Redmine Advent Calendar 2020 にまつわるエトセトラ

Advent Calendar は初投稿です。

Redmine Advent Calendar 2020 の 16 日目に WSL2 と Docker を利用して Windows 上でお手軽に Redmine を構築する という記事を書きました。ここは俗に言うチラ裏です。

はっきり言って、WSL2 を使って Docker を動かしたことがある方にとっては何一つ目新しい情報はありません。それでも敢えて書いたのは、非エンジニアの方にも試していただきたい…いや、非エンジニアの方こそ是非とも試していただきたいという思いがあるからです。

残念ながら Redmine の導入は容易とは言えません。特に Windows 環境への導入は困難です。Bitnami Redmine に Windows 環境用のインストーラーもあることは知っています。たしかにこれはインストールするだけなら簡単かもしれません。しかし、アップデートしたりセットアップがややこしいプラグインを導入したりするときなどに扱いづらさがあります。また、インストール先の環境を相当に汚すので余計なものを入れたくない方にとっては抵抗感が強いと思います。(抵抗感を抱いてるのは僕なのですが…)

そこで、Windows の機能を活用しつつも、なるべく汎用的な手段で Redmine を導入するにはどうすればよいかというと、現時点では WSL2 と Docker Desktop の組み合わせがベターだろうということで、改めて導入の最初の 1 ステップを紹介したという次第です。僕自身はそれ以前からこの環境で利用していたのですが、ちょうど Docker Desktop の 3.0.0 がリリースされた直後だったのでタイミング的にもいいのかなと思いました。書いてる内容は「ちょっと調べればわかること」ですが、Docker を触ったことのない方にとってはその「ちょっと調べること」すら苦痛だろうと思い、軽く背中を押すようなイメージで書きました。

で、なぜ Docker をやたら推してるかというと、この技術(Docker に限らずコンテナ型の仮想化全般)の汎用性が高いと睨んでいるからです。すでに多くのサーバーアプリケーションが Docker イメージとして配布されています。つまり Docker の使い方を身につければ、多くのサーバーアプリケーションが同じような手順で簡単に導入できるわけです。これは非常に価値があることだと思います。

少々話が逸れ、また勝手な引用で恐縮なのですが、さくらインターネット株式会社の前佛さんが「高等教育で情報が必修化されたときに Docker が役立つと思う」とつぶやかれていたのを見て、僕もまさにその通りだと感じました。

下記スライドの最後のページにも同じ話題があります。

Docker は現時点ではまだ IT エンジニア界隈だけで賑わっているような、一般的な PC ユーザーには馴染みのない技術という印象を持たれているかもしれません。しかし、きっと近い将来、誰もが当たり前のように使う技術になっているのではないかと妄想しています。それを今「自由に使える Redmine を手元の環境に作ってみたい」と考えているみなさんにお届けできたらという願いを込めて、今回の記事を作成しました。以前、第21回 Redmine大阪 Online にまつわるエトセトラ を書いた頃と考え方は一貫していて、必要な方に少しでも素早く届けることを目指しています。

…とまあ、長々と語りましたが、あともう一つ付け足すと、今回の記事は相当に難産でした。というより、書き出したのが当日未明からで完成したのが朝 7 時過ぎという酷い有様でした。言い訳すると、当初書こうとしていた内容はこれではなかったです。散々悩んだ挙句、今回はお蔵入りにさせました。その内容は、年末に活動の振り返りをしようと思いますので、その時に公開できたらと思います。

毎度のことで、いきなり何を言い出すかわからないやべーやつですが、ソーシャルディスタンスをできる限り広く保ちながら生温かく白い目で見守っていただけると幸いです。


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