけです。その時に裏側の筋肉が強さや速さを制御します

表側はひたすらイケイケっていう感じで、裏側は微妙に手綱を引いて制御する、そういう感じの役割分担です。

関節を動かすメカニズム

専門書ではありますが、この辺のことが解説されている本があります。 個人的にはお気に入りの本です。興味のある方は是非見てみてください。

この裏側の筋肉が何らかの理由でちゃんと機能しなくなった時、表側の筋肉を制御してくれる物がいなくなるので、その時暴走します。 つまり攣ります。

キネシオテーピングによる攣り予防

関節の動き方、その時の筋肉の働き方を解説しましたので、この知識と理屈を利用して攣りそうな筋肉が攣らないように予防するためのキネシオテーピングを紹介します。

実際に筋肉が攣ってしまった時には、あまりの異常収縮の強さによる軽い肉離れ状態のようなことが起きます。 これが攣ったあとしばらく痛みが残る理由です。

これは、筋肉が軽く壊れているので治療が必要です。テーピングも治療的なものになります。

で、攣りそうになった時に予防するためのテーピングです。 攣った後の痛みが出てしまったときの治療用テーピングとは別なものです(違う場所に貼る)。

事例的にはふくらはぎが攣りそうな時に予防するためのテーピング法です。ふくらはぎが攣るのは比較的多いので、困っている方も多いと思われます。

またスポーツ現場などでもふくらはぎにテーピングをしている人は多いです。そういった方も適用になります。もしかしたらふくらはぎにテーピングをするよりも効きます。

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