おとなの無邪気

私は私の子ども以外の子供は苦手だ。
自分の子ですら、意思疎通ができない赤ちゃんの時期はノイローゼになっていた。
私が仕事を辞めるタイミングで、子どもも幼稚園を卒園して、一緒に春休みを過ごしている。
もちろん終日一緒だけど、もう平気だ。
ちゃんと意思疎通ができる。
だけど、自分の子以外の子どもとはできる限り接したくない。
家に招くなど到底したくない。
子どもは無邪気という武器で私をはっきりと執拗に責める。
私は、ひとりになりたくて仕事をやめた。
子守をするためじゃない。
私はただ私のためだけに純粋に時間を過ごしている。
それを共にできるのは、家族だけだ。
私は仕事を辞めるにあたって、今後やりたくないことはやらない、やりたいことはやると決めた。
どこまでも私を貫く。
そうやって生きて成れの果てを身をもって知りたい。
そうでなければ、人生の後半戦に悔いが残る。
私は私の子どもを他人に預けたりはしない。
どれだけ重くても煩わしくても、私の子どもは私の手元に置く。
そして、他人の子どもを預かることもしない。
それは私のやりたくないことだから。
それをどうとらえられるかなど、どうでもいい。
私に余力があって、その気になれば人の子どもも可愛く思える瞬間があるかもしれない。
それがいつかは分からない。
私は私を責めない、絶対に。私は大人の無邪気で徹底抗戦だ。

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