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絵画の楽しみ方教えます。 その3-8

・論より証拠、まずは自分でやってみよう。

ヨハネの女性問題は後回しにして、ペトロの右手問題にメスを入れメス?ます。
 何事も自分でやってみることが大切ですね。とはいうものの、ここにも落とし穴があるのです。自分でナイフを持って同じような恰好をすると出来そうな気がするのです。自分で逆さ手にナイフを持って自分自身で眺めると出来ているような気がします。そこで客観的観察が大切です。「お前に言われたくねぇよ」ってか(笑)
そこで、他者にやってもらいました。奥さまの登場です。

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「おまえさぁ、何ふざけているの?」
「だってこれしか曲がらないもん」
こんな角度しか曲がらないんですね。ビックラポン。
 やってみるまでは、無理すればペトロの腕の様に手首が曲がるだろうと少しは思っていました。いざやってみて驚きました。無理です。どうやっても出来ないのです。あの角度に曲げることができないっちゅうの。
 人間とは不思議なものでアニメなど2次元の世界で表現されると3次元では無理な姿勢でも自然に見えてしまうものなのですね。首が伸びたり腕が伸びたりしても普通に見えてしまう。ルパン3世の世界(笑)
 しかし、よくよく考えてみればレオナルド・ダ・ヴィンチは人体の構造を知り尽くしているはずですよね。生涯に30体、人体解剖をしているそうです。レオナルド・ダ・ヴィンチは、こんな素描も残しています。この人体スケッチは1510年頃なので最後の晩餐よりは後ではあるものの、ここまで人体の正確性を探求しようとしたレオナルド・ダ・ヴィンチ様があのような不自然な腕の描写をするでしょうか?ありえないです。

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続く・・

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