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改訂版 貴方は本当にレオナルド・ダ・ヴィンチを知っているか? その9


その時、私は不思議な現象を発見したのです。「ペトロの腕」に「闘士の腕」を重ねると「アンギアーリの戦い」の素描が「最後の晩餐」に対し九十度回転した向きになります。言い換えれば、「アンギアーリの戦い」を九十度回転させれば、「ペトロの腕」と「闘士の腕」は合うという現象を発見したのです。
 これだけの現象ならば偶然と思われても仕方ないでしょう。しかし、私はもうひとつ重大な発見をしました。それは些細な事なのですが、重大な発見でした。もし、私がそれを見逃していたらこの解析はここで終わっていたことでしょう。

 

貴方はこの貼り合わせた画像から何かを感じますか?私が発見した内容は「最後の晩餐」の背景と「アンギアーリの戦い」の関係です。「キリストの「背後の壁」の幅と「アンギアーリの戦いの幅」が同じである事に私は気づいたのです。これには法則性を感じます。法則性という程難しい内容ではないですし子供でも理解できると思います。それは縮尺比率と言っても良いでしょう。
 私は次の様に考えました。この2枚の絵画に縮尺率という関連性があるとするならば、私の手順は逆だった可能性があります。順番は
1番目に「キリストの背後の壁」と「アンギアーリの戦い」の短い辺を合わせる。



2番目にその合わせた縮尺率を保持したまま左斜めにスライドさせる。

もちろん、ペトロの腕とアンギアーリの戦いの闘士の腕を合わせる。この様にすれば概ね合致するのです。
 この現象を貴方はどう思いますか?貴方はたまたま偶然で出来上がったのだと思いますか?その様に貴方が思ってもそれは仕方がないのですが、それに反論する根拠が私にはあります。

つづく・・

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