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西洋占星術の歴史 その3

ここからの続きです。
https://note.com/junnaco0830/n/ncfb1c396486e

このシリーズはこれで最後です♪

現代占星術というのは、
本来、
「未来を予知してはいけない」
という定義から生まれたため、
性格分析に偏ってしまったことが
問題点であり、
課題にもなっていると言われています。

伝統的占星術は、
*誕生日占い
*マンデン占星術
*イレクショナル占星術
*ホラリー占星術

というものに分かれます。

これらは、
誕生日占いを除いては、
すべて、「事象」を当てるものです。

伝統的占星術というのは、
ちゃんとした読み方のルールがあります。

ですから、正しく読めば、
全員が同じ答えで
事象を当てられるといいます

一方で、現代占星術というのは、
主に「心の動き」と「性格的傾向」を
表すものです。

ですから、
「あなたにはこのような傾向があるでしょう」
と言われると、

たしかにそういう部分もあるな、、。
という気分にもなります。

また、
占星術師の中には、

コールドリーディングや
バーナム効果といった、
あたかも当たってるように思わせるテクニックを
駆使する人もいると聞きます。

心の動きというのは、
それくらい流動的で曖昧なものだからです

事象を言い当てる伝統的占星術は、
時には、辛い事実を示している場合もあります。

これを
相手の顔色も見ずに、
何もかも伝えてしまっては、
怖がらせる事にもなるので、
良くないのは明確です。

自分の内面にフォーカスして、
心の動きを大事にする現代占星術と、

気持ちだけでなく、
客観的事実を大事にする伝統的占星術。

どちらが良い、悪いはもちろんありません。

現代占星術は、
「曖昧で、当たっているのかがわかりづらい」
という、問題点はありますし、

伝統的占星術は、
「伝え方を気をつけないと、怖がらせる一面もある」
という事もあります。

伝統的占星術が復活したのは、
実は割と最近のことです。

1985年に、
オリビア・バークレーという人により、
「クリスチャン・アストロロジー」が
再版された事により、

再び、伝統的占星術が注目されるようになりました。

この時に、
今まで黙殺されていたと同じ扱いだった
ホラリー占星術が現代に復活しました。

また、1980年代には、
ロバート・ゾラーと言う人が、
中世のネイタル占星術(ボナタス)を広めました。

この人のお弟子さんが、今、有名な、
ベンジャミン・ダイクスさんです。

このように、
ごく最近になって(といっても、30年くらい前)
に、伝統的占星術は復活しました。

その間に、現代占星術は、
色んな流派、解釈に溢れるようになり、
あらゆるスピリチュアルにくっつけられたりと、
独自の変化をとげたものも多くあります。

何度もいいますけど、
これが悪いという訳ではありません。

また、
伝統的占星術の本というのは、
日本での出版数は多くありませんが、

1990年代〜2000年代に出版された
伝統的占星術の本は、
独自解釈が多すぎるそうなので、
海外の本などを読む際には、
気をつけた方が良いそうです。

現代占星術の目的は、
「自分の性質を見つめなおし、変革すること」
だと書かれています。

現代人には、これはとても必要な要素で、
なんだかんだ、
一番気になる部分でもあると思います。

ですが、
「誰がどうしたから、この先こうなる」という
「事象を当てる」という部分が欲しい場合は、
やはり伝統的技法が必要になってくる場合があります。

今では現代占星術の中に、
上手に伝統的技法を取り入れている先生も
多くいらっしゃいます。

ただ、
自分で取り入れる場合は、
都合の良いものだけ取り入れる、
という事をすると、

根本の考え方が全く違うものなので、
おそらく混乱すると思います。

ですから、伝統的技法を取り入れる場合は、
一から伝統的占星術の解釈を学び、
その上で自分の占術に必要な解釈だけ
取り入れるということをしたほうが、
矛盾なく使えると思います。

神社系星読みカウンセラー
kiinaco*キナコ

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