私のライフワークは

昔から絵を描くことが大好きだ。けれど今は絵を描く時間をほぼ持つことなく生活している。日常の業務におわれ、絵を描く時間を作ろうとすらしない。ぽつんと時間が空こうものなら、私って何したいんだっけと、まず手帳を開いてやりたいことリストを眺める。もしくは何かやらなければいけないことをやり忘れていないか、と考えを巡らせたり、いつも掃除できていない箇所を念入りに掃除してみたりしている。

本当は描きたいんだよね。小さい頃から絵を描くことは私の日常で、描いては母親に見せて褒めてもらって嬉しくなって、また描いてを繰り返していた。とにかく描くものと描かれるものがあれば、ひたすらペンを動かすという。描かずにはいれらないという。

小学校の時は絵画教室にも行った。中学、高校では絵画部だった。大学生のときは自分で探したアート教室で絵を描いていた。社会人になってからは、何度かデッサンにハマり、会社から帰った後の少しの時間、毎日のようにデッサンするというスイッチの入り方。出かける際は小さなスケッチブックと鉛筆を持って出かけて、スケッチの時間をわざわざとる。子供ができてからかな、描く時間が圧倒的に減ったのは。やはり、子供がワチャワチャしてるうちは全く時間をつくれない。

多分、きっかけがあればすぐスイッチがはいるのだけど。

私、なんでこんなに絵を描くのが好きなのに、進路を決めるときにその道にということがかすりもしなかったのだろう。

まず、高校の絵画部の友人は美大に進学した子がちらほら。私はといえば、美大のビの字も思い浮かべることなく、普通に受験勉強してた。美大という選択肢もあったのねと思ったのは、無事受験がすんで、絵画部の友人が美大にいったという情報を耳にしたときだ。

私にとってのクリエイティブとは所詮その程度だった。美大に進んだ子達はきっと、私よりもものすごくクリエイティブしたかったんだ。

うっかり美大を目指してたら、もともととりわけ絵がうまいわけでもない私は、ものすんごく苦労して受験して、就職先も異なり、今子育てに奮闘してる私はもしかしたらいないかもしれない。

なら、美大という選択肢、かすりもしなくてよかったやん。

絵を描くのは自由だ。子供がもう少し手を離れたら、また画用紙と鉛筆を持ち出して出かけようと思う。自分のアトリエで心置きなく絵を描くという夢は、ずっともってて今も変わらない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?