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オトンの気持ちとみんなのやさしさ

オトンが後ろ向きで
「お父さん、にゃんこ達と一緒に寝たいなー!」
と大きな声で言った。



2月の娘訪問介護日記です!

・・・🚲

私は1月末からオトンの娘訪問介護に行けていなかった。

息子が発熱であの感染症の疑いがあり、しばらく帰宅していたので(結局、陰性でした)娘訪問介護は控えていた。

その後一人になって直ぐ、すっかり安心して気が抜けた私は自転車で盛大に転んで、全身痛くてしばらく寝込む日々。

それから少しずつ回復して、最低限の家事や近所への買い物もゆっくりペースで出来るようになってきてホッとしていたのだけど、
今までのように自転車に沢山の荷物を積んで走って、オトンの家の家事をする力はまだなかった。

☃❄・・・

ある日、TVの天気予報を観ていたら、
なぬ?木曜日から私の住んでいる地域も雪ですと?こりゃあ大変だ!

今こそ娘訪問介護の出番だ!
と、やる気になったものの、まだ体の動きが鈍い。膝も腰も痛い。湿布だらけ。
こりゃあ困った…。

兄もあの感染症の影響で、お仕事がいつもに増して猛烈に忙しそう。きっと疲労困憊だろう。

🚙・・・

息子の親友の工藤くんに、頼って申し訳ないな、と思いながらも
「実はこの前自転車で転んじゃってね、まだ体が痛くて。
もし、時間があったら車でお父さんの家の雪対策のいろんな買い出しや、荷物を運ぶのを手伝って貰えないかな?」とお願いした。
快く手伝いに来てくれた。ありがたい。

・・🐈🐈🐈

ある夜、息子を呼び出し
息子の部屋が空くから、いずれお父さんと我が家で一緒に暮らせたらと考えている。と話した。
大好きなにゃんこ達とのんびり自分のペースで過ごしてもらえて、歳を重ねて変化していくのを近くでフォローできたら。
私も具合悪くて様子を見に行けないと心配で自分を責めるし。
「良いと思うよ」
最近、疲れてずっと険しい顔をしていた息子は、大好きなにゃんこ長女(今年で19歳)を抱っこして撫でながらニコニコ聞いていた。

・・☕🥐

「お父さーん!来たよー!」
ベッドで丸くなって寝ていたオトンが、ガバっと起き上がった。
「じゅんみはちゃん、ケガ大丈夫なの?」と言いつつも顔が緩んでいる。

「雪が降る前に、あったかいモコモコ靴下持って来た!どう?履いてみて」
オトンは直ぐ履いて「これは暖かくて良いね!」と嬉しそう。

「工藤くんが車を出してくれて、いろんな買い物も手伝ってここまで送ってくれたの。
それにね、お土産にって、りんごバターとロールパンを『おじいちゃんと食べてください』っていただいたよ!」
「そっか、ありがたいね。元気なのかい?よろしく伝えてね」(オトンも工藤くんを小さい頃から可愛がっていた。)

私がいつも通り家事をしようとすると

「いいから、お父さんが洗濯とかやるから!じゅんみはちゃんは座って。
だいじょうブイブイ!」両手はピース。

「じゅんみはちゃん、パンにりんごバターつけてココア飲もうよ」
と、オトンは私が持っていた洗濯カゴを脱衣所に戻し、熱いココアを作ってくれた。嬉しい。

「兄嫁ちゃんがね、いつも持ってきてくれるの。濃くてとても美味しいココアなんだよ!」ニッコリするオトン。

新しく買ってきたホットマットで温まったラグに座り、二人でココアを飲む。
「美味しいねー」
「本当にココアが濃くて美味しいねー!」

ロールパンにりんごバターをたっぷりつけて頬張る。
「このりんごバターはとっても美味しい!!」オトンが嬉しそう。
パンを食べ終わっても、スプーンでりんごバターをすくってペロリとなめてから
「お行儀悪いかな?でも美味しくて」と照れくさそうに笑うオトン。私も笑う。
オトン可愛い。

お喋りが止まらない。
オトンおもしろ語録も炸裂だ!(メモするのを忘れてました)

隙きを見て、トイレとキッチンの排水口だけは、とっても気になったのでキレイに磨く。

・・・🐈

「お父さん、孫くんも独立するし、私の家で一緒に暮らさない?今直ぐではなくても」
「………」

嫌なのかな?
そりゃあ、住み慣れた家を離れるのは嫌だよね。
私と暮らすのも気兼ねするのかな?
介護職だった時の様々な事例も(良いことも悪いことも)思い出す。

オトンが望む気持ちは?
幸せで穏やかに暮らせるって?…本当に悩む。
今より足腰が弱ったら、長い階段を登り下りしなくてはいけないこの家では危なくて暮らせないだろう。
だったら数年後を見据えて早いうちに、それは私の勝手な願望なのかな?とか…。
頭の中でぐるぐる回る。

「お父さんはここが気に入ってるから…。一人で気ままな時間が好きだし。ちょっと考えたい。
でもじゅんみはちゃんは『〜しなさい!』とかって何かうるさく言ったりしないだろうけどね」

「うん、そうだよね。お父さんはこの家が大好きだもんね。
急がないから考えてみて。
全然知らない土地だと嫌だろうけど、私の家ならお父さんも慣れてるし、可愛いにゃんこ達もいるし、お父さんの大好きな緑や自然も沢山あるしね。
お父さんと私のそれぞれの部屋があるから、好きなように過ごしていいんだよ。
TVの部屋でこたつに入って、にゃんことぬくぬくしながら好きな時間にTVも観れるし。
私もマイペースだから。
足のことを考えると、ここの長い階段も心配なんだ。一緒に暮らせたら私は嬉しいよ。
お兄ちゃんにも相談しようね。
もちろん、お父さんの気持ちが一番だから」

私はメダカを観察したりしてから帰り支度をしていた。

オトンが後ろ向きで
「お父さん、にゃんこ達と一緒に寝たいなー!」
と大きな声で言った。

なんだかちょっと可愛くて、ほろりと涙が出た。
「私と一緒に暮らしてもいいよ」ではないのがオトンらしいなぁと笑った。

「ゆっくり考えればいいよ。帰るね」
「うん、ありがとね。気をつけて帰ってね」と、ニッコリ笑う。
オトンは私が玄関を出るまでベッドからずっと手を振っていた。

オトンのハッピースマイル♪大好きだ!

 😊♪

後日、何度かの娘訪問介護でオトンに聞いたら
「まだ想像つかないから考え中」とのことでした。
ずっと「考え中」って言いそうな予感…。ううむ。

・・・🏠

自転車で転んだ時、トイレも膝が痛くて「ぐぬぬ!」と唸っていた。両手首が痛くて描きかけの絵も手付かず、ハンドメイドも中断、オトンの家にも行けなくて半泣き。
ショップオープンも「早く!早く!目標通りに!」と、いつの間にか自分を追い込んでいた。だから玄関ドアに指を挟んだり、何度も自転車で転んだのかもしれない。

「頑張らないって何?とにかく全力でやるしかないでしょ!」と駆け回っていた昔の私にはもうなれない。

そんな自分がもどかしくて嫌になる時もしょっちゅうだ。

でも焦らないことにした。
今は無理できない、必死に頑張れない。手術の後遺症と心の病気と共存しているのだから。

辛い、苦しいと涙することもあるけれど、楽しい!嬉しい!と笑顔にもなる。

いつも通りカメさんペースでも良いじゃないか。
「やってみよう!」という気持ちがあれば。一歩や二歩下がっても、またコツコツ進んでいこうよ。

去年も、なんだかんだ言いながら、ゆっくりだけど、優しいnoterさん達の励ましやお声掛けのおかげで、やってみたかった「新しいことにチャレンジ!」が沢山できて、とても嬉しかった。

諦めず、でも焦らず。今年もチャレンジしていこう。

今は、すっかり回復しましたよ!
ハンドメイドの縫い物をしたり、絵を描きながら、一人で家の大改造をしています!

オトンの気が向いたら、いつでも来れるようにとオトン部屋の準備と、自分の作業スペースも新たに作っています。
大きな家具なども一人での移動ですが、ゆっくりやってます。

三毛猫三姉妹は「何事??」と影から覗いています。
「猫の手」は貸してくれないけれど、そっと応援してくれています♪

そして大好きなオトンのお返事をゆっくり待とう!!
そう思っております🐢………♪

長い長ーい文章を最後まで読んでくださりありがとうございます!

嬉しくて三毛猫三姉妹と並んで、スマホの前でみなさんへの感謝の気持ちでペコリとお辞儀をしています。

これからどうなるのかは、まだ全然分かりません。

家族みんなにとって良い方向になれば。

オトンが安心して楽しく過ごせて笑顔が増やせたら♪と願いつつ。

娘訪問介護日記を続けていきます♪

・・・

オトンの笑顔とオトンの好きなものの絵を描きました♪

「の気持ち」を後から書き足したのでちょっと変な感じですが(汗)

・・・

今までの娘訪問介護日記のマガジンです。よろしければこちらもご覧いただけたら嬉しいです!

読んでくださりありがとうございます! 嬉しくて飛び上がります♪ 私の心の中の言葉や絵を見て何か感じてくださればいいなと願いつつ。