redmine.tokyo 第22回勉強会にまつわるエトセトラ

コミュニティ創設の話題は初投稿です。

2022.5.28 に redmine.tokyo 第22回勉強会 が開催されました。僕は「Redmine日本語開発者コミュニティを創設します!」というタイトルでLTをしました。ここは俗に言うチラ裏です。

正直、今回ほどイベント当日を迎えるのがイヤだったことはなかったです。だって、新しいコミュニティを作るだなんて、しかもそれが「『Redmine.JPの開発者版』まで育てたい」だなんて大風呂敷を広げるんもんだから、ただでさえクソザコメンタルな僕が耐えられるわけもなく、朝から家に居るにも関わらず「帰りてえ」とボヤいて、待機するのに耐えられず散歩に出たりして、ずっとソワソワしてました。

いやホンマに、なんでこんなこと言い出したんでしょうね…使命感?自分がそれなりに適任かと感じたから?とか色々理由はありそうなんですが、なんだかんだで「自分のため」ってところも大きいんですよね。世を忍ぶ仮の姿の僕はそれなりに多くのRedmineを面倒見てたりして、割と力業でいろんな問題を解決しながらここまで持ってきたんですが、そろそろ手離れよくして引き継いでいかなきゃならん状況まで来ていて。そうなったときに今のRedmineってものすごく説明しづらいんですよね…気がつけば、Redmineを構築から導入支援まで扱うようになってから既に6年くらい経過していて僕の中では経験による勘所ってのがいっぱいあるんですが、これを世を忍ぶ仮の世界で記録に残そうとするとコストがバカ高くなっちゃうし、とはいえ口伝でやっちゃうと引き継がせる側にも申し訳ないし、で、何より悲しいのがオフィシャルにそういった情報がほとんどない。これはマジでキツいな、と。

とはいえ、一個人としてはそこまで文書化するモチベーションも湧いてこないし、仮に頑張ったところでそれは一個人の成果に過ぎず、いずれは陳腐化するだろう未来を想像すると、やはり頑張れそうにないな、と。唯一モチベーションを維持できる可能性があるのは「自分の出したものがみんなと一緒に育てていけるような場」に情報を置くことだろうとは何となく思っていたのですが…そんな場はないよなあ、と。(少なくとも単にGitHubのリポジトリに公開するだけでは誰も育ててはくれないだろうな、と)

で、ずっと前から薄々は思ってたんです。自分が名乗り出るのが手っ取り早いと。でも、名乗り出るのはものすごく勇気がいることで、覚悟するまで相当な時間を費やしました。自分の中での動機付けも必要だし、どういう方向性でかじ取りしていくのかも考えていかなきゃいけない。Redmineパッチ会がすでに存在する中で、どこを目指しているのかをわかりやすく伝えなきゃいけない。そしてそれを自信を持って示さなきゃいけないとなると、相当なタフさを要求されているなあと思い、なかなかにハードでした。(よりにもよって世を忍ぶ仮の世界の側でもハードな状況に巻き込まれたので、ダブルでキツかったです)

結局、自分が胸を張って話すには「これまでの自分のアウトプットの集大成」的な位置づけするくらいしか思いつかなかったです。とはいえ、それぞれのアウトプットがどれだけ受け入れられているのかもあまりピンときていなかったので「こんなこと発表してどんな反応されるんだろう」と戦々恐々としながら、(傍からだとまったくそういう雰囲気には見えなかったであろう)発表をしたわけなんですが、皆さんの反応を見て改めてredmine.tokyoの懐の深さを感じ取ることができて、とても清々しい気持ちになりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今は、これからの展開が楽しみで楽しみで仕方がないという気持ちになっています。

その後、懇親会で色々なお話をさせていただいて改めて気づいたのは、自分がこういうアクションを起こすに至ったのはやっぱり「Redmineへの感謝」からなんだなということです。Redmineがあったからこそ今の僕があるのは間違いないですし、僕が受けた沢山の恩恵を少しでもなんらかの形で返したいなという気持ちは紛れの無いものです。

そういった気持ちの強さはあるのですが、なにぶん至らぬところだらけなので、皆さんのご期待にどこまで添えるかはわからないですし、ご迷惑をおかけしたり不快感を与えてしまうことも度々あるとは思いますが、それでもなお生温かく見守っていただけると幸いです。また、皆さんそれぞれの得意な範囲で少しだけでも結構ですので、伴走いただけると本当に幸せなことだと思っています。

最後になりますが、redmine.tokyo スタッフの皆さん、他の登壇者・パネラーの皆さん、参加された皆さんへ、お疲れさまでした&ありがとうございました!!「Redmine Developers JP」を通じて、皆さんとRedmineをもっともっと良くしていきたいので、今後ともよろしくお願いします。


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