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あなたの文章が5倍読まれるコツ【たった1つの裏ワザ】

今ここにバナナがあったとしよう。

あなたは何について語るだろうか。


黄色さについて語りたい人もいれば、品種について語りたい人もいるだろう。

ものの見方というのは人の数だけある。


ここを知ってほしい!
という部分を自分で見つけ、魅力をどうやって相手に伝えるか。

これができれば、あなたの文章は今の5倍読まれることになるでしょう。

カメラをイメージしよう


あなたは今、カメラを持っている。

そして、レンズを覗き込む。

どこを写していくか、それは自分で決める。


全部はどう頑張ったって伝えられない。
つまり、それは自分が見たいもの、伝えたいことを自由に切り取っていいということでもある。

何をどう描くかはあなたの特権だ。


近くにズームして被写体を撮る『寄り』と、遠くから景色を撮る『引き』というものがある。

文章を書くときも、この二つの目線で書き分けることが基本となる。


たとえば、駅で男性が誰かを待っているとする。


まずは『寄り』

改札の前、両手をポケットに突っ込んだ男性はどこか緊張した表情をしている。
スマホを取り出し、指を動かす。
ぱっと表情が明るくなる。
少し慌てた様子で、ミンティアのケースを振り、手のひらに載せて、勢いよく口に放り込んだ。


そして、『引き』

土曜日の夜。
恵比寿駅の西口は忙しなく人が往来していた。
改札前には、待ち合わせだろうか。誰かを待つ男女で溢れかえっていた。
山手線が到着したのだろう。
ホームから降りてきた人たちがどっと改札に流れ込んでくる。
その中に駆け足の女性がいた。


最後に『寄り』

「ほんとにごめん!」
女性は言った。

「ぜんぜん、俺もさっき着いたところ!」
男性は笑顔で返した。


あなたはカメラマンであり、監督だ。

カメラでどこを写し出すのか選ぶように、寄りと引きの目線を織り交ぜる。
これを意識するだけで文章にメリハリが生まれる。

狙いがあればいいのだが、一定の目線からずっと書いていると単調になってしまう。

寄りで男性の表情を中心に語り続けても、何が起こっているか掴みきれない。

引きで街の様子を語り続けても、そこにいる人の気持ちは見えてこない。


『寄り』の目線なら、「なぜ?」「どうして?」という問いを持って、その奥にある心情や理由に突っ込んでいこう。

『引き』の目線なら、「過去・現在・未来」の視点で語ってみたり、「人間・世界・宇宙」の視点で語ってみたりすることで文章に立体感が出てくる。


Googleマップで自分の住んでいる場所から、どんどん引いていき地球全体まで見たことはないだろうか?

あの感覚は書く時も使える。

寄りと引きを駆使しながら自分の写したいところ書くんだという気持ちで書いていけば、あなたの文章にストーリー性が生まれ、多くの人を惹きつける文章力を身につくことができる。

常にあなたはカメラマンであり、監督だ。

左手でカメラを持って、レンズを覗き込み
右手にペンを握り、あなただけの言葉で綴っていこう。

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