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ヘロヘロでダメダメな日々。

風邪をひきました。

最初は、姉が風邪をひき、次に母。そして、最後に私。姉と母は、自力で治しましたが、元来心配性の私は、二日続けてお医者様に診ていただきました。

趣味、病院通い。

と、言えるくらい、病院が好きです。
・・・かなり迷惑な社会人。
中学の頃、なんかダルいなあ・・・と、熱を測ったら、40℃。病院に行ってみたら、肺炎にかかっており、即、入院したと言う歴史があり、トラウマです。
体調が悪くなると、すぐに病院に頼ってしまう癖があります。

最初は、喉が痛いなあと感じただけでした。しかし、時間が経つにつれ、背中が痛くなってきました。こんな筋肉痛、珍しい。呼吸もなんだか苦しい。酸素が薄いのかな?と思い、窓を開けたり、換気扇を回して、深呼吸してみる。

だめだ。不安が止まらない。

病院へ行こう。

かかりつけ医に電話をし、症状を伝えると、すぐに来てもいい。との返事。

先生に問診を受けると、熱もないし、濃厚接触者でもないなら、心配はないでしょうとのこと。
そして、出された薬が、

麻黄湯とカロナール。

漢方の感冒薬と鎮痛剤です。

マジか。

先生、私、結構、つらいんです。
これで治る自信ないんですけど。
なのに先生は、

「大丈夫だってば」

と、笑っていらっしゃる。
ダメだ。これで帰るわけにはいかない。

「に、にんにく注射してくださいっ!」  

藁をもすがる思いでお願いすると、

「あ、やってくー?」

と、明るい先生のお返事。仕事帰りに居酒屋で一杯、やってくぅ?くらいの軽いノリでした。

もしもの時の、にんにく注射。
打たれたそばから、口の中にじゅわーっと広がるにんにくの香り。魔法のクスリのように、元気になる。

結局、薬局を出た頃には、すっかり元気になり、コンビニでハーゲンダッツアイスクリームのバニラ&クランチショコラをお土産に帰宅しました。 

なのに、

なのに、翌日。
また振り出しに戻りました。
やっぱり、息苦しいのです。
目覚めた途端、始まりました。

何故なんだろう。
ただの風邪なのに、どうして息苦しくなるのだろう。熱はないけど、実は潜伏期間なだけで、すぐに症状が悪化するのではないか?もしくは、とんでもなく悪い病気にかかっているんじゃないか?

いくらでも、悪いことは考えられる。
一種の才能かもしれない。

私はまた病院に行ってしまいました。
先生は、半ば呆れたように、

「何がそんなに心配なの?」

と、おっしゃいました。

「先生、レントゲン写真撮ってもらえませんか?昨日、大事なことを言い忘れていたんです。息苦しくなるんです。肺炎だったら、どうしよう」

先生は、アレ持ってきて、と、看護師さんに、アレを持ってこさせました。

血液中の酸素濃度を測るパルスオキシメーターです。
健康体なら、96〜99くらい。90を切ったら、即、入院レベルと言われています。

そうそう、それ。それで測って欲しい。
私、入院レベルだと思うんです。



・・・99でした。

バリバリの、最高値。

「なんの問題もありません!」

ふぁふぁふぁ、ふぁふぁふぁん。

恥ずかしさと安堵感がいっぺんに押し寄せ、ヘナヘナな気分でした。

まあ、確かにそうです。
運転免許を持っていない私は病院までの道のり10分を歩いていけました。早く診てもらいたい一心で小走りすらしていました。
息苦しかったはずなのに、走っても平気でしたよ。

先生から「大丈夫だからね」という言葉を何度もいただき、しつこいですが、またにんにく注射をしていただき、病院を出る頃には、息苦しさも消えていました。

あ。ちょっと待って。

これ、デジャヴなんですけど。
前におんなじようなことがあったんですけど。

4〜5年前、世田谷区の健康診断を受けたら、肺に影があるとかで、精密検査を受けるよう言われたことがありました。結果、異常なしだったのですが、結果が出るまでの数日間、ず〜〜〜っと、息苦しかったのを覚えています。いくら呼吸をしても酸素が足りてない感じがする。だから、どんどん落ち込む。楽しみにしていた大阪でのフィギュアスケートのアイスショーもキャンセルし、ヘロヘロでダメダメな夏を過ごしたんだっけ。

あの頃の症状に、よく似ている。

なんだっけ?あのとき、何て言われたんだっけ?

思い出した。

過呼吸の、ちょっと手前の症状ですね。

え?
それって、不安から来る症状ですよね。

過呼吸症候群は、精神的な不安や緊張などを感じているとき、無意識のうちに呼吸回数が異常に増えてしまう状態。過呼吸症候群は、若い世代の女性にみられることが多い。過呼吸症候群の発作時には、患者さんの不安を取り除くことが大切。

って、言われたんだった。

ついでに、そのときの先生が、

「過呼吸は、若い女性に多いんですよ。まだまだ若いってことですね」

そう言って、豪快に笑われたんだった。

ううう・・・小心者ぉ・・・

そういうことでした。
病気に関して、異常に不安になる人間であることを忘れていました。病気だけではなく、些細なことも過度に気にする人間だと、昔、占い師に言われたことがありました。(笑)
気にしすぎて、身体を病んでしまわないよう、気をつけてください。と。

わかっては、いますよ。
でも、無意識なんです。気にしていないつもりが、どんどん不安になってしまう。
しかし、その不安がなくなると、体調も途端に良くなる。

ですから、お願いがあります。
こんなコロナ禍、不安から体調がヘロヘロになっているかたが多いですよね。そんなかたに必要なのは、クスリではなくて「安心感」でしょう。
そんなヘロヘロなかたがまわりにいたら「大丈夫!」と、言ってあげてください。根拠がなくても、いい。

それでもダメダメそうなら、近くのクリニックへ行くことを勧めてあげてください。

そう、にんにく注射を打ってもらうのです。

ちゃん、ちゃん。


※今回は、「どん・たけし」さんのイラストを使わせていただきました。
ありがとうございました❗️

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