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SNSで他者を批判する気持ち

先日、ふとしたことで夫婦喧嘩が起こった。自分はイライラした気持ちを抱えたまま仕事場に行くことになった。イライラしながらも仕事にとりかかるべく、まずはSNSのチェック、その後はメールチェック、制作へと進むはずだった。

しかし、Xを開いた時に誰かがリポストした、誰かのこんな投稿が目についた。「年収100億の夫がいたとき、妻が働いて年収300万円を足す経済的合理性ってあるのかな?」みたいな投稿だ。その数日前に結婚したばかりの大谷翔平のことを言っているんだと思う。僕は調べていないがきっと大谷翔平の奥さんは結婚後も働くという話があったのだろう。僕は今はもちろんそうだし、その日だって数時間後に「どうでもいいことだよな」と思えたのに、その時は思わず「ん?大谷さんちの問題だろ。他人が口出すことかよ」とイラッときたのだ。

年収100億の旦那がいたって働きたいなら働けばいいと思う。逆に旦那が働いてなくても、働きたくないら働かないという選択肢を取ってもいいと思う(絶対に困るだろうけど)。みんな自由である。

そしてその投稿者の話もわかる。「大谷選手の奥さんは結婚後も働くそうです」とニュースでみたら、単純に「奥さん働く必要なくね?」と思うのも不思議な話じゃない。しかも彼は「経済的合理性は?」と言っているので"働く意味なくね?"とは言ってない。「もちろん働きたくて働くという人がいるのはわかった前提で、旦那をサポートする側に回ってより稼いでもらうほうが経済的合理性の観点だけでいえば効率良くないですか?」と言っているのだと思う。

というか、どうでもいいのだ(笑)。単純にその人の意見。奥さん働く意味なくね?と言ったとしても別にいい。わざわざ反論する話じゃない。ところが自分は引用ツートした。「経済的合理性の話でいけばそうだけど、シンプルに働きたいだけじゃないですか?」と。

その時は一瞬スッキリした。でも数分後に「あれ?…今のわざわざ意見する必要あったか?」と後悔の念に襲われた。恥ずかしいというかなんというか。なぜそんなことをしてしまったのか?と反省してみると、あったわ、理由が。喧嘩したからイライラしてたのだ。正直自分で驚いた。自分は常日頃から「SNSでわざわざ他者を批判したり誹謗中傷をする人は満たされていない」という持論を持っていた。なのに、たかが妻と喧嘩したくらいでそのタガが外れて他者に対して攻撃的になったのだ。

でもこれで自分の持論「SNSでわざわざ他者を批判したり誹謗中傷をする人は満たされていない」が身を持って証明された。これを読んでいる人の中には「そんなことはよく言われてるし、想像つくぞ」という方も多いかもしれない。しかし、自分の中で無意識レベルで起こったこととして、自分では衝撃的だったので記録しておく。


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